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中国のオンラインゲーム市場で加速するモバイルシフト

モトリーフール米国本社、2019年4月17日投稿記事より

中国が世界のゲーム産業を支配していると言っても過言ではありません。

2018年には、中国では約6億2,000万人がゲームを楽しんでいました。

この数は米国と日本の人口合計よりも大きいものです。そして、その中国市場で進んでいるトレンドが、モバイルゲームへのシフトです。

市場調査会社Newzooによれば、2018年には、世界のオンラインゲーム売上高の半分は、モバイル向け(スマートフォン、タブレットを含む)でした。

同社は、2021年にはこの比率が59%まで上昇すると予想しています。もちろんそのフロントランナーは中国です。

なお、直近のデータでは、中国のモバイルゲーム市場は2018年には前年比15.4%増の約1,340億人民元にとどまっており、2017年の成長率の41.7%からかなり減速しています。

この背景には、昨年の数ヶ月間、中国当局が新ゲームの認可を凍結したことがあります。

しかし、中国におけるモバイルゲーム拡大の潮流は続いています。

調査会社iResearchによれば、中国のオンラインゲーム市場に占めるPCゲームのシェアは、2012年の86.9%から2017年には36.1%まで低下しています。

一方、モバイルゲームのシェアは、同期間において13.1%から62.1%まで急増しています。

スマートフォンの普及とインターネットの高度化

もちろん、中国におけるモバイルゲームの拡大は、スマートフォンの浸透を抜きには語れません。

価格が比較的安く、高機能のスマートフォンの登場で、ゲーム市場の拡大が加速しています。

さらに、スマートフォンのデータ処理能力が高まり、ゲーム会社は、クオリティーの高い、ハイエンドのモバイルゲーム制作を拡大しています。

また、市場データ会社のStatistaによれば、中国では7億8,800万人がモバイル機器を通じてインターネットにアクセスしています。

中国の推計インターネット人口が約8億人であることを考えると、中国のインターネットユーザーのほとんどが、モバイル機器経由でウェブにアクセスしているのです。

なお、中国のゲーム市場では、テンセント・ホールディングス(ティッカー:TCEY)とネットイース(網易、ティッカー:NTES)が2大企業であり、iResearchによれば2017年の市場シェアはそれぞれ、約44%と18%です。

そして2018年には、テンセントのスマートフォン向けゲームの売上は前年比24%増の778億人民元に達しています。

一方、同社のPCゲーム売上は8%減の506億人民元に落ち込んでいます。

また、ネットイースの2018年のオンラインゲーム売上の約71%は、モバイルゲーム関連でした。

中国のモバイルゲーム市場の拡大には、海外企業も注目しています。

たとえば、台湾のASUSは、ゲーム愛好者向けのスマートフォンROGの後継機種を年内に投入する見込みで、中国での橋頭堡を築くためにテンセントと提携するとみられます。

中国のモバイルゲームの将来

モルガン・スタンレーの予想によれば、中国人消費者の平均エンターテインメント支出は、今後10年は年8%の割合で拡大する見込みで、ゲーム支出がこの成長を牽引していくでしょう。

そして、モバイルゲームが中国のオンラインゲーム業界を支配し、今後もそのトレンドが何年も続くと考えられます。

ゲーム愛好者は、人工知能(AI)等を活用したさらに洗練されたモバイルゲームを楽しむことができるでしょう。

一方、投資家は、モバイルゲーム関連株への関心をさらに高めるでしょう。


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