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リスクの少ない個人向け国債とは?国債のメリット・デメリットも解説

出典:Getty Images

リスクの少ない投資運用を調べると、個人向け国債がオススメだと言われています。

確かに、日本の個人向け国債は他の国の国債に比べれば、リスクの少ない投信運用方法になります。

しかし、国債と言われても投資を始めたばかりの人には分かりにくいかもしれません。

そこで今回は、破たんするリスクの少ない個人向け国債について解説します。

個人向け国債の金利や、メリット・デメリット、どうしてリスクが少ないのかも交えつつ解説していきます。

今回の記事を読めば、個人向け国債の知識が手に入り、経済への興味が深まるはずです。

個人向け国債とは

個人向け国債とは、国が発行する債券になります。

企業などが投資家から資金を借りるために債権を発行するのと同じく、国が投資家から資金を借りるために債券を発行します。

債権には満期が定められており、満期までの間は一定金利の利子を貰え、満期を迎えれば元本が返ってきます。

国が発行する国債も投資家が購入すると、一定期間利子が発生し、満期を迎えれば支払った元本が戻ってきます。

個人向け国債の金利はどれくらい?

債権の特徴は満期を迎えれば元本が戻ってくる事と、満期までの間利子が発生する事です。

個人向け国債の場合、3つのコースがあり金利のタイプも変動金利と固定金利の2種類があります。

どのタイプでも金利の下限が年率0.05%なのは変わりません。

変動金利と固定金利

個人向け国債の場合、利子が発生するのは年2回ですが、固定金利の国債だと購入した段階で貰える金利は固定されます。

一方で変動金利の場合、利子が発生する時の前月の基準金利を元に金利を決定します。

そのため、変動金利は半年ごとに金利が変わる国債になるのが特徴です。

ですが、日本の個人向け国債の場合、金利を決める基準金利が非常に低く設定されており、月によってはマイナスというのも珍しくありません。

結果として、最低金利である0.05%が金利として採用されているため、個人向け国債の金利は変動金利でも固定金利でも0.05%といえます。

個人向け国債のメリット

国が発行している債権

企業が発行する債券は満期になるまで企業が残っていないと、元本が戻って来ない可能性があります。また、経営状況によっては利子が無くなる場合もあります。

国債は国が補償する債権のため、企業が発行する債券よりも安全性が高いです。

金利が途中でゼロになったり、元本が戻って来ないという可能性は極めて低いです。

少額からスタートできる

投資に興味を持って始めようとすると、まとまった金額が必要になります。

しかし、個人向け国債は3つあるコースのどれでも、1万円から購入が可能です。

毎月発行しているため、投資を始めたばかりの人でもハードルが低い投資運用になります。

銀行に預けるよりも利息は高い

最近の経済政策の影響もあって、銀行の利率は大変低いです。

普通預金に預けているだけだと0.001%、定期預金をしても一定額以上の大口定期の金利が最大で0.02%というのも珍しくありません。

これだけ低金利の中、個人向け国債の最低金利は0.05%と銀行の金利に比べれば高いです。

現時点だと難しいですが、将来の情勢が変わって基準金利が引き上げられれば0.05%を上回るチャンスがあります。

個人向け国債のデメリットやリスク

満期までの間はお金を動かしにくい

個人向け国債に限らず、債券は満期を迎えるまでに解約すると元本が目減りします。

解約までの経過期間によって計算が違ってきますが、それでも元本割れを起こす可能性が高いです。

また、個人向け国債の場合は最低1年間途中解約が出来ません。

仮に、国債に100万円を支払ったとして、その100万円がすぐに必要になったとしても購入してから1年未満なら解約できませんし、1年以上でも満期前なら100万円が目減りします。

国債に限らず、投資を始める時には余剰資金で行いましょう。

投資信託に比べれば金利は低い

投資信託も国債と同じように、購入すれば後は保有していると利子が貰える投資方法です。

しかしながら、投資信託に比べれば金利が低いです。

証券会社によって違いはありますが、投資信託の金利は年率1%~10%となっています。

国債の最低金利0.05%に比べれば大変魅力的ですが、高リターンには高リスクが付き纏います。

投資信託の場合、投じた資金が経済影響を受けて大きく目減りしたり、ゼロになる可能性が常にあります。

それは金利が高くなるほど確率もあがります。

リスクはゼロでは無い

メリットの所で国債は安全性が高いと解説しましたが、それは一般的な企業に比べたらという話です。

歴史を振り返れば国が潰れてしまったケースはいくつもあります。

2012年にはギリシャが発行した国債がデフォルト(債務不履行)となったように、国が発行する債券であっても無くなってしまうリスクはゼロではありません。

リスクを取りたくない資産運用では個人向け国債も選択肢に

国債であっても破たんするリスクはありますが、それでも日本国債の破たんするリスクは限りなく低いです。

ギリシャの場合は国債を購入していたのが主に外国(ギリシャ以外の国)だったため、金融危機によって投資家が手を引いてしまい国債の価値が暴落し、ギリシャは資金繰りが苦しくなったのです。

一方で日本の場合、国債を購入するのは主に銀行です。

特に日本銀行と民間銀行が合計すると約86%を購入しています。日本銀行は日本円を発行出来る唯一の銀行です。

つまり日本は、円を発行出来る銀行が国債を一番買っているため、滅多な事では国債の価値が下がらない国になります。

資産を目減りさせず、リスクを取らずに資産運用を考えている人は個人向け国債を選択肢に入れるのもオススメです。

ただし、利回りは他の国と比べれば低く、長期運用になってしまいます。

参照:日本銀行

個人向け国債はどのように購入する?

個人向け国債の場合、購入は銀行や証券会社などの金融機関を通じて購入します。

取り扱っている金融機関を調べる時は、財務省の個人向け国債のページをご覧ください。

最近では大手証券会社ならインターネットから購入することも可能です。

全部で3つのコースがあり、どれも毎月発行されているため年12回購入するチャンスがあります。

コースの違いは満期になるまでの期間と金利タイプですが、現在の基準金利だとどのコースでも最低金利の0.05%が採用されています。

変動金利型10年満期だと、購入してから10年が経過すると元本が返却されます。

金利タイプは変動金利のため、半年に1度貰える金利が変化するタイプになります。

固定金利型5年満期と固定金利型3年満期だと、購入してから5年・3年が経過すると元本が返却されます。

金利タイプは固定金利のため、購入してからずっと同じ金利になります。

まとめ

以上が個人向け国債の解説になります。

国債はリスクの低い投資運用だけでなく、日本という国の経済の安定度を計る目安にもなります。

今回の記事読んで、経済に関する理解が深まれば幸いです。

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