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テンセントのプラットフォームの一環としての自動運転ビジネス

モトリーフール米国本社、2019年4月8日投稿記事より

中国のトップサーチエンジンプロバイダーである百度(バイドゥ、ティッカー:BIDU)は、自動運転市場の主要プレーヤーと見なされています。

しかし、中国最大のモバイルメッセージングプラットフォームのテンセント(ティッカー:TCEHY)も、静かに自動運転市場に参入しています。

テンセントの動きは百度の優位性を損なう可能性があるのでしょうか?

自動運転車開発のための百度のオープンソース「アポロ計画」プラットフォームは、インテル、マイクロソフト、フォード、ホンダなど、すでに約140社の主要パートナーを集めています。

百度はまた、中国と米国シリコンバレーの道路で自動運転車をテストしています。

2017年末、中国の科学技術省は、百度の自動運転車用のオープンAIプラットフォームを同国初の試みとして認めました。

テンセントの追跡

テンセントは、電気自動車メーカーのNIOとテスラ、それからライドシェアリング会社の滴滴出行(Didi Chuxing)とT3の株式を所有しています。

AI関連分野への拡大の一環として、2016年に自動運転研究所を立ち上げました。

2017年にテンセントは自動運転車のテストを開始し、自動運転AI技術を開発するため新たなアライアンスを結びました。

この提携のメンバーには、グーグル、NIOの創設者リー・ビンなどが含まれています。

昨年5月、テンセントは深圳の公道で自動運転車をテストすることを認められました。

11月には、シリコンバレーで自動自動車エンジニアを募集し始めました。

しかし、百度と異なり、テンセントはカリフォルニアの公道で車をテストすることを許可されていません。

テンセントの長期展望

テンセントの将来は、11億の月間アクティブユーザー(MAU)を持つ中国で最も人気のあるモバイルメッセージングアプリであるWeChat(「微信」)の成長にかかっています。

WeChatでもはやMAUを増やす余地がないため、テンセントはユーザーあたりの収入を増やす必要があります。

ユーザーあたりの収入拡大は、食品やサービスの注文、支払い、ゲーム、ライドシェアリングなどを行うためのオールインワンプラットフォームとしてWeChatを拡張することによって達成されると期待されています。

こういった「ミニプログラム」の総数は昨年11月に100万を突破し、このプラットフォームの1日のアクティブユーザー(DAU)は2億を突破しました。

自動運転車用のプラットフォーム開始は、WeChat拡大を補完すると考えられます。

数年のうちに、WeChatユーザーは専用のミニプログラムを通して自動運転車を呼び寄せることができるようになるでしょう。

また、WeChatのメッセージングおよび支払いシステム、テンセントミュージックおよびテンセント・ビデオストリーミング・プラットフォーム等を自動運転車プラットフォームに統合できるようになるとみられます。

百度は懸念すべきか?

テンセントの自動運転関連投資は、おそらく同社の中核ビジネスを変えるものではなく、また百度の自動運転技術に関するリードを脅かすものでもないでしょう。

しかし、テンセントは、自動運転関連投資によって、ビデオゲームや広告ビジネスを超えた長期計画を垣間見せています。


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