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「ダウの犬投資法」とは?配当重視の長期投資法について解説

「ダウの犬投資法」というユニークな名前の投資法をご存知でしょうか。

犬というのは負犬の犬でどちらかといえばネガティブな意味で使われています。

投資の世界で負犬になんてなりたくないと思われるかもしれません。

しかし、ダウの犬投資法はシンプルですが、プロのファンドマネージャー以上に好成績のパフォーマンスをあげ続けてきた投資法でもあります。

ダウの犬投資法は、配当重視の長期投資法の一つです。

よくアメリカ株は高配当銘柄が多いことが魅力の一つだと言われています。

確かにその通りなのですが、闇雲に配当利回りが高い銘柄をスクリーニングして配当が高い順に買えばうまくいくかといえば、そんなことはありません。

配当利回りが高すぎる会社には何かしら問題があることも珍しくないからです。

しかしダウの犬投資法ならば、配当だけが高いが問題のある銘柄を避けて、優良な高配当銘柄のポートフォリオを組み高いパフォーマンスが期待できます。

ダウの犬投資法は配当重視の長期投資

ダウの犬投資法は配当重視の長期投資法です。

ルールは至ってシンプルです。そして日本のネット証券からでも簡単に実践できます。

2000年以降のパフォーマンスでもS&P500(配当込み)の運用成績が2倍だったのに対してダウの犬投資法では2.6倍になりました。

パッシブ運用をダウの犬はアウトパフォームしていました。

アクティブ運用の多くがパッシブ運用に負けることも珍しくない投資の世界で、この数字はかなり良い成績といえます。

ダウの犬投資法を実践する方法は以下の通りです。

STEP1:ダウ採用30銘柄のうち配当利回りの高い銘柄をピックアップ

ダウ工業株30種平均指数に採用されている銘柄のうち、高配当の銘柄を上から順に5〜10銘柄ピックアップしていきます。

ポイントは前年度末の時点を基準にすることです。

例えば2019年にダウの犬投資法をはじめるなら、2018年度末の時点を基準に高配当銘柄をピックアップしていきます。

ちなみにダウ工業株30種平均指数とは、経済ニュースでもよく取りあげられる1928年以来、株式市場全体の動向を表す代表的な指標の一つとして見なされてきた指数です。

ダウ工業株に採用される30銘柄はどれも世界的な優良グローバル企業です。

それぞれのセクター(業種)を代表するアメリカ企業が選ばれています。

STEP2: 高配当銘柄を上から順に均等に買う

ダウ工業株30の中から配当が高い順に銘柄を並べ終えたら上から順番に均等に買っていきます。

この時の銘柄数は上位5銘柄〜上位10銘柄程度で構成します。

5銘柄程度でポートフォリオを組むか10銘柄で組むかは好みによりますが、一般的には10銘柄で組むことが多いようです。

ちなみにダウ工業株30に選ばれるような代表的なアメリカ株は、日本のネット証券でも取り扱っているので買えないという心配はありません。

STEP3 :配当が出たら再投資する

ダウの犬投資法で大切なのは「配当の再投資」です。

配当が出たら配当金は再投資します。

STEP4:年度末になったら銘柄の見直しをする

年度末になったらダウ工業株30の配当利回りの順位を見直します。

順位が入れ替わっていれば、またSTEP1に戻りポートフォリオを組み直していきます。

このSTEP1〜STEP4のサイクルを繰り返していきます。

高配当銘柄が多いアメリカ株だからこそ取れる手法

アメリカ株の魅力の一つに高配当銘柄が多いことが挙げられます。

日本企業よりもアメリカ企業の方が利益を株主に還元しようとする姿勢が全体的に強いのです。

例えばダウ工業株30にも採用されている「P&G」や「コカ・コーラ」、「ジョンソンアンドジョンソン」などのアメリカを代表するグローバル企業は増配を続けてきました。

日本株でTOPIX Core30を使い、ダウの犬投資法と同じような手順でポートフォリオを組むこともできます。

ただ利益を株主に還元する傾向が強いアメリカ株の方がダウの犬投資法は適しています。

単に高配当なだけの銘柄は危ない

