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株の人気を示す出来高とは何か?出来高と売買代金の関係性にも注目

出典:Getty Images

株は売買が成立して初めて利益を得ます。

つまり、人気の無い株を持っていると、誰も買ってくれず値段が崩れてしまい損をするリスクがあります。

そうなるのを回避するためには、いま人気の株がどれなのかを見極めるのが重要になります。

その株に人気が集まっているかどうかを見極めるのに役立つのが「出来高」です。

今回は株の人気度を確認できる出来高とは何なのか、出来高の見方、出来高と売買代金との関係性などを説明していきます。

この記事を読めば、出来高に関する知識が手に入り、株への理解が深まるはずです。

株式などで使われる出来高とは?

株式などに登場する出来高とは、売買が成立した株数の事を指します。

売買した株が多ければ出来高は増え、逆に売買された株が少なければ出来高は減ります。

出来高は数字として確認できますが、証券会社などの株価チャートを開くと下の方に表示される棒グラフとしても表示されます。

株価チャートによって期間が違っており、日足ならその日の内に成立した取引、週足ならその週の内に成立した取引が反映されます。

グラフにすると、前日までの取引量を見比べる事が出来るので便利です。

出来高に注目する事で、その株のある事が分かるため、非常に重要になってきます。

出来高を見ることで株の「人気度」を確認できる

出来高は、その株がどれぐらい人気なのかを計るバロメーターと言われています。

取引量が多い株式は誰もが欲しがる人気の株に、逆に取引量が少ない株は誰も欲しがらない不人気な株と判断できます。

株価の変化は人気に大きく関係します。

例えば、一時的に人気が無くなり取引量が減った株が、ある時を境に取引量が増えると株価が上昇する可能性が高くなります。

逆に、出来高が減って来た株は、誰も欲しがらないため株価が下がる可能性が高くなり、保有している人が安い値段で売り払ってしまう恐れがあります。

株の格言に「出来高は株価に先行する」という物があります。

多くの株価の動きを研究すると、株価が上昇する際は、かなりの確率で出来高が上昇してから遅れる形で株価が上がっているのです。

逆に株価が下がる時は、出来高が先に落ちてから株価が下がっているケースが多いです。

ポイントは出来高移動平均線

株価は需要と供給のバランスによって価格が決まります。

現在の出来高だけを見ても、需要と救急のバランスが釣り合っているのかどうかを知る事は難しいです。

そのために必要になるのが出来高移動平均線になります。

出来高移動平均線とは、一定期間の出来高の平均を出して、株式の平均的な人気を線として表します。

平均よりも出来高が増えていれば人気が集まっている、平均よりも出来高が減っているなら人気が下がっていると判断できます。

出来高移動平均線の計算式はシンプルで、

(n日間の出来高の合計)÷n日間

になります。

一般的に短期線なら5日間、中期線なら25日から50日、長期戦なら75日と言われていますが、算出する期間に関しては個人の好みになります。

ただ、出来高移動平均線は期間が短いと実際の値動きに近くなってしまい、ちょっとした事ですぐに平均線を下回ったり上回ったりして売買の適切なタイミングが掴めなくなります。

逆に期間が長いと緩やかな線となってしまい、こちらも売り買いのタイミングが掴めなくなります。

そのため、短期線と中期線を見比べてバランスを計るのが理想的とされています。

出来高と売買代金の関係性

出来高は「売買が成立した株式の数」であるのに対して、売買代金は「売買が成立した株式の売買額の合計」になります。

計算式は、株価×出来高となります。

出来高も株価も市場が開いている時はリアルタイムに変動しているので、きちんとした数字を出すとしたら市場が閉まっている最中になります。

どちらも株の人気度を計る上で役立つ指標になりますが、出来高はその株に人気が集まっているかどうかを表すのに対して、売買代金は市場全体が活発かどうか、同種の企業の中でどの株が人気なのかを表しています。

例えば、コンビニで1個500円のA弁当が4個売れたとします。

この場合、A弁当の価格500円が株価、4個売れたのが取引高、合計で2000円の売り上げが売買代金になります。

これまでに売れた個数を比較する事で、A弁当に人気が集まっているかどうかが分かります。

一方で同じコンビニで600円のB弁当が4個、400円のC弁当が3個売れたとします。

B弁当の売買代金は2400円で、C弁当の売上高は1200円となります。

このコンビニでは弁当部門に5600円の資金が注がれたという事になります。

仮に、次の日以降に弁当部門の売買代金が8000円を超えれば、弁当部門全体が人気だと言えて、その中で売買代金を伸ばしている弁当が最も人気を集めている事になります。

逆に3000円以下が続くなら弁当部門全体が不人気だと言えて、売買代金を減らしている弁当は不人気だと言えます。

このように売買代金は、

  • 市場全体の活気
  • 市場の中で人気のある株

を見分けるのに役立ちます。

出来高が急上昇している株でも、市場全体の活気が少なければ上昇が一時的な物かもしれないと判断できます。

日本株で出来高の大きい銘柄は?

日本株で出来高の最も大きな銘柄は(株)みずほフィナンシャルグループ(注1)です。

1カ月での出来高が約23億4200万株となっており、2位の(株)エー・ディー・ワークスとの差は倍以上あります。

しかし、1カ月分の出来高の棒グラフを見ると、あまり変動はありません。

出来高の変化が少ないという事は、人気がそれほど高くなかったと言えます。

つまり、出来高が1位であっても、一番人気のある株とは限らないという事です。

注1:2019年2月9日時点

まとめ

以上が出来高の解説になります。

株価は需要と供給のバランスによって値が動きます。

出来高は、その株が現在人気なのかどうかを確かめる重要な指標となります。

今回の記事を読んで株への理解が深まれば幸いです。

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