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5Gの技術革新の波に乗るための米国株式投資

モトリーフール米国本社、2019年3月27日投稿記事より

過去10年間で技術革新が最も明白な分野の1つは、スマートモバイルデバイスの成長とその大量利用です。

2010年の終わりごろに、4G(第4世代)ワイヤレスネットワークが商用および民生用に登場し、前世代のワイヤレスネットワークよりもダウンロード速度を上げ、待ち時間を短縮しました。

同様に、5Gワイヤレスネットワークはさらなる高速に向けて進歩するものであり、モバイルネットワークのカバレッジと機能を一段と向上させます。5Gとそれに関連した投資について紹介します。

5Gとは

5Gは、第5世代のワイヤレスネットワークを指します。

モバイルテレコミュニケーションの新しい規格で、前世代よりもはるかに高速です。以下が5Gの重要なポイントです。

・4Gネットワ​​ークの最大100倍の速度です。

・待ち時間が非常に少ないため、信号の送受信間の遅延はほとんどありません。自動運転車、ロボット、および機械間通信に必須です。

・ネットワークはより多くのデータをより確実に伝送できるようになります。

大まかに言って、1980年代初頭から10年ごとに新世代の無線ネットワークが登場しています。

・1981年に、1G、または音声のアナログ伝送が最初に利用可能になりました。

・1990年代初頭には、これに2G(デジタル伝送)が続きました。

・2001年に、マルチメディア・アプリケーションをサポートする3G無線ネットワークが最初に利用可能になりました。

・10年後の2011年、4Gが登場し、モノのインターネット(IoT)の拡大が本格的に始まりました。

米国内の大手ワイヤレス通信業者は現在、全国の都市で5Gの高速ワイヤレス設備を展開しつつあります。

中国においても5Gの運用が始まっており、他の国々もこれに追随しています。デバイスメーカーはこの大きな変化に備えて、5Gの速度が利用可能な多数のスマートフォンモデルがリリースされつつあります。

5Gワイヤレスのスピードが標準となるまでにはおそらく何年もかかるでしょうが、5Gワイヤレスの革命が到来しつつあることは疑いようがなく、投資家は今その意味について考え始めるべきでしょう。

5Gの重要性

5Gは、映画のダウンロード時間の短縮やビデオストリーミングサービスの向上をはるかに超えて重要です。5Gが消費者と企業にもたらす2つの大きな利点があります。

第一に、5Gワイヤレス速度は、住宅や商業地に高速ブロードバンドインターネットサービスを提供するインターネットサービスプロバイダー(ISP)に競争をもたらすでしょう。

ある地域が5Gの速度にアクセスできるようになると、これらの場所は同じレベルのサービスにワイヤレスでアクセスできるようになります。

連邦通信委員会(FCC)が発表した調査によると、2018年現在、85%の米国の家庭が100Mbps(メガビット/秒)の速度でインターネットサービスを提供できるISPを1社しか、または全く利用できていません。

1,000万を超える国内世帯が、25 Mbpsの速度を提供できるブロードバンドプロバイダへのアクセスを欠いていました。

5Gが非常に重要である2番目の理由は、それが最先端技術の多くを可能にするということです。

自動運転車やスマートシティからバーチャルリアリティやモバイル決済まで、すべての機能を実行するには高速接続が必要になります。

この接続されたデバイスのネットワークは、しばしばIoTと呼ばれます。

5Gへの投資のリスク

他のセクターやトレンドと同様に、一般的なトレンドやそのセクターの特定の株式への投資にはさまざまなリスクがあります。

良い点は、5G規格が政府機関によって合意されただけでなく、多くの関係者が5Gインフラの速やかな構築を積極的に推進していることです。

また、5Gワイヤレスネットワークの展開が他の技術規格等によって中断されたり、開始される前に実質的に妨げられたりする可能性がほとんどありません。

大企業や政府の規制当局を含む極めて多くの関係者が5Gの将来に向けて投資を行っています。

もちろん、特定の企業は、5Gの全般的なエコシステム(ビジネスにおける生態系)内の場所や競争圧力によって、多くのリスクに直面しています。

5Gに投資する最も簡単な方法:ETF

今後の5G革命から利益を得ることを目的としている人々にとって、興味があると思われる2つのETFは、Global X Internet of Things ETF(ティッカー:SNSR)とPacer Benchmark Data and Infrastructure ETFです。

Global X Internet of Things ETF

Global X Internet of Things ETFは、5Gを世界にもたらす企業に直接投資するのではなく、その直接の受益者の1つであるIoTから恩恵を受ける企業に投資します。

IoTは何十億のデバイスで構成され、それらは、さまざまなアプリケーションや機能を設計、制御、監視します。

5Gが現実のものとなるにつれて、IoTの規模は爆発的に拡大すると予想され、シスコシステムズの推定によれば、2030年までに5,000億のデバイスがインターネットに接続されると予想されています。

とりわけ、IoTには次のものが含まれます。

・キッチン家電

・医療用モニタリング装置

・セキュリティシステム

・スマートホームスピーカー

・テレビ

・温度管理機器

・車両

このファンドの保有株式トップ10の一部は以下の通りです。

・ガーミン:さまざまなワイヤレスデバイスおよびアプリケーション用のGPSナビゲーションシステムのメーカー。

・ADT:セキュリティシステムおよび警報装置の会社

・サイプレスセミコンダクター:さまざまなワイヤレスデバイスで使用されるプログラマブルシステムオンチップおよびマイクロコントローラーのメーカー

Pacer Benchmark Data and Infrastructure ETF

投資家に5Gへの間接的なエクスポージャーを提供する他のファンドは、Pacer Benchmark Data and Infrastructure ETFです。

このETFの目的は、「データとインフラストラクチャ部門の不動産事業から収入の大部分を生み出すこと」です。したがって、その保有物の大部分は不動産投資信託(REIT)であり、不動産から総収入の少なくとも75%を生み出し、配当として利益の90%を支払わなければなりません。

