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【米国個別株動向】GE株のリスクが依然高い理由

モトリーフール米国本社、2019年4月14日投稿記事より

ゼネラル・エレクトリック(ティッカー:GE、以下「GE」)の凋落は言われて久しいです。

最近CEOに就任したローレンス・カルプが、バランスシート改善のために構造改革を進めているため、GEの回復期待が高まっています。

株価は、1990年代後半に付けた高値から約90%下落しているため、上振れ余地はありそうです。

しかし、GEとその株主が依然直面している極めて高いリスクを見過ごすべきではないでしょう。

問題を抱えるGEとコカ・コーラ、長期的にはどちらが有望か?

過ぎ去ったGEの栄光

株価が10ドル程度の今日のGEは、かつて1990年代に株価が150ドルを超えていたころとは異なります。

2007年から2009年の金融危機があり、GEは、メディア事業などの資産を手放し、大規模な金融事業の縮小も開始しました。

そして、GEは機関車部門やヘルスケア部門の一部などをさらに分離しています。

要するに、GEはもはや大規模なコングロマリットではありません。そして問題なのは、こういった構造改革がまだ道半ばであることです。

たとえば、210億ドルにおよぶダナハーへのヘルスケア部門の一部売却は、まだ完了していません。

依然借金体質のGEにとって、この売却資金はバランスシート改善のために必要です。

しかし、GEの立場が弱くなっているため、予定通りの売却ができるかどうか懸念されています。

実際、2018年末時点の金融部門の負債は430億ドルにおよび、産業部門の負債323億ドルよりかなり大きいものです。

金融部門のネガティブなニュースは、経営陣にとってもサプライズなことが多く、引き続き同社にとって逆風となっています。

GEの株価推移(単位:ドル)

出典:YCHARTS。2019年4月11日時点

GEの問題点は、航空およびヘルスケア部門以外の部門が好調とは言えず、この2部門に注力せざるを得ないことです。

金融部門の問題は依然解決していません。

また、部門売上高が2番目の電力部門は昨年赤字を計上しており、構造転換のメドが立っていません。

照明および再生可能エネルギー部門の利益率はかなり低く、それぞれ4.1%、3%です。

繰り返しにはなりますが、航空およびヘルスケア部門を除くと、GEは引き続き苦闘しています。

電力、照明、再生可能エネルギー部門の利益率を高めるには、時間がかかるでしょう。

カルプCEOは最近、2019年のフリーキャッシュフローが赤字になる可能性に言及し、市場を驚かせました。

GEは問題解決のために更なるキャッシュを必要としており、2019年も引き続き構造改革の年となるようです。

大きいポテンシャルと同様に大きなリスク

以上のネガティブなニュースにより、GEを投資対象から退けることはたやすいです。

現在、GEは構造改革を進めている最中であり、そういった企業への投資には極めて大きな忍耐が必要です。

GEが航空およびヘルスケア部門を強化することができれば、大きなアップサイドがあります。

市場では、そのアップサイドよりも、リスクを懸念しているように見えます。


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