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分散投資の基本、「国際分散投資」の3つの方法と投資戦略について

投資において「分散投資」を行うことは大切なことです。

さらに投資対象を国内だけでなく、海外まで広げる「国際分散投資」にすることで、よりリスクを軽減させて、安定的なリタ―ンを目指すことができます。

この記事では国際分散投資の定義と、具体的にどのように投資をすればいいのかを詳しく解説していきます。

国際分散投資とは

国際分散投資とは、複数の国や地域・通貨を組み合わせて、さまざまな金融資産に分散して投資することです。

例えば、ひとつの国のみに投資すると、その国の経済や政治の動向に運用成果が左右されてしまいます。

いい時もあれば、悪い時もあり、ひとつの国の情勢だけで運用成績が変動することを避けるために、複数の国に投資するのです。

「卵を一つのカゴに盛るな」という相場格言があります。

卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合には全部の卵が割れてしまいますが、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、一つのカゴを落として卵がダメになっても、他のカゴの卵は影響を受けないということです。

つまり、性質や値動きの異なる複数の金融商品に分散して運用を行うことにより、安定的な運用成果を目指せるという意味になります。

金融商品のリターンを予測することはほぼ不可能です。

今年の上昇率が高くても、来年も高いとはいえませんし、今年の上昇率が低くても、来年も低いとはいえません。つまり、金融商品の値動きはランダム(無作為)なのです。

以下の図をご覧ください。

出典:GPIF

我々の年金資金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が調べた主要4資産(国内株式・国内債券・外国株式・外国債券)それぞれのリターンと、4資産に25%ずつ投資したポートフォリオ(資産の組み合わせ)の結果です。

毎年1位の資産クラスを当てることができれば、とても大きな運用成果を得ることができますが、当て続けることは困難です。

4資産に国際分散投資していれば、1位になることはなかったものの、5位になることもありませんでした。

大きな損失を避け、安定的な利益をだすためには、さまざまな資産に国際分散投資することが大切なのです。

国際分散投資3つの方法

国際分散投資には、主に次の3つがあります。

  • 商品の分散

株式・債券・不動産・コモディティ(商品)など、国内外の金融商品に幅広く投資することです。

  • 地域の分散

国内と海外、新興国と先進国、欧州とアジアなど、複数の国や地域に投資することです。

  • 通貨の分類

日本円だけでなく、米ドル、豪ドル、欧州のユーロなど通貨を分散することでリスクを軽減させることです。

投資におけるリスクとは

金融商品には「リターン」と「リスク」があります。

リターンとは、投資から得られる収益のことです。

リスクとは「結果が不確実」ということです。具体的には、収益の振れ幅のことです。以下の図をご覧ください。

有価証券Aよりも有価証券Bの方が価格の変動が大きいことがわかります。

この場合、「有価証券Bの方がリスク」が高いと判断します。

資産クラスの特性

それでは、代表的な4つの資産を見てみましょう。

国内株式

株式への投資は、企業の経済活動の成果を受けることができ、全体としては国内の経済成長と関わりがあります。

株式の値動きは一般的に債券よりも上下にぶれやすい、つまりリスクが高くなりますが、長期的には債券の収益を上回ることが期待されます。

国内債券

4資産の中で最も安全度が高い金融商品です。

ただし、現在は低金利政策が続いており、ほとんど利息がつかない状況が続いています。

外国株式

外国株式は、主に先進国株式と新興国株式に分類され、最もハイリスク・ハイリターンになります。

ただし、短期な値幅のブレはあるものの、世界経済は持続的な成長を続けており、国際分散投資において外国株式の組入は必要です。

外国債券

国内債券と異なり、金利が高い国もたくさんあります。

しかし、新興国債券は値動きも荒く、損失の可能性もあるので注意が必要です。

リスクとリターンは表裏一体の関係で、リスクが高くなれば、その分リターンも高くなります。

各資産のリスクとリターンの関係は次のようになります。

国際分散投資に投資信託を利用する

それでは、国際分散投資を始めるにはどのようにすればいいのでしょうか?

国際分散投資には投資信託を利用することをおすすめします。

投資信託なら少額から投資でき、幅広い銘柄に分散投資することができるからです。

投資信託は、ファンドマネージャーと呼ばれる運用の専門家が、株式や債券など複数の銘柄や商品に分散投資し、その運用成果を投資家に分配する金融商品です。

しかし、投資信託の種類は6,000銘柄以上あるので、初心者の方が銘柄を選ぶのは大変です。

そこで、1つの投資信託で国際分散投資ができる「バランス型投資信託」をご紹介します。

バランス型投資信託とは、株式や債券など複数の資産に投資をする投資信託です。

1つの投資信託でバランスよく投資が行われるので、リスクが分散された投資が実現できます。

人気が高いバランス型投資信託を見ていきましょう(2019年3月時点)。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

  • 基準価額…14,584円
  • 純資産総額…1755.97億円
  • 信託報酬…0.60%±0.02%(年率:税込)
  • 運用会社…セゾン投信

このファンド1本で世界30ヶ国以上の株式と10ヶ国以上の債券に分散投資することができます。

原則として株式と債券の比率は50:50となります。

例えば、2018年6月時点のポートフォリオ(資産配分)は以下のようになります。

出典:セゾン投信

世界中の株式や債券に投資するので、バランス型ファンドはコストがかかるのが通常ですが、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドでは、購入時手数料なし(ノーロード)、信託報酬は0.60%±0.02%と低コストです。

信託報酬とは、投資信託を管理・運用してもらう費用です。

投資対象はバンガードのインデックスファンドです。

バンガードは世界最大級の運用会社で、運用資産残高は約531兆円、世界のインデックス運用の約4割のシェアを誇ります。

インデックスファンドとは、日経平均株価やNYダウなど指数に連動することを目指す投資信託です。

過去の運用状況は以下のようになっています。

出典:セゾン投信

eMAXISバランス(8資産均等型)

  • 基準価額…19,345円
  • 純資産総額…282.51億円
  • 信託報酬…0.54%(年率:税込)
  • 運用会社…三菱UFJ国際投信

国内外の株式・債券に加えて、リート(不動産投資信託)を組み入れている投資信託です。基本投資割合はすべて均等(12.5%)で、バランスよく運用します。

出典:三菱UFJ国際投信

運用をしていると株式市場の値動きなどによって比率が変わってきますが、バランス型ファンドではリバランス(資産の再配分)を自動的に行ってくれるので、常に最適な資産配分の比率(12.5%)になるように修正してくれます。

出典:三菱UFJ国際投信

まとめ

今回は資産運用で大切な「国際分散投資」についての詳しい解説と、人気のある投資信託をご案内しました。

投資対象を分散させてリスクを軽減させることは、長期的に資産を形成するために必要な運用手法です。

ただ投資初心者の方が、それぞれの国の資産や銘柄を選択するのは難しいので、最初はバランス型投資信託で始めるのがいいでしょう。

今回の記事が国際分散投資を始めるきっかけになれば幸いです。


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