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株式の押し目買いとは?ナンピンや戻り売りとの違いも解説

出典:Getty Images

株式に興味を持ち勉強を始めると、押し目買いのタイミングが狙い目だと紹介されています。

しかし、押し目の意味や、どうやったら押し目のタイミングなのかを見分けるのは難しいです。

そこで今回は、株式のやり方としてポピュラーな押し目買いについて紹介していきます。

押し目買いのメリットやデメリットに触れつつ、上級者向けのナンピンや戻り売りとの関係も併せて説明します。

今回の記事を読めば、押し目買いの知識が手に入り、株式への興味が深まるはずです。

押し目買いとは

押し目買いとは、株価が上昇傾向の中で一時的に下がっているタイミングで購入する手法です。

上昇中の株式とは、常に上昇している訳ではありません。

ある程度まで上昇したら、利益を確定するために売り払われ、価格が一時的に下がります。

そして再び購入されて上昇していき、また売られて下がる、というのを繰りかえしていきます。

この上昇した後で下落するのを株式の世界では「押す」と呼びます。

株式は上昇するのか下落するのかは、誰にも断言できません。

しかし、上昇中の株なら一度下落しても、また上昇する可能性が高いと予想できます。

そのため「押し目買い」はポピュラーな手法として知られており、人によって手法が違います。

上昇中の3分の1下落したら買う、2分の1だけ下落したら買う、など人それぞれのやり方があります。

押し目買いのメリット

トレンドが上向きであれば株価が上昇する確率が高い

上昇傾向にある株式は、そのまま株価が上がっていく可能性があります。

押し目買いの株式を購入するというのは資産を高確率で増やせる、という可能性が高いです。

購入しやすい

株式は売り手と買い手が合意すれば売買が成立します。

押し目の株式は一時的に売る側の方の勢いが強いため、価格が下がりつつある状況です。

そのため、人気の株でも後から購入しやすいという利点があります。

押し目買いのデメリット

株価が急落する恐れがある

上記でも触れた様に、株式はどのタイミングで上昇するのか下落するのか分かりません。

これからも上昇すると見込んで押し目の株を買ったとしても、売る側の勢いが強すぎれば、一気に売りの流れになってしまい株価が下落することもあり得ます。

そうなった場合、持っていた株式が急落し、資産が目減りする可能性は十分考えられます。

参加できない場合もある

上昇中の株式はそのまま天井まで突き上げていく場合があります。

押し目とは、上昇中の株式が途中で株価が下がる事を差しているため、押し目買いのタイミングを待っていても、下がらない場合があります。

株式の格言にも「押し目待ちに押し目なし」というのもあり、自分の欲しいタイミングで株価が落ちないのは珍しくありません。

押し目買いとナンピンの違い

株式の手法として、株価が下がったタイミングで購入するのを買い増し戦略と言います。

押し目買いも買い増し戦略の1つになりますが、よくナンピンと呼ばれる手法と混同されてしまいます。

そこで、押し目買いとナンピンの違いについて説明します。

ナンピンとは

ナンピンとは、下落傾向にある株式を購入し、更に下落した所で購入してトータルでの平均取得価格を下げる手法です。

例えば、株価が2000円の株式を100株買ったとします。

この株が急落し、1000円になった時に100株を追加で購入します。

手元には200株があり、費やした資金は30万円になります。

この場合、1株あたり1500円で購入した事になり、株式が1500円を超えてから売れば利益が発生します。

これがナンピンと呼ばれる手法ですが、株価が急落しても耐えられるだけの資金力と精神力、そしてここから上昇するという底値を見抜く力が必要なため、投資の上級者向けの手法となります。

株の投資戦略「ナンピン」とは?メリット・デメリット・注意点を考察

押し目買いとの違い

どちらも買い増し戦略ですが、押し目買いとの違いは、利益を確定させるのにナンピンだと最低でも二回、購入する必要があります。

ナンピンだと購入した株式が下落し、底値に達した時に同数以上の株を購入する事で平均取得価格が下がっていきます。

そのため資金を二回に分けて購入しますが、押し目買いは押し目のタイミングだけを見て購入すれば良いです。

押し目買いだと購入する際の手間が一度で済みますが、価格が急落した場合は持ち続けていると資産が目減りしてしまいます。

押し目買いをする時は、価格が急落したらどこで株を手放すのか、損切りのタイミングを決めておきましょう。

押し目買いと戻り売りの関係

下落傾向にある株式が一時的に上がって来た時に売るのを戻り売りと呼びます。

例えば、1000円まで上昇していた株式が、800円まで下落したとします。

それまで人気だった株ですから、下落傾向に入ったとしても一気に下がるのではなく、弱い上昇と強い下落を交互に繰り返して下がっていく確率が高いです。

そのため、800円まで下落したタイミングで購入し、それが900円まで上昇したら売れば利益となります。これが戻り売りになります。

ただし、株式はチャートだけでなく社会情勢でも大きく変わってきます。

あるタイミングを境に、株価がエレベーターで落ちたかのように急落し、下落した価格帯をキープする場合があります。

この時は下落傾向にあっても、戻り売りできる可能性は低くになります。

押し目買いも戻り売りも、株価が上昇と下落を繰りかえして変化していくことを利用した基本的な戦略になります。

ただし、戻り売りは緩やかな下落傾向の株式でやらないと、あっという間に株価が下がってしまい売り時を見失うリスクがあります。

また、押し目買いも株価が上がらずにそのまま下がってしまう、下落傾向に入ってしまう可能性もあり得ます。

そのために重要になってくるのが移動平均線です。

株価の実像を表す移動平均線

株価のチャートとは、ローソク足と出来高の棒グラフの他に、緩やかな線で描かれた移動平均線で構成されています。

この移動平均線とは、一定期間の株価を平均した物となります。

5日間の移動平均線なら、5日間の合計。

25日間の移動平均線なら25日間の合計を25で割っています。

移動平均線を求める事で株価のトレンドが分かりやすくなり、株式が上昇傾向にあるのか、それとも下落傾向に入っているのか見分けがつきます。

移動平均線が上昇中に、株価が移動平均線を下回れば価格が上昇する確率が高いため、押し目買いのチャンスだと判断できます。

ただし、必ずしもそうなるとは限らないため注意しましょう。

まとめ

以上が押し目買いの解説になります。

押し目買いは株式においてポピュラーなやり方ですが、それだけに奥が深いです。

今回の記事を読んで、株式に対する理解が深まれば幸いです。

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