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【米国個別株動向】ウーバーのIPO申請で知っておくべき5つのこと

モトリーフール米国本社、2019年4月11日投稿記事より

ライドシェアリング(配車サービス)最大手のウーバーテクノロジーズは11日、IPO(新規株式公開)を申請しました。

上場時の時価総額が最大1,000億ドルに達すると見込まれるIPOの申請により、さまざまな情報が開示されました。

まずは財務指標に加えて、投資家が注目すべき5つの点を紹介します。

・2018年の売上高は、前年比42%増の113億ドルでした。

・2018年の営業損失は30億ドルで、2017年の41億ドルより改善されています。

・2018年第4四半期の売上高は29億7,000万ドルで、前年同期比伸び率は21.8%に減速しています。

・現金および現金同等物を64億ドル、負債を69億ドル保有しています。

1.ウーバーはライドシェアリング以上の存在

ライドシェアリングが同社の主要事業ですが、外食デリバリーのウーバー・イーツとトラック配車サービスのウーバー・フレイトが急成長しています。

ウーバー・イーツは昨年、1,500万人の顧客から注文を受けています。

同社によれば、中国を除き世界最大の外食デリバリー・プラットフォームです。

2018年の売上高は、前年比149%増の14億6,000万ドルでした。

ウーバー・フレイトは、ウーバーやウーバー・イーツと同様の技術を利用してトラック配車サービスを展開し、売上高は2018年第4四半期に1億2,500万ドルでした。

先月、ウーバー・フレイトのヨーロッパ市場への拡大を発表し、さらなる成長への道を開いています。

2.世界の大半の地域でライドシェアリング市場を支配

ウーバーによれば、同社は世界の大半の地域でライドシェアリング市場のトップシェアを獲得しています。

北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア/ニュージーランド、ラテンアメリカの大部分において、ライドシェアリング市場の65%以上を握っています。

インド、中東、アフリカ市場では50%以上で、中国、ロシア、東南アジアでは主要プレーヤーの1つです。

3.利益見通しはリフト等競合の動向に依存

ウーバーは、国内の主要競合であるリフト(ティッカー:LYFT)と同様に利益を度外視して成長を追求しているため、両社は共に赤字体質です。

ウーバーは、黒字体質転換への道筋を明らかにしていませんが、利益は競合の動向に大きく左右されるとしています。

言い換えれば、リフト等の競合が料金値上げと運転手の賃金引き下げを行えば、ウーバーも同様のことを行い、黒字体質への転換が加速されるとみています。

しかし、両社は市場シェア確保で激しく争っているため、すぐに利益を上げるのは難しいとみられます

4.自動運転車戦略

ウーバーで自動運転車プロジェクトを担当するアドバンスト・テクノロジー・グループは、1,000人以上の従業員を擁しています。

同グループは、250台以上の自動運転車を製造し、何万回もの乗客走行を行っています。

ウーバーはまた、配達用ドローンと垂直離着陸機の実現も進めています。

5.ブランド再構築のチャンス

2017年に創業者のトラビス・カラニックからCEOを引き継いだダラ・コスロシャヒは、カラニック体制下でのスキャンダルの打開を図り、ブランドを再構築しようとしています。

スキャンダルの中身としては、セクシャルハラスメントや攻撃的な企業体質がありました。

ただし投資家は、ライドシェアリング市場にはリスクが多く、ウーバーやリフトなどの企業が現金燃焼状態(フリーキャッシュフローが赤字)であることに留意が必要との見方があります。

【米国個別株動向】リフトのIPOは失敗だったのか?


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