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機関投資家が買ったシンガポール株3銘柄

モトリーフール・シンガポール支局、2019416日投稿記事より

株式投資のアイデアを見つける方法はたくさんあります。

一つは、銘柄をスクリーニングし、52週安値のリストにある銘柄を確認して掘り出し物を探すことです。

そして、機関投資家の売買動向を調べることも1つの方法です。

機関投資家は通常、ヘッジ・ファンド、ミューチュアル・ファンド、ユニット型投資信託会社、ソブリン・ウェルス・ファンド、保険会社などの大規模な投資主体を指します。

機関投資家は、株式を調査する際に個人投資家よりもはるかに大きなリソースを持っています。

したがって、個人投資家が投資アイデアを考える上で、機関投資家の動向を参考にすることは有効でしょう。

2019年4月12日に終了した週において、機関投資家による買越額が最も大きかったシンガポール銘柄のトップ3は、シンガポール航空ターミナルサービス(ティッカー:S58、以下「SATS」)、アワーグラス(ティッカー:AGS)、シンガポール・テレコム(ティッカー:Z74)でした。

企業 機関投資家の買越額(単位:100万シンガポールドル) PER(倍)
シンガポール航空ターミナルサービス(SATS) 7.9 22.5
アワーグラス 6.7 8.2
シンガポール・テレコム 3.8 16.9

出典:シンガポール証券取引所。SGXのStock Facts

この週に機関投資家による買いが最も多かったのは、空港運営会社で空港関連サービスや食品ソリューション等を提供しているSATSでした。

SATSの直近四半期(2018年12月31日終了)決算によると、売上高は前年同期比5.5%増の4億6,400万シンガポールドル、営業利益は主に支出増により0.6%減の6,530万シンガポールドルとなりました。

税引後利益への関連会社や合弁事業の寄与は51.1%の大幅増となり、2,070万シンガポールドルでした。

食品ソリューションの業績は低迷したものの、空港関連サービスが好調だったためです。

この結果、株主に帰属する純利益は、3.5%増の6,890万シンガポールドルとなりました。

また、同社は見通しに関する以下のガイダンスを出しました。

世界経済の減速にもかかわらず、航空業界の輸送量の増加とアジア都市におけるコンビニエンス・フード(そのまま温めれば食べられるパッケージ化された冷凍食品)への需要増がSATSの成長機会を生み出しています。

成長するアジア市場において、当社がリーダーシップを拡大する余地が十分にあります。

当社にとって戦略的に重要な中国市場において、北京の新大興国際空港における地上業務、貨物取り扱い、ケータリング事業に投資してきました。

また、カジュアルなレストランチェーンを主要都市に展開するため、新しいセントラルキッチンを中国に建設しています。

次に紹介するのは、高級時計の小売企業であるアワーグラス(ティッカー:AGS)です。

シンガポール、マレーシア、タイ、日本、香港、オーストラリアに40店舗以上構えています。

オーデマ・ピゲ、カルティエ、ウブロ、IWC、パテック・フィリップ、リチャール・ミル、ロレックス、ジン、タグ・ホイヤーなど、有名ブランドの正規販売業者です。

アワーグラスの直近四半期(2018年12月31日終了)決算では、売上高は前年同期比3%増の1億8,890万シンガポールドル、株主に帰属する純利益は29%増の1,830万シンガポールドルとなりました。

純利益の大幅増には、アワーグラスの関連会社が貢献しています。

もう一つの企業はシンガポール・テレコムです。

この企業はスターハブ、M1と並ぶシンガポールの大手通信企業です。

同社の直近四半期(2018年12月31日終了)決算では、売上高は前年同期比0.9%増の46億シンガポールドルでした。

しかし、EBITDA(支払い利息・税金・償却控除前利益)は、10.6%減の12億シンガポールドルとなりました。

また、税引前利益への関連会社の寄与も、32.9%減の3億7,100万シンガポールドルでした。

その結果、純利益は14.2%減の8億2,300万シンガポールドル、特別項目を除いた純利益は28.4%減の6億8000万シンガポールドルとなりました。

純利益の減少は、グループ主力事業の低迷および関連会社の利益減少によるものです。

シンガポール・テレコムのグループCEO、Chua Sock Koongは次のように述べています。

「市場競争の激化と厳しい経済環境の中で、事業を遂行してきました。

デジタル化への取り組みを強化することで、コスト管理、売上の増加、効率化を進めます。」

まとめ

機関投資家の動向を確認することは、投資アイデアを得る際にいいツールになると思われます。

これらの情報を出発点として、投資アイデア発掘するといいでしょう。


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