The Motley Fool

過小評価されている2つのシンガポール株

モトリーフール・シンガポール支局、2019年3月20日投稿記事より

「賢明なる投資家」の著者である故ベンジャミン・グレアムは、割安株投資の考えを広めた人物だと考えられています。

彼は株式市場が非効率的であると考え、投資家が本来の価値とはかけ離れて売られている割安株を見つけることを可能であることに気づいていました。

この割安株を事前に購入していた投資家は、後に市場が株の価格と価値の不一致に気づいたときに利益を上げることができます。

「賢明なる投資家」は50年以上前に書かれたものですが、グレアムが話す割安株の原則は今も大切にされています。

昔よりも市場は効率的になっていますが、投資家は今でも過小評価された株を見つけることができます。

過小評価されていて、以下の特徴を持つ2つの会社を見つけました。

(1)純資産を下回る額で取引されている。

(2)安定した収益を上げている。

(3)EBITDA倍率に対して企業価値が低い。

企業価値(EV)は、時価総額と総負債の合計から現預金を引いたものです。

EBITDAは税引前利益に、特別損益、支払利息、減価償却費を加算した値です。

時は金なり

世界中の実店舗を持った小売業者が倒産しているか縮小している中、高級時計小売業者であるHour Glass(ティッカー:AGS)は順調です。

シンガポールで40以上の店舗を持っており、過去5年間安定した利益を維持することができています。

2012年以降、Hour Glassは時計業界を悩ませた景気後退を乗り越えました。

今後12から18ヶ月間続くと予想される市場の好転の中、Hour Glassは引き続き利益を得ることができるとの見方があります。

それにもかかわらず、Hour Glass株は比較的低い水準で取引されています。

執筆時点でのHour Glassの株価は1株あたり純資産0.76シンガポールドルより12%低い、0.67シンガポールドルとなっています。

現在の株価でも、Hour Glassの時価総額は4億7,240万シンガポールドルです。また、ネット・キャッシュが1億3,490万シンガポールドル、EVは3億3,750万シンガポールドル、EV/EBITDA倍率はたったの4.1倍です。

さらには、フリーキャッシュフローはプラスになっており、過去5年間で1株当たり純資産は38%増加しています。

ここ数年間は利益増加が伴っていませんが、Hour Glass株は今でも魅力的な投資と考えられます。

隠れた株

2005年に上場したBan Leong Technologies(ティッカー:B26)は、さまざまなITアクセサリ、マルチメディアおよびストレージ製品を販売しています。

同社のカタログは、イヤホン、コンピュータシステムや部品、プリンター、ウェアラブルコンピュータ、パワーパックなどが含まれています。

Ban Leongはeコマース、再販業者、企業再販業者やシステムインテグレータへの直接販売という3つの主な流通チャネルで動いています。

執筆時点でのBan Leongの株価は0.22シンガポールドル、時価総額はわずか2,510万シンガポールドルとなっています。

しかし、Hour Glassと同様、Ban Leongは2010年3月31日に終了した会計年度(2010年度)以降、毎年利益を出しています。

また、13年連続で配当を支払っており、2005年の上場から合計1株当たり15.95セントの累積配当を支払ってきました。

2018年度には、Ban Leongは1株当たり1.75セントの配当を発表し、前年比で75%上昇しました。また、1株当たり純資産を2014年度の0.20シンガポールドルから2018年度に0.25シンガポールドルに引き上げました。

Ban Leongは0.22シンガポールドルという株価で、1株あたり1.75セントの実績配当を支払い、配当利回りは7.95%となっています。

現時点で1株あたり純資産0.25シンガポールドルよりも株価は12%低くなっています。

ネット・キャッシュは186万シンガポールドル、EVは2,320万シンガポールドル、EV/EBITDA倍率は4.2倍となっています。

Ban Leongは流動性のない株式であり、時価総額が小さいため、よりリスクの高い投資になる可能性があります。

しかし、Ban Leongが今後も収益の伸びと配当を維持すれば、利益を得る可能性は十分にあるとみられます。

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