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ライフサイクルファンドとは?運用方針やメリット・デメリットも解説

出典:Getty Images

ひとえに「投資」と言っても、どれくらいのリターンを求めるのか、もしくはそのためにどの程度のリスクを取れるのかは、投資家個人によっても違ってきます。

また同じ投資家であっても、その資産状況、年齢、ライフステージなどによっても異なってくるはずです。

とはいえ、具体的にどの段階でどのように運用方針を変えるのが最適かを理解して投資を行うというのも実行するのは中々難しいですよね?

今回紹介する「ライフサイクルファンド」は投資家本人にとってステージに応じた最適な選択をサポートしてくれる商品です。

上手く活用していくことで資産形成の見方になってくれるものですので、ぜひ参考にしてみてください。

ライフサイクルファンドとは

ライフサイクルファンドとは、投資家のライフステージに応じて運用方針を変更していくファンドのことです。

想像してみて欲しいのですが、20代の頃に取れるリスクと、60代で取れるリスクというのは大きく異なってきますよね?

20代であれば、これから収入が増えていくことが予想されますし、守るべき資産や家族といったものも少ないため、多少の失敗は取り返しがつきそうです。

また、時間を味方につけられるため長期的な資産形成を行うのにも適しています。

一方、60代で同じくらいアグレッシブな方針を取れる方は少ないはず。

守るべきものもたくさんあるでしょうし、人生100年時代。

長い老後のことも考えないといけませんが、一方でいつまで働けるかはわかりません。

どちらかというと、大きなリターンを追求するよりも、手堅くリターンを得ること、失敗しないことが重要になってきそうです。

このように、同じ個人でもライフステージによって変化するニーズに応えようとするのが、ライフサイクルファンドです。

ライフサイクルファンドの種類

ひとえに「ライフサイクルファンド」といっても、その運用の仕方(投資家が行うべき選択の種類)によって「ターゲットイヤー型」と「スタティックアローション型」に分けることができます。

それぞれについて解説していきます。

ターゲットイヤー型

ターゲットイヤー型は、最初に決めた運用年数の中で、初期のうちは積極的なハイリスク・ハイリターンの運用を行い、満期が近づいてくるにつれて徐々に運用のリスクを低減し、手堅いリターンを求める手堅い方針に切り替えていく形のライフサイクルファンドです。

運用のポートフォリオの組み換えはファンドが行うため、投資家は運用する年数を選択すればあとは特に何か選択を行う必要はなく、満期を待てばよいだけという形になります。

スタティックアロケーション型

スタティックアロケーション型は、ファンドが用意した複数のポートフォリオの中で、投資家自身が、資産配分を自由に組み替えることができるライフサイクルファンドです。

ライフステージなどの状況に合わせて変化する、取れるリスクの許容量に合わせて、投資家自身が運用方法をある程度選択する形です。

ある程度は運用の方針を自分で決めたいという方や、ポートフォリオの組み換えにより適切な選択ができる自信がある方は完全に任せるよりもこちらの選択が好ましいかもしれません。

ライフサイクルファンドのメリット

ライフサイクルファンドには以下のようなメリットがあります。

  1. 運用をプロにお任せできる
  2. 一つのファンドの購入である程度の分散投資になる
  3. ライフステージに応じた、適切な選択肢が目の前に提示される

まず、一点目としてライフサイクルファンドは投資信託の一種なので、ご自身で投資対象を選ぶのにくらべてしっかりとリサーチもされていますし、適宜組み換えも行ってくれます。

普段仕事で忙しい方にとっては手間がかからず、常に見ている必要がないという手離れの良さも魅力です。

二点目としては、この「組み換え」が行われるため一つのファンドを購入しておくだけで、ある程度の分散投資になります。

それだけで十分な分散投資とは言い切れませんが、少なくとも同じお金で一銘柄の株を購入するのと比較すると、一商品の購入の中では分散されているといえます。

そして三点目が、ライフサイクルファンドならではの価値です。

種類によってご自身で選択を行う幅は変わってきますが、いずれにせよプロが選んだ正解である可能性の高い選択肢が提示されるのは魅力的です。

自分のライフステージに応じて、リスクの許容度が変化することまでは認識できても、では具体的にそれぞれの段階でどのくらいのリスクが取れるのか。

また、それが把握できたところでどういった選択をするのが正解なのか、明確である投資家は少ないはずです。

ライフサイクルファンドはその変化を前提に商品設計されているので、その中から選択を行うだけで良いことになります。

ライフサイクルファンドのデメリット

一方で、ライフサイクルファンドには以下のようなデメリットもあります。

  1. 手数料が割高である
  2. 元本割れのリスクがある
  3. 最終決定は投資家自身が行う必要がある

まず、ライフサイクルファンドも投資信託の一種であるため、購入時の手数料や、信託報酬が発生します。

ライフサイクルファンドの信託報酬は、一般的に投資信託の中では割高な傾向があります。

そういった手数料による「手数料負け」の含めての話になってきますが、当然プロに運用を委託するからといっても元本が保証されているわけではありません。

個人で知識もないままポートフォリオを組むのと比較するとパフォーマンスが高いであろうという期待はできますが、当然市場の変化や、運用者の判断ミスなどにより損失が出るリスクはあります。

最後に、プロにお任せするとは言っても、スタティックアロケーション型であれば途中で組み換えの選択をする必要がありますし、ターゲットイヤー型であっても、何年運用するかは購入時に決める必要があります(途中解約は可能ですが)。

当然と言えば当然ですが、判断を「丸投げ」することはできません。

元本割れのリスクや、最終的には自身の決定であるという点は投資全般の話ではありますが、ライフサイクルファンドだからといってそのリスクを回避できるわけではない点は抑えておきましょう。

国内の主要なライフサイクルファンド

最後に、国内の主要なライフサイクルファンドについて、代表例を紹介します。

DIAMライフサイクル・ファンド

DIAMライフサイクル・ファンドは、国内最大級の資産運用会社、アセットマネジメントONEが扱っているライフサイクルファンドです。

国内債券、国内株式、海外債券、海外株式の4種類のアセットに分散投資を行います。

運用方針により1安定型、2安定・成長型、3成長型と3種類のファンドが用意されており、投資家自身がライフサイクルの中で取れるリスクの許容度に応じて、選択を変えていく形のスタティックアロケーション型の商品です。

まとめ

ライフサイクルファンドは、「投資家はそのライフステージにおいて取れるリスク許容度が異なる」という考え方に基づき、設計されている投資商品です。

本業が忙しく、中々ご自身で最新の投資の情報を得たり、こまめにポートフォリオを確認するのが難しいという方にも長期的に安心して付き合っていける商品です。

ぜひ、ご自身の資産運用の中の一つの形として検討してみてください。

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