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騰落レシオとは?考え方、計算式から用いる場面まで解説

出典:Getty Images

株式投資の難しさの一つは、「成長している銘柄だからといって、その株価が伸びるとは限らない」という点にあるのではないでしょうか?

その銘柄自体の上昇、下降のトレンドもさることながら、全体相場の動きも株価に大きく影響することが珍しくありません。

昨年末、おそらく多くの投資家の方が、保有銘柄すべてが問答無用に暴落する相場を経験されたことかと思います。

もちろん、例外的な値動きをする銘柄もありますが、全体相場は個別株の株価にも少なからず影響を及ぼします。

今回のテーマである騰落レシオは、そんな市場の過熱感を測る指標の一つです。

インデックスへの投資はもちろんのこと、個別株の売買タイミングの指標にもなります。

ぜひ、参考にしてみてください。

騰落レシオとは

騰落レシオとは、市場全体の特定の期間での「売られすぎ」「買われすぎ」を表す、テクニカル指標の一つです。

具体的な計算方法は後述しますが、市場の銘柄が「買われる勢いと、売られている勢いどちらが強いのか」という観点を数値化し、一定の水準に達したら「買われすぎ」「売られすぎ」というテクニカル判断の指標にしていきます。

「市場」に特定の決まりはありませんが、日本株全体の傾向を把握する目的では東証一部の騰落レシオが用いられることが一般的です。

騰落レシオを見ると何がわかる?

騰落レシオを見ることによって市場全体の過熱感(強気なのか、弱気なのか)がわかります。

また、高値圏(反落することが多い)、底値圏(上昇に転ずることが多い)といった一定の水準に達した場合、相場の転換点になるといった形の目安にも使用することができます。

相場はある程度一定の範囲内で推移するため、相場が過熱しすぎていれば、どこかの場面で下落に転ずる可能性が高いです。

一方で、冷え込みすぎていた場合、近々上昇に転ずることが期待されます。

そういった相場の転換点を感覚ではなく数値で表すことにより、現在のポジションを解消するタイミングを見計らったり、新たにエントリーするタイミングを伺うような形で使うことができます。

騰落レシオの計算式

騰落レシオはパーセンテージで表されます。

100%を基準とし、そこからどの程度乖離しているかという判断を行います。

【騰落レシオの計算式】

(n日)騰落レシオ=n日で上昇した銘柄数/n日で下落した銘柄数×100%

つまり、「100%」の状態というのは上昇した銘柄と下落した銘柄の数が同数であるという状態を指します。

105%、110%と、100を上回るようでな状態は、上昇した銘柄の方が多いということ。

逆に、95%、90%と100を下回っていく場合は、下落した銘柄の方が多いとうことですね。考え方そのものは、非常にシンプルです。

一般的にはnには25日を当てはめることが多いですが、nにあてはめる数字を変えることによって分析する期間を変えることもあります。

目安となる数字としては、120%以上で「買われすぎ」、70%以上で「売られすぎ」といった転換点になると判断がされることが多いです。

つまり、騰落レシオが120%に近い水準になれば買いポジションの解消や、空売りのエントリーポイントとして考える投資家が増えます。

逆に、70%に近い水準になれば、売りポジションの解消や、買いのエントリーポイントと判断されやすくなってきます。

相場が大幅に下落した際には50%という数字が反転の目安として考えられています。

騰落レシオを確認して相場のトレンドを読み取ろう

騰落レシオは他のテクニカル指標と比較して、活用している投資家、もしくはそもそも知っている投資家が決して多くはない指標です。

しかし、繰り返しになりますが騰落レシオを確認することによって、

「現在、全体相場が強気(上昇トレンド)なのか弱気(下降トレンド)なのか」ということを数値化して確認することができます。その上で、相場の転換点ともなりやすい水準も一般化されていますので、

現在の相場のトレンドの確認→現在のトレンドの転換点

といったものを読み取ることができます。

騰落レシオは一般的に、とりわけ上昇トレンドから天井をつけてのトレンド転換の場合、移動平均線などの他のテクニカル指標と比較して、先行して動く傾向にあります。

トレンド変換の酸としていち早く情報をキャッチするとともに、他のテクニカル指標とも組み合わせて判断することで、より冷静、確実な判断を行っていくことができるのではないでしょうか。

まとめ

一定の期間において「上昇した銘柄」「下落した銘柄」の比率を数値化する、騰落レシオは全体相場のトレンドや、トレンドの転換点を探る上で重要な指標になってきます。

比較的早期にサインを出す指標でもあるため、先行して情報を得ることが可能です。

騰落レシオでの判断を軸に、他の指標もあわせて使っていくことで、迅速かつ正確な投資判断が行えます。

全体相場に対する短期のトレードにおいて特に効果を発揮しますが、個別銘柄の売買のタイミングを考える上でも強い味方になってくれる指標ですので、ぜひ活用してみてください。

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