MENU

意外と知られていない、子供への「お金」についての教育の重要性

親が小さいお子さんに「お金」について教えることは、たいへん難しい事だと思います。親自身が教わった経験がないでしょうから。

親自身が株式投資などをやったり、起業したりしていると、このハードルはずいぶん低くなるでしょう。

ここでは、そのような経験のない親たちが、自分の息子や娘にどのように「お金」について教えれば良いかを考えてみます。

親が知らないで教えられるのか

お金の教育は、とても難しいことだと思います。

多くの場合、親がお金のことはよく知らないことがほとんどだからです。

例外的にお金の家庭教育があるとすれば、親が起業家の場合や株式投資などに直接関係している場合だけでしょう。

ロバート・キヨサキ氏の「金持ち父さん貧乏父さん」という本の中の「金持ち父さん」のような人です。

そのような幸運な場合でも、親がお金の教育の大切なこと、学校などでは決して教えられないことなどをよく知っている時に限られます。

まず親が知らなければ、物事は教えられません。

子供が小さいうちは、大きくなるまでにまず親が勉強した方が良いと思います。

リブセンスという会社の社長、村上太一氏は、最年少で同社をマザーズに上場させたことで有名ですが、彼は中学生の頃に親から100万円を与えられて、株式投資で運用するように言われたと聞いています。

また、多くのことを社長経験者である祖父から教わったと言っています。

周囲にそのような人がいる場合は、とても幸運だと思います。

ただ、親は何から何まで教える必要はなく、経済や社会の仕組や株式市場や債券市場などの基本が分かれば良いだけで、あとは子供が自分で経済を勉強するように方向づければ良いのです。

本人さえ興味を持てば、子供は驚くほど自分で勉強するものです。親は、要所要所で相談相手になれば良いだけです。

いつ頃から教えるのか

いつ頃から教えるのかということは、子供の精神的な発達によって多少違ってきますが、基本的には経済に興味を持ち始めた時期で、中学校後半から高校生になった頃でしょう。

親として判断しやすいのは、子供が新聞を克明に読むようになる時期で、その時に社会面だけでなく、政治や経済欄にも興味を向けましょう。

学校でも社会や経済についての授業が入ってくる時期なので、それについて話題にしながら、子供の様子を判断するのも良いでしょう。

また、100万円を資金に株式投資を経験させることも必要と思います。知識だけでなく、実際の経験もこの頃から始めるべきです。

テレビなどでは、小学生に株式投資を教えているようなニュースを見ることがありますが、私は賛成できません。

物事は表面だけをなぞっても理解したことにはなりません。

物事を理解するということは、全体像がほぼわかるということで、そのためにある程度の子供の心の成熟を待たなければならないことも多いです。

何を教えるのか

何を教えるべきかということは、常に問われてきます。社会の変化によっても少しづつ変化していくでしょう。

他でも書きましたが、新しい分野をマスターするためには、基本は3種類の知識です。

基礎知識と実際の経験と最新の知識です。

話を株式投資に限れば、基礎知識とは、株式市場や債券市場についての知識、特に心構えが大切なのかもしれません。

実際の経験とは、自分の考えで銘柄を購入し、1年間の収支をまとめ、年間リターンが何%かを知ることです。

最新の知識とは、週刊誌や月刊誌、新聞、テレビなどの経済情報です。

心構えの中でも特に初心者に特に重要なものをまとめます。

  • すべての卵を一つのカゴに盛るな
  • 債券を好む者は、自分が失っているものに気づいていない
  • バックミラーから未来は見えない
  • 追悼ラッパが鳴っている間は、決して復活にかけてはいけない
  • 見切り千両、損切り万両
  • 世の中にうまい話はあり得ない、絶対にない
  • 指導されず、指導せず、我が道を行く
  • 借金で株式投資をするな
  • アウトバーンを走っている時には、決して後ろを見るな

どのように教えるのか

基礎的なことがらを一通りを教えたら、親は先生の立場を降りた方が良いと思います。

先が見えるところでは、先生と生徒という関係はありますが、先のわからないところでは、先生や生徒の区別は意味がなくなります。

自然科学の分野では、あるところから先は未知の領域になり、その先を目指す場合は同じことが言えます。

こういう場合は、先生も生徒もなくお互いが自分の意見を出して、議論し合うことで光明が見えるようになることが多いのです。

親子で日本の経済や株価の行く先を議論するのも楽しみではないかと思います。

最後に

日本では、これまで金融教育ということがほとんどないがしろにされてきました。

そのことが現在では、日本の金融関係の人材不足につながっています。

財務官僚や国会議員や閣僚など、今日では金融関係の知識が足りない人々はほとんど役に立たない時代になってきています。

金融関係の知識が足りない人々が国の中枢で作る施策は、ほとんど滑稽で役に立たないばかりか、逆効果になっている場合が多いのです。

日本では独学で金融の知識をマスターした人がほとんどですが、最近の若い人でベンチャー系の人々は経験から多く学んでいるのでしょう、優れた人材が生まれてきています。

今後は、彼らに大いに期待できると思います。


フリーレポート配信

モトリーフールの日本進出にあたって日本の投資家、また、これから投資を始めたい方に向けて無料で「株式投資にどう臨むか -スペシャルフリーレポート-」を配信しております。

また、英国のEU離脱が差し迫る中、投資家として知っておくべき情報も無料で配信しております。「ブレグジットの混乱を乗り越えて、よりよいポートフォリオを構築しよう:5ステップの投資ガイド」こちらからご覧ください。

ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。

最新記事