このETFの保有物の大部分は、データセンターと携帯電話塔という2種類のREITで構成されています。

このETFの投資配分の80%を占める上位10ポジションのほとんどすべてが、こういったタイプの投資で構成されています。

このデータとインフラストラクチャのETFの独自性により、ポートフォリオの中でさらなる多様化を追求している投資家や、市場の日々の動きと相関のないような資産を探している投資家にとって、このETFは魅力的と考えられます。

5Gに投資するための良好な10銘柄

下の表にアルファベット順に記載されている10銘柄は、5G関連投資において、今後数年間は市場平均を上回る良好な投資機会を提供する可能性があるとみられるものです。

企業名(ティッカー) 5Gに向けての強み
アップル(AAPL) スマートフォンとウェアラブル機器の先進企業
チャイナモバイル(CHL) 約9億人の加入者を抱える世界最大の電気通信会社
シスコシステムズ(CSCO) 5Gの世界で重要なサービスである、デバイス接続、データ分析、およびサイバーセキュリティのためのソリューションを提供
コーニング(GLW) 5G通信網のバックボーンとなる光ファイバーの世界的大企業
インテル(INTC) アップルを含むスマートフォンメーカーに5Gモデムを供給
マスターカード(MA) ワイヤレス接続能力が向上するにつれ、モバイル機器による決済が増えることで、デジタル決済が増え、現金決済が減少
スカイワークス・ソリューションズ(SWKS) スマートフォンを含むさまざまなモバイルデバイスをワイヤレスネットワークに接続するアナログチップを提供
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ) 5Gサービスを最初に米国ユーザーに提供する能力を持つと考えられる大手通信事業者
ビザ(V) 5Gは、ワイヤレスネットワークでの支払いを促進し、現金取引は減少
ザイリンクス(XLNX) フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を製造。プログラム変更が容易なため、初期の5G設置およびテストに最適

出典:グーグル・ファイナンス

これら5Gワイヤレスネットワークへの投資アイデアのいくつかを詳しく見て、今後何年にもわたって株価を急上昇させるリターンを株主に提供できる可能性がある理由を確かめます。

コーニングのガラスは5Gで需要はさらに拡大

「ゴリラガラス(頑丈で傷つきにくいガラスとして有名)」のメーカーとして、コーニングの製品はIoTを構成する多くの装置をカバーしています。

実際、ゴリラガラスは、スマートフォン、ウェアラブル機器、自動車、3Dセンシング技術、ホログラムリアリティデバイスなど、40社のメーカーによって製造された50億以上のデバイスですでに使用されています。

スマートフォンから始めて、ゴリラガラスが今後数年間にわたっていくつかのIoT機器のカバーとして選択されると考えられるカタリストがいくつかあります。

2016年以来、スマートフォンの売上高は横ばいでしたが、コーニングはスマートフォン関連の売上高を2018年までに30%伸ばしました。

この売上高の増加は、ガラス張りのスマートフォンが市場に登場するにつれて増加しています。

ガラスバックを使用したスマートフォンの市場浸透率は、2017年から2018年の間に2倍になり、この傾向は今後も続くと予想されています。

また、5Gの無線速度は必然的により多くのモバイル機器につながるため、その優れたガラスの専門知識と技術がコーニング製品に対する大きな需要につながります。

この需要により、同社は今後数年間でモバイル家電関連の売上を2倍にすると予想しています。

コーニングはまた、5Gの出現に伴い増加するデータ伝送に必要とされる光ファイバーの製造者としての主導的地位のおかげで、優れた5G投資にも役立ちます。

同社は2017年半ばの時点で10億キロメートル以上の光ファイバーを生産していましたが、これは当時の全世界生産の3分の1以上を占めています。

【米国個別株動向】世界最大のガラス製品メーカー、コーニングに注目するべき3つの理由

ベライゾンの5Gビジョン

すべての主要通信事業者が5G無線速度に対応し始めている一方で、ベライゾンは米国のいくつかの主要市場で実際に5Gカバレッジを備えた最初の企業になると位置づけられているようです。

ベライゾンは、5Gテクノロジーの野心的な展開を計画しています。

2018年の年次投資家ミーティングで、経営陣は2019年に5Gの無線通信可能範囲を持つ30の商業市場に参入すると発表しました。

経営陣はまた、今年から開始して5〜8年以内に、5G無線を介して3,000万世帯に高速インターネットを提供できると考えています。

しかし、ベライゾンは5Gに大きな投資をしているだけではありません。

スマートシティ構想が示すように、同社はまた、5Gが社会にどのように役立つかについて、他の通信事業者よりもはるかに包括的なビジョンを持っているようです。

ベライゾンのスマートシティ・ソリューションには、インテリジェントな照明、インテリジェントな交通管理、交差点の安全管理、インタラクティブデジタル・キオスク、駐車場最適化システムなどがあります。

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5Gの未来

5Gテクノロジーの実現は、もはや時間の問題です。

電気通信事業者は、この高速サービスを顧客に提供するために必要なインフラをすでに構築しています。

デバイスメーカーはすでに5G対応になるように次世代モバイルデバイスを設計しています。

このことを念頭に置き、革命的なワイヤレス通信速度の未来がどのようになるかを想像することは、投資家にとって有益と思われます。

上に挙げた会社に投資することで、来るべき技術から恩恵を享受できる可能性が高いと考えられます。


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