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消費財関連の株式投資で注意すべきこと

モトリーフール・シンガポール支局、2019412日投稿記事より

消費財業界のカテゴリーには、生活必需品(食料、飲料、日用品など)と高級品(ハンドバッグ、時計、靴など)の2つの主要カテゴリーがあります。

消費財は、企業と消費者間の取引(B2C)の大部分を占めており、日用品(歯磨き粉、トイレタリー)から高級品(スポーツカー、宝石類)まで幅広い商品を含んでいます。

ほとんどの人がこれらの商品を購入したことがあることから、消費財業界を理解することはそれほど難しいことではないように思うかもしれません。

しかし、各製品カテゴリの動向は大きく異なります。

消費財関連株への投資においては、トレンドを見極め、リスクを認識すべきために、投資家は適切な知識を身に付けておく必要があります。

生活必需品低い参入障壁

生活必需品企業は、消費者が定期的に購入する必要のあるものを製品としていることから、安定した需要が見込めます。

問題は需要側ではなく、供給側の生産拡大が比較的容易なことです。

また、参入障壁が低いため、企業が差別化に苦労する可能性もあります。

価格支配力もあまりないようです。

塩、砂糖のような生活必需品はありふれていて、安く売られています。

消費者は通常、価格や製品性能で購入を決定し、商品ブランドや企業の評判にはほとんど注意を払いません。

価格決定力がないため、このような生活必需品関連企業のROE(自己資本利益率)が非常に低い場合、他の投資アイデアを探す方が賢明かもしれません。

高級品変動性の高い需要

最近では、高級品の消費者の大部分が特定の国(中国など)に集中していることから、一部の高級品産業は需要減少の影響を受けやすくなっています。

また、ソーシャルメディアの台頭により、ファストファッション(流行を取り入れつつ低価格に抑えた衣料品を短いサイクルで販売する業態)や手頃な価格の高級ブランドがより目につきやすくなり、受け入れられるようになっています。

この結果、高級品の需要が不安定になっています。

投資家は、ブランドの需要が好不況でも安定しているか、また競合他社の動きによって大きく変動するかどうかを慎重に評価する必要があります。

消費パターンのトレンド

生活必需品と高級品の両方に関心のある投資家は、消費動向について確認すべきです。

消費者の好みは変わりやすく、ブランド・ロイヤリティも長くは持たないかもしれません。

また、既存の生活必需品を時代遅れにする代替製品が出現する可能性は十分にあり、これによって既存のビジネスモデルが脅かされるかもしれません。

高級品は、まだ大きな創造的破壊に直面していないかもしれませんが、情報共有文化やソーシャルメディアの出現によって、どのような影響を受けるかは予測不可能だと言えるでしょう。

投資家はそのようなリスクに留意し、安全余裕度が十分に高い企業に投資する必要があります。


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