ダウ工業株30以外からも広く高配当銘柄を選べば良いのではないかと考える方もいるかもしれません。

しかし単に高配当なだけの銘柄を闇雲に買うのは危ないのです。

例えば経営危機にある会社は極端に売られ株価が下がり、見かけの配当利回りだけが跳ね上がることも珍しくありません。

しかし何かしらの悪材料で売り込まれている株は最終的に配当が出せなくなり、経営破綻してしまう可能性もあります。

ダウ工業株に選ばれている企業はどれも国際的な優良企業で、そう簡単に経営破綻に追い込まれませんし一時的に売られても盛り返せるだけの力があるのです。

ダウの犬投資法で選ばれる銘柄の3つの特徴

ダウの犬投資法で選ばれる銘柄には3つの強みがあります。

単に配当利回りが高いだけの銘柄を順に上から並べるのではなく、ダウ工業株30から選ぶことに意味があります。

高配当銘柄であること

ダウの犬投資法で選ばれる企業は高配当銘柄です。

高配当の銘柄を上から順に買っていくのですから当たり前です。

高配当で得られる配当金を再投資することがインデックスをアウトパフォームできます。

優良銘柄であること

ダウ工業株価指数30に選ばれるような企業は、どれも各セクターを代表するグローバル企業です。

そのため一時的に業績が傾いても、盛り返すことができる底力のある企業で構成されています。

単に配当利回りの高さだけで選ぶと、業績が傾いたまま立ちなおれない企業をポートフォリオに組み込んでしまう可能性があります。

割安であること

ダウの犬投資法では、優良企業の中で一時的に売り込まれている割安な銘柄を選ぶことになります。

配当利回りが上昇している銘柄は、株価が下がっていることが普通です。

割安な銘柄も業績が回復すれば株価が上昇する可能性が高くなります。

NYダウ工業株30に選ばれる優良企業の数々

2018年末のダウの犬10銘柄の企業を並べてみましょう。

IBM、エクソンモービル、ベライゾン、シェブロン、ファイザー、コカ・コーラ、JPモルガン・チェース、P &G、シスコシステムズ、メルクの順に配当利回りが高かったのです。

これらの銘柄を見て負け犬企業に思えるでしょうか。

どれも世界を代表するグローバル企業ばかりです。

日本人でもIBMのコンピュータは聞いたことがある人が多いでしょう。

ファイザーの薬も有名です。コカ・コーラはもうお馴染みだと思います。P&Gの生活用品は多くの過程が利用しているのではないでしょうか。

日本人でも聞いたことがあるお馴染みのグローバル企業ばかりですから、よく知らないアメリカの企業に投資するよりも安心して投資できるのもダウの犬投資法の魅力です。

ダウの犬投資法は忙しい人でも実践可能

ダウの犬投資法は忙しい人でも実践可能です。

一度、手順通りにポートフォリオを組みさえすれば、あとは年末の高配当銘柄をダウ30の中から順に買い替えるだけだからです。

バリュー投資のように財務諸表を分析する必要もありませんし、成長株投資のように手持ち銘柄の決算期を確認したり、ロスカットの準備をしたり、売りシグナルを日々気にする必要もありません。

もちろん短期のトレーディングのように日々相場の値動きを追わずに済みます。

ダウの犬投資法のスイッチングコスト

ただし、ダウの犬投資法のスイッチングコストには気をつけておくべきです。

日本でダウの犬投資法を実践する場合、銘柄入れ替えの際にキャピタルゲインが発生していると税金が当然、発生するからです。

配当に対しても税金がかかります。

インデックスの積立投資なら含み益を年をまたいで持ち越すことができますが、ダウの犬投資法ではスイッチングコストがかさむケースもあります。

まとめ

ダウの犬投資法は、世界的な優良企業で構成されているダウ工業株価指数30の中から、高配当な銘柄を上から順に均等に買ってポートフォリオを組む配当重視の長期投資法です。

ダウの犬投資法で選ばれる銘柄は、優良・割安・高配当という特徴があります。

そして配当は再投資して年度末にポートフォリオを組み替えます。

S &P500インデックスをアウトパフォームするなど、シンプルな投資法ではありますが結果を出し続けてきた投資法です。


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