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「フォード」「AT&T」「BP」、配当利回りが4%以上の米国株3銘柄について

モトリーフール米国本社、2019年4月17日投稿記事より

現在の堅調な米国株式市場では、最高値近辺の銘柄が多く、高い配当利回り銘柄を探すのが難しくなっています。

そのような中、高配当株であるBP(ティッカー:BP)、AT&T(ティッカー:T)、フォード(ティッカー:F)を紹介します。

2019年のおすすめ配当株はどれか?高配当な米国株を紹介

BP:注目すべきオイルメジャー

石油大手BPの配当利回りは5.5%で、業績は堅調に推移しています。

政治的に不安定なベネズエラから米国への石油輸出が凍結されたため、米南部の精製企業はメキシコ湾産出の石油購入にシフトしています。

ベネズエラは米国の重質油輸入の約10%を占め、重質油はジェット燃料やディーゼルオイルの生産に使われるため、多大な影響を受けています。

すなわち、メキシコ湾地域の石油価格が上昇し、それと共にメキシコ湾で最大の石油生産企業であるBPの利益を押し上げています。

さらにBPは、構造改革に取り組んでおり、コスト削減と利益率の改善を進めています。

2013年から単位当たりの生産コストは45%低下しており、2021年に向けての新プロジェクトでは、2015年との比較で20%の開発コスト削減と35%の利益率上昇を目標としています。

新プロジェクトにより、総生産量は日量90万バレル増える予定です。

計画通り進めば、BPは2021年までに14億ドル~15億ドルのフリーキャッシュフローを創出できるようになり、増配余地をもたらすでしょう。

さらに長期的には、ブラジル、アゼルバイジャン、西アフリカで油田開発を進めています。

また、BHPビリトンから米国シェールオイル資産を購入しており、BP株が一層魅力的なものとなっています。

AT&T:高配当の通信大手

高成長は期待出来ないかもしれませんが、安定している高配当株はAT&Tで、現在の配当利回りは6.3%です。

AT&Tがこれまで低成長モデルであったため、ウォール街では地味な株だったわけですが、事業は拡大傾向を見せています。

同社は、次世代5Gネットワークの積極的な展開を始めました。

5Gネット構築にはコストがかかり、時間もかかりますが、投資効果は極めて大きいとみられます。

高度なスマートフォンへのアップグレードによりストリーミング需要が相当膨らむと見込まれ、AT&Tのワイヤレス事業の利益率改善をもたらすと考えられます。

同時に、タイムワーナーの買収により、AT&Tの利益率をさらに高めるでしょう。

ワーナーメディア(タイムワーナーの買収後の名称)事業のオーガニックな成長の寄与に加えて、魅力的なコンテンツによりストリーミングサービスに消費者をさらに引きつけられると考えられます。

また、この買収によってAT&Tは広告代理店に対して交渉力を高められるでしょう。

近年、AT&Tは株としては魅力的ではなかったかもしれませんが、2018年通年の営業キャッシュフローは前年比15%増の436億ドル、フリーキャッシュフローは36%増の224億ドルにのぼっています。

この業績にはタイムワーナー買収の寄与がありましたが、しかしこれがピークではありません。

2019年のフリーキャッシュフローは16%増の260億ドル前後と予想されており、安定的な配当が続くでしょう。

フォード:投資家に不人気な自動車メーカー

フォードやゼネラルモーターズといった旧来型の自動車メーカーにとって厳しい状況が続いています。

投資家の関心は、テスラ、リフト、ウーバー等の成長株に向けられ、こういった株のバリュエーションが極めて高くなっています。

一方、フォードやGMの株はPER1桁台前後で推移しています。

しかし、配当投資家はフォードに注目すべきでしょう。

6.3%と高い配当利回りに加え、経営陣は、たとえ景気後退局面になったとしても、配当を継続すると言明しています。

配当性向も50%未満なので、資金面で十分余裕があります。

フォードの北米事業は引き続き堅調で、クレジットカード部門が大きな利益を出しています。

一方、海外事業は昨年全ての地域で赤字を計上しました。

しかし、同社は構造改革を進めており、欧州ではピックアップトラックや小型車のラインナップを刷新し、中国では新たに10車種を投入する予定です。

CEOのジム・ハケットは、110億ドルのリストラ計画を含む構造改革計画の進捗を発表すると約束しています。

ブレグジットや米中貿易摩擦などフォードがコントロールできない問題もありますが、フォードが構造改革を進めていければ、特に大きな問題とはならないでしょう。

いずれにせよ、投資家は6.3%の配当利回りを享受しつつ、事態の改善を待つことができます。


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元記事において、フォード担当の筆者Jeremy Bowmanはフォードとゼネラルモーターズの株を保有しています。AT&T担当の筆者Sean WilliamsはAT&T株を保有しています。BP担当の筆者Todd Campbellはテスラ株を保有しています。モトリーフール社はテスラ株を保有しており、また同社株を推奨しています。)

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