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注目の成長分野「介護ロボット業界」を分析【代表銘柄も解説】

出典:Getty Images

ソフトバンクが、人型ロボット「Pepper」を世に発表したことで、また、ビジネスの分野での活用を提案してきた中で、世の中の「ロボット」に対する注目は一気にあがりました。

残念ながらPepperは少し時代を先取りしすぎた感もあり、活用を一度諦める企業も多いようですが、ロボットという分野自体の需要は、拡大し続けています。

その中でも、とりわけ代表的な分野の一つが介護。今後間違いなく介護業界の需要は上がっていく一方で、常に働き手不足に悩まされている業界であり、ロボットの活躍が期待されています。

今回は、株式投資の中でも「介護ロボット関連」銘柄をテーマに代表的なものを集めてみました。

ロボットや介護の分野への投資に興味がある方は、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。

介護ロボット関連ビジネスの市場規模

矢野経済研究所(https://www.yano.co.jp/)の調査によると、

  • 2017年度:14億円
  • 2018年度:19億円(見込)

が現在の介護関連ロボットの市場規模です。

市場規模マップ(https://stat.visualizing.info/msm)によると介護業界全体の市場規模が9兆円を超えていることから考えると、まだまだ業界がロボットに頼っている割合は決して高くないと言えるでしょう。

同マップでの同レベルの市場を比較すると、「にんじん100%ジュース」「ECサイト運営代行」など、かなりニッチな産業が挙がってくることからも、現状の市場は決して大きくないと言えます。

高齢化社会に向けて需要は拡大中

現在は決して大きいとは言えない介護ロボット市場ですが、今後の需要は拡大する一方であることに、異論を挟む人はいないでしょう。

経済産業省は、介護用ロボット分野の市場規模を500億円とすることを最終目標として掲げています。

先ほどの項目でも挙がった、矢野経済研究所の予測では、2021年には、市場規模は37億円にまで成長していると期待されており、まだまだ目標には遠く及ばないものの、直近でも急成長が見込まれている成長産業である点は、今後に期待することができます。

介護ロボット関連の銘柄

では、具体的に介護ロボット関連の株にはどんな銘柄があるのか、代表的なものをいくつか見てみます。

CYBERDYNE(7779)

サイバーダインは筑波大学発のベンチャー企業です。現在主力として打ち出しているサービスは装着して扱う、スーツ型のロボットである、「HAL」です。

HALを装着することにより、装着者の運動能力を増幅することが可能になります。

現在は、高齢者自身がHALを装着することで、その動作をサポートすることが介護業界のメインの利用方法ですが、作業用にHALを応用する予定もあり、介護者側がHALを着用し、作業するような形も出てくるかもしれません。

今仙電機製作所(7266)

今仙電機製作所は愛知県に本社を持つ、独立系の自動車部品メーカーです。

シートのアジャスターを主力商品とする部品メーカーですが、長年のものづくりの知見を活かし、ロボット開発の分野にも参入してきました。

足に装着して使う、無動力歩行アシスト「aLQ(アルク)」は病気や加齢で足腰が弱くなった方々に対し、仰々しい装備を付けることなく歩行をサポートしてくれる機器です。

フランスベッド、および、名古屋工業大学との共同開発によって生み出されました。

菊池製作所(3444)

創業50年程度と比較的長い歴史をもつ菊池製作所も、介護ロボット関連株として挙げることができます。

本来の主力事業は金型製作を中心とした、B to Bのものづくりですが、近年その技術開発力を活かし、ロボット分野の研究開発委にも参入。

各地の大学や企業と連携しながら、ロボットの開発にも力をいれています。

とりわけ、東京理科大学との共同研究であるマッスルスーツや、東京大学をはじめとする5大学と共同での研究を進めている自立支援装具といった分野は、介護用ロボットのフィールドにおいても、頭角を現してくるかもしれません。

ヒーハイスト精工(6433)

ヒーハイスト精工は、埼玉県に本社を置く、円筒直動軸受専門メーカーです。

ヒーハイスト精工自体が、ロボットの開発を行っているわけでありませんが、同社の製品は産業用ロボット、介護用ロボットの部品として応用されている事例が複数あります。

今後、介護用ロボットの市場が大きくなるにつれて、部品の製造を請け負うヒーハイスト精工のような会社も、売上の恩恵を受けることが可能になるかもしれません。

安川電機(6506)

九州第二のエリア「北九州」に本社を置く安川電機は、産業用ロボットで世界シェア4位の「ロボット」業界においては日本を代表する企業のひとつです。

介護用ロボットの需要の高まりも見据え、リハビリや歩行のアシストを行うような、医療・福祉の分野に特化したロボットも開発。

医療・福祉機器情報のサイトとして「CoCoroe」というサイトを立ち上げています。

元々のロボットの開発技術を活かし、介護用ロボットの分野においても、リーディングカンパニーとなっていく可能性の高い企業です。

ソフトバンクグループ(9434)

Pepperでロボット業界にインパクトを与えたソフトバンクも、「介護用ロボット銘柄」と捉えることができます。

法人向けにビジネスのシーンでの活用を想定し、販売されたPepperは上手く活用することができず、撤退する法人が目立ったことは記憶に新しいですが、「教育」「介護」の2分野においては、相応の成果が見られています。

Pepperの身体そのものの機能は非常に弱く、いわゆる「介護」の作業に足りるスペックではないものの、コミュニケーションロボットとして、軽度の認知症患者などとの「会話相手」として活用されることで、福祉の分野において一定の成果を上げています。

まとめ

介護用ロボット業界は、まだまだ小さな市場ではあるものの、老人が増え、介護する若者は減る少子高齢化社会の中で、需要は高まる一方です。

今後の成長に期待して、「介護用ロボット」の関連株を探してみるのも良いかもしれません。

ただし、介護用ロボット分野の成長において、その企業の株がどの程度動くかは、企業において全事業の中の産業用ロボット分野でのシェアや、企業の時価総額によっても変わってきます。

大手企業のあくまで新規事業として行われていることもあれば、ロボット業界と心中する覚悟のベンチャー企業まで立ち位置は様々。

ご自身のリスク管理や、介護用ロボット業界への成長に、どの程度期待をかけるかによっても購入すべき銘柄は変わってきます。

今後堅実に伸びることが予測されるとはいえ、銘柄によってはまだまだ投機的な動きをする分野でもあるため、銘柄ごとの事前リサーチも必須です。

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