The Motley Fool

売買のサインとなるゴールデンクロス、デッドクロスとは?原理を正しく理解しよう

出典:Getty Images

株価のチャートを見ていると、売買のタイミングのシグナルとしてわかりやすいサインが出ることがあります。

「ゴールデンクロス」「デッドクロス」と言われるものも、代表例の一つ。

比較的経験の浅い初心者であっても、認識していることが多く、売買の参考にする投資家も非常に多いシグナルでもあります。

今回は、ゴールデンクロス、デッドクロスそれぞれについて、改めてその定義や、なぜ売買のシグナルになるのかといった部分について、解説していきます。

株価の値動きを追う上で最も重要な指標である、移動平均線を利用した、基礎的な指標ですが、原理を理解せずに使っている投資家も多いのが実情です。

モトリーフールでは、テクニカル指標での短期売買を推奨してはいませんが、周りに差をつける意味でも改めて抑えてみてください。

ゴールデンクロスとは?

ゴールデンクロスとは、買いのタイミングのシグナルを示す、「移動平均線の交差」です。

2本の移動平均線の内、より短い方の移動平均線が、上昇する中で長い方の移動平均線を下から突き抜ける形で追い抜いた状態を「ゴールデンクロス」と言い、買いのタイミングとして捉える投資家が増えます。

その交差の確度が急であればあるだけ強いサインです。

デッドクロスとは?

デッドクロスも同様に移動平均線の交差によるサインですが、こちらは逆に「売り」のタイミングを表すシグナルです。

2本の移動平均線のうち、短期の期間をあらわす線が、下落する中で長期の線を下に突き抜けた状態をデッドクロスと呼びます。

ゴールデンクロスと同様に、交差する確度が急であるほど、強いシグナルであることを表します。

ゴールデンクロスはなぜ買いシグナルになる?

ゴールデンクロスが買いシグナルになる理由は、ゴールデンクロスが上昇トレンドに転換する可能性の高いサインであるからです。

長期の移動平均線で表されている株価というのは、見方を変えると、長期の間に売買された金額の平均値です。

したがって、その価格帯で保有している投資家も多いことを意味します。

短期の移動平均線が下にあるということは、現在の株価が低い水準にあり、「含み損」を抱えていた投資家が多い状態です。

含み損を長期間抱えていた投資家の心理として、自分が買った水準まで株価が回復した時に株を手放したくなる傾向があります。

長期の移動平均線が「抵抗線」となるような状態です。

ゴールデンクロスはその含み損を抱えている投資家の売り圧力を超えるだけの買い圧力があることがチャートに表れている状態なので、ゴールデンクロスが出現することによって、上昇トレンドに転じる可能性が高いとされます。

上昇トレンドの起点で株を購入することができれば、上昇の中でより大きな利益をあげることができるため、絶好のサインと捉える投資家が多いです。

ただし、一時的な買い圧力でゴールデンクロスが発生しても、実際にはトレンド転換は起こらないというケースもありますので、ゴールデンクロスが出たからといって、必ず買いのタイミングであるとは限りません。

デッドクロスはなぜ売りシグナルになる?

デッドクロスの考え方も、基本的にはゴールデンクロスを真逆にしたものなので、重要なポイントを再度強調しつつ簡単に解説します。

デッドクロスは、下降トレンドに転ずる可能性が高いと言われるサインです。

実際に下降トレンドに転じた場合、株価はどんどん下がっていく傾向にあるため、投資家心理は「デッドクロスが出現したら、売り」という方向に動きます。

短期の移動平均線が、長期の移動平均線よりも上の位置にある場合、全体としては含み益を抱えているプレーヤーが多い状態です。

このような相場では、長期移動平均線は買い支えのポイント(指示線)となることが多いのですが、その買い圧力を上回る売り圧力が発生した場合、そのまま下降トレンドに転じる可能性が高いと判断されがちです。

デッドクロスも、ゴールデンクロスと同様、一時的な売り圧力によっても生じる可能性もあるため、全てのデッドクロスが下降トレンドの起点となるとは限りません。

ゴールデンクロスとデッドクロスはテクニカル分析の基本

ゴールデンクロス、デッドクロスそれぞれについて改めて、定義とそれぞれが「買い」「売り」のサインになる根拠を解説しました。

言葉や「売買のサインであること」は知っていても原理までは理解していなかった方も多いかもしれません。

しかし、順を追って考えれば、決して難しいことではなかったかと思います。

テクニカル分析は単なる数字の分析ではなく、市場に参加している投資家の「心理」の分析でもあります。

移動平均線の数字が表すものが何なのか、参加しているプレーヤーがどのような心理状態にあるのか。

そういった部分まで思考が巡るようになると、より精度の高いテクニカル分析が行えるようになるのではないでしょうか?

まとめ

ゴールデンクロス、デッドクロスはそれぞれ上昇トレンド、下降トレンドの転換のサインとなる可能性の高いシグナルです。

ゆえに、売買のサインとして重宝されています。

視覚的にも確認しやすいため、初心者も含め多くの投資家が参考にするサインでもあります。

ただし、ゴールデンクロスやデッドクロスが出現したからといって、トレンド転換が必ず起きるわけではありません。

それぞれの「クロス」が発生するタイミングが、どのような状況なのか、投資家心理がどのようなものなのかといった基礎事項も理解しながら、シグナルとして活用していきましょう。

フリーレポート配信

優良企業30社で構成されるダウ平均株価は、1世紀以上にわたり世界中でフォローされています。ダウ構成銘柄の長年の良好なパフォーマンスを考えると、市場参加者が注目するのはごく自然なことで、最近はこれから紹介するダウ4銘柄が注目されています。

著名投資家も注目の優良大型株4銘柄」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。

公式ツイッターアカウント公式フェイスブックアカウントをフォローする。

また、公式LINEアカウントの方では、投資初心者向けの情報を発信しています。
友だち追加

最新記事