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成長株投資で大切な3つのストーリー性

成長株投資にも様々なアプローチがあります。

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析によって条件に合う銘柄を絞って投資する方法が一般的です。

しかし、ルールに従ってテクニカル分析とファンダメンタルズ分析をするだけでは成長株投資のアプローチとしては不十分です。

成長株投資家で同じルールを使って投資をしているにも関わらず、運用成績に差がでるポイントが「ストーリー性」を見極められるかどうかです。

仮に同じチャート、同じEPS成長率の銘柄があったとしても、ストーリー性でその後の株価の動きの展開は大きく変わってきます。

とはいえ、ストーリーを見極めることが大切といっても、具体的に何に注意すれば良いのか分かりづらいのではないでしょうか。

本記事では成長株投資のストーリーで大切な3つのポイントをご紹介します。

成長株投資では成長ストーリーをつかめるかどうかが大切

成長株投資では、新高値をつけた銘柄の中でEPSや売上高が右肩上がりに上昇している銘柄をピックアップしてポートフォリオをつくるのが一般的ではないでしょうか。

ウィリアム・オニールの「CAN-SLIM」は、新高値をつけた銘柄をEPSや売上高が右肩上がりかどうかでスクリーニングする投資法で、アメリカの順張り投資家に人気です。

日本でも成長株投資の書籍が多く出版されていますが、多くがオニールCAN-SLIMの影響を受けている投資法です。

細かいテクニカル分析や売りのタイミングなどで差はありますが、本質的には同じような主張をしています。

しかし、同じようなアプローチで投資をしても運用成績が大きく異なります。

その運用成績を大きく左右するのがストーリーをつかめているかどうかです。

数字とチャートで同じような銘柄が仮にあったとしても、新しい時代を牽引していくイノベーティブな銘柄なのかどうかという点など数字には現れないデータもあります。

数字では見えてこないストーリー性をつかめるかどうかが運用成績を大きく左右します。

成長株投資では大きな変化をつかむ

成長株投資では大きな変化をつかむことが大切です。

大きく変わる現在と未来のギャップがあるからこそ株価が上昇するからです。

小さな変化では株価はそれほど反応しません。

例えばITが世界の価値観を変えた時代にはIT関連の銘柄が大きく伸びました。

世界のIT化は小さな変化ではなく時代の大きな変化でした。

時代の変化と単なる一過性のブームは違います。

一過性のブームに乗るだけでは大きな成長は望めません。

社会を大きく変えるビジネスモデルや流れに乗っている銘柄は、株価も大きく伸びる傾向があります。

例えば、時代の大きな変化として最近注目されているのはシェアリングエコノミーやキャッシュレス化ではないでしょうか。

これらのテーマが一過性で終わるブームなのか、大きな時代の流れなのかを見極められるかどうかが投資家としての実力を左右します。

ストーリー1:政策の恩恵を受けているかどうか

政策の恩恵を受けている銘柄はトレンドが続きやすい傾向があります。

政府が政策として後押しすることを明文化すれば、様々な施策を行います。

例えば、日本では現在、LINE Pay やPayPayなどのQR決済がプロモーション活動を展開して話題になっています。

実はキャッシュレス化は日本の政府の後押しもあるのです。

日本の経済産業省は「キャッシュレス・ビジョン」を掲げています。

政府が国としてキャッシュレス化の推進を後押ししているのです。

国の政策や施策は一過性のブームと異なり長期的に続きます。

一方で民間の人々の中での流行り廃りの流れははやいのです。

例えばタピオカ・ミルクティーが流行ったとします。

タピオカ・ミルクティーのブームは人々の中での流行り廃りなのでいつまで続くか分かりません。

ゲームやアパレルのブランドなどの流行り廃りも同様です。

市井の人々の中での一過性のブームは短命で終わることが多いのです。

政府はQRコードを使った電子決済の基盤を提供する事業者には、補助金を提供や税制の優遇を検討しているという報道もあります。

国策は、一度明文化され決められるとしばらくは続くので、一過性の人々の中での流行り廃りよりも確度が高いと言えます。

日本政府は2025年までにキャッシュレス決済率を40%まで高めることを公言しており、その恩恵にあずかるテーマの銘柄はストーリー的に追い風が吹いていると判断できます。

