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キャピタランド・コマーシャル・トラストの成長計画

モトリーフール・シンガポール支局、2019年4月4日投稿記事より

キャピタランド・コマーシャル・トラスト(ティッカー:C61U)は、シンガポール最大の商業用不動産投資信託(REIT)です。

同REITのポートフォリオは現在、シンガポールにあるオフィス9物件と海外の商業施設1物件で構成されています。

同REITは最近、2018年の年次報告書を発表しましたので、今後の成長計画についてご紹介します。

シンガポールのキャピタスプリング

シンガポールのマーケットストリートで建設中の51階建て総合開発物件、キャピタスプリングは2021年前半に完成する予定です。

キャピタスプリングの高さは280メートルで、ラッフルズプレイスにある超高層建築物と同様の高さになります。

キャピタランド・コマーシャル・トラストとそのスポンサーであるキャピタランド(ティッカー:C31)は、それぞれキャピタスプリングの45%の持分を保有し、三菱地所が残りの10%を保有しています。

キャピタスプリングには、グローバル金融機関のJ.P.モルガンが最初のアンカーオフィステナントとして入る予定です。

賃貸可能面積の4分の1近くを占めます。J.P.モルガンは、2001年からキャピタランド・コマーシャル・トラストのテナントです。

賃料の回復

シンガポールのオフィス賃料は2015年のピークから低下した後、2017年初めに安定し、それ以来上昇傾向にあります。

今年後半にかけてオフィス賃料がさらに上昇する可能性があり、REITの利益の上振れ余地が見込まれています。

年次報告書の投資主へのメッセージの中で、REITの会長であるSoo Kok LengとCEOのKevin Cheeは次のように話しています。

「CBREによると、シンガポールの月平均A級オフィス賃料は、2017年末の1平方フィートあたり9.40シンガポールドルから14.9%上昇し、2018年末には同10.80シンガポールドルになりました。

シンガポールCBD(中心業務地区)の供給パイプラインに限界があることを考慮すると、CBREは2019年にA級オフィス賃料が8%から10%増加すると予測しています。」

これは、キャピタランド・コマーシャル・トラストの投資家にとって、ポジティブなニュースです。

シンガポールを超えて拡大

キャピタランド・コマーシャル・トラストは、シンガポールCBDで最大のオフィス管理者になるまでに成長しました。

さらなる拡大のため、同REITは2018年に海外進出し、ドイツのフランクフルトにあるガリレオという物件を買収しました。

この建物はフランクフルトの主要ビジネス地区の中心部に位置しています。

キャピタランド・コマーシャル・トラストのシンガポール外初の買収は、同REITの投資主に、長期的かつ持続可能な分配金の成長をもたらすための戦略的な動きでした。

また、REITの会長とCEOは以下のように述べました。

「ガリレオの94.9%の持分を、合意物件価格3億3,780万ユーロ、純利回り4.0%で買収したことは、キャピタランド・コマーシャル・トラストの戦略的な動きです。

ガリレオを含めると、キャピタランド・コマーシャル・トラストのポートフォリオ資産価値は、2018年12月31日現在で、1年前の99億シンガポールドルから106億シンガポールドルに増加し、ドイツへのエクスポージャーは5%となっています。

キャピタランド・コマーシャル・トラストは、主にシンガポールに重点を置きながら、ポートフォリオ資産価値の最大20%を海外に配分する予定です。」

キャピタランドは、ガリレオの残りの持分5.1%を保有しています。

まとめ

キャピタランド・コマーシャル・トラストの分配可能利益は、2014年の2億4,920万シンガポールドルから2018年には3億2,170万シンガポールドルに増加しました。

慎重な経営と堅調な成長見通しから、今後数年間で分配可能利益がさらに拡大する余地があるでしょう。

記事執筆時点におけるキャピタランド・コマーシャル・トラストのユニット価格は1.96シンガポールドル、PBR(株価純資産倍率)は1.1倍、分配金(配当)利回りは4.4%です。


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