ストーリー2:拡大中のニッチ市場を独占していると強い

マーケットシェアが高く、拡大途上にある銘柄は伸びやすい傾向にあります。

言い換えると、ニッチな分野のシェアトップ企業は成長株としても有望です。

ニッチな業界は競合大手が参入しづらく、そのニッチな市場のトップシェアの企業は、業界そのものが拡大していれば地位を脅かされずに成長を続けていけます。

例えば日本だと経産省が発表しているグローバル・ニッチ・トップ(GNT)というリストがあります。

ニッチ分野に置いて高い世界シェアを有している優れた経営を行っている中堅・中小企業が選ばれています。

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の条件を満たしたうえで、マーケットシェアが高く拡大途上にあるニッチの銘柄は競合にシェアを奪われづらいため、ストーリー的にも有利です。

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析でスクリーニングしたうえで、その銘柄がニッチの拡大途中の市場を独占していれば、買いの対象として検討する価値があります。

ストーリー3:時流に乗っているかどうか

大きな時流に乗っているかどうかもストーリーを見極める重要なポイントです。

例えば世界的に所有に必ずしも拘らないライフスタイルが広まっています。所有から共有という時流です。

シェリングエコノミーは大きな時流の一つでしょう。

カーシェアや民泊などもシェリングエコノミーの流れの一部です。

他にも、過去には中国の特別行政区マカオが外資系企業にカジノ経営を解放し、大きくマカオのカジノセクターが躍進したことがあります。

中国の経済成長による富裕層の増加という大きな時流もあり、マカオのカジノ銘柄は大きく伸びました。

前述の通り、ITバブルの時も世の中のIT化が進み多くのIT銘柄が上昇しました。インターネットの普及は単なるブームではなく大きな時代の流れでした。

新しい時代を切り開き、世界を大きく変えるイノベーティブな銘柄や、大きな時代の流れに沿った銘柄を選べるかどうかは成長株投資でも重要な部分です。

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析はスクリーニンング

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析は、あくまでも数ある銘柄から買いの対象を絞るスクリーニングに過ぎません。

投資家としての本当の腕が試されるのは個別銘柄のストーリー、将来性を見極められるかどうかです。

例えば米国株ならウィリアム・オニールの発行しているインベスターズビジネスデイリーの電子版を購読すれば、全て英語ですが日本からでもCAN-SLIMのルールに従った銘柄がピックアップされ紹介されています。

しかし、どの銘柄を選びポートフォリオを組むかで運用成績は大きく変わってきます。

モトリーフールの英語版も、アメリカの多くの個別株に関する参考情報や時事的なニュース記事を配信中です。

米国株を取り巻く時流を見極めるための情報収集に使えます。

日本版でもアメリカを含めた世界中の投資関連のニュース記事や、時流を読み解くためのヒントが日本語で掲載されています。

大きな成長株のビッグチェンジをつかむためには、株価と業績だけではなくストーリーに乗るための情報収集も欠かせません。

まとめ

成長株投資ではテクニカル分析とファンダメンタルズ分析は確かに重要ですが、スクリーニングに過ぎません。

さらに重要なのは成長ストーリーをつかめるかどうかです。

成長ストーリーをつかむ3つのポイントは以下の通りです。

  • 政策の恩恵を受けているかどうか
  • 拡大中のニッチ市場を独占していると強い
  • 時流に乗っているかどうか

これらの3つのうちどれか1つでもあてはまっていると、成長株投資の追い風になりえます。

成長株投資で同じアプローチをしても、銘柄のストーリーや将来性を読む力で運用成績に差がでるため、時代の流れに敏感でいることも投資家として大切なことです。


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