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株の運用は確定申告が必要?不要?それぞれの場合についてわかりやすく解説

確定申告をしたことのある人でも株の確定申告のやり方は分からない人は多いですよね。

この記事では、株に関する確定申告の仕組みや必要書類についてご説明します。

株に関する確定申告で不安のある方はぜひご一読ください。

株式の取引で確定申告が必要な場合

株の取引では、口座によって確定申告が必要か不必要か変わってきます。

原則は確定申告が必要ですが、特定口座(源泉徴収あり)を選択した場合のみ、確定申告が不要になります。

3種類の口座から選択することになりますが、確定申告が必要ないのは特定口座(源泉徴収あり)です。

特定口座(源泉徴収あり) 特定口座(源泉徴収なし) 一般口座
確定申告の必要性 なし あり あり
確定申告をする人 証券会社 投資家(納税者) 投資家(納税者)
報告書を作成する人 証券会社 証券会社 投資家(納税者)
メリット 手続きが楽 報告書は作成しなくても良い 一般口座でのみ取り引きできる銘柄がある
選択している人の割合 8割 1割 1割

特定口座とは

わたしたち投資家が所有する株式により生じた損益にかかる税金の申告を簡単にするために設けられた制度です。

「株の税に関する手続きを簡単にして、資産運用を活発化させよう」という意図があります。

証券会社がわたしたちの代わりに売却損益等の計算をしてくれます。

特定口座には、2種類あり、源泉徴収あり(源泉徴収口座)と源泉徴収なし(簡易申告口座)があります。

確定申告の必要がないのは、源泉徴収あり(源泉徴収口座)です。

一般口座とは

わたしたち投資家が年間の利益や利子、配当を自分で計算し、確定申告する口座です。

一般口座と特定口座の違いとそれぞれのメリット、デメリット

特定口座(源泉徴収あり)の場合は原則確定申告が不要

確定申告の必要がない理由は、証券会社側が計算や申告をしてくれるためです。

簡単に手続きできますので、投資初心者や確定申告のよく分からない人は特定口座(源泉徴収あり)を選ぶと安心です。

8割程度の人が特定口座(源泉徴収あり)を選択しています。

ただし、特定口座(源泉徴収あり)でも確定申告をした方が良い場合もあります。

それは、赤字になった場合です。赤字になったときは、申告することにより損失金額を3年間繰り越すことができます。

基本は特定口座(源泉徴収あり)を選び、赤字の時のみ確定申告をすることをおすすめします。

特定口座(源泉徴収なし)の場合は確定申告が必要

理由は、証券会社側が申告をしてくれないためです。

年間の取引報告書は証券会社が作ってくれるのですが、申告まではしてくれません。

一部自分でやる必要がある、というイメージです。

特定口座(源泉徴収あり)と同様に、赤字の繰り越しも計算することになります。

一般口座の場合は確定申告が必要

理由は、会社側が計算や申告をしてくれないためです。

特定口座(源泉徴収なし)との違いは、報告書も自分で作成することです。

一般口座は、報告書も自分で作成しなければなりません。

そのため、慣れていない人にとっては難しく感じるかもしれません。

ではなぜ一般口座を選ぶ人がいるのかというと、一般口座のみで取り引き可能な株があるからです。(未公開株など)

「この銘柄を運用したい、でも特定口座では扱ってない」という場合は手間のかかる一般口座を選ぶこともあります。

特定口座(源泉徴収あり)でも損益通算や繰越控除を受けられる

損益通算や繰越控除は、利益と損失を相殺して節税する仕組みです。

特定口座(源泉徴収あり)でも損益通算や繰越控除が受けられます。ただし、その場合は確定申告をする必要があります。

損益通算とは

複数の銘柄の損失と利益を総合的に考慮して「トータルで利益があったのか?」を計算する仕組みです。

分かりにくいので例を出してご説明します。

例えば、A社では150万円の利益、B社では150万円の損失があったとします。

損益通算を考慮しなければ、「あなたはA社で150万円の利益が出ています。150万円にかかる税金を支払ってください」となります。

一方、損益通算を考慮すると「あなたはA社では150万円の利益が出ていますが、B社では150万円の損失があるのですね。相殺すると利益は0円なので、税金は払わなくていいですよ」となります。

損失があった場合は損益通算をした方が節税になります。

このように、損益通算をすることで結果的に節税に繋がります。

繰越控除とは

利益が出ても「去年の損失を考慮したら利益が出たことになっていません」と申告し、節税する仕組みです。有効期限は3年間です。

例えば、1年目は利益0円で損失50万円、2年目は利益50万円で損失0円だったとします。

2年目だけを見ると「あなたは50万円の利益が出たのですね。税金を支払ってください」となりますが、1年目を考慮して繰越控除すると「1年目と2年目を合わせると利益は出ていないことになりますね。

税金は支払わなくて良いです」となります。

繰越控除は前年や前々年の利益を考慮し、結果的に節税に繋がります。

確定申告に必要な書類 

必要書類は口座によって異なります。

それぞれ一般的に必要な書類は下記の通りです。

特定口座(源泉徴収あり)の場合

  • 印鑑
  • 給与所得、退職所得、公的年金などの源泉徴収票
  • 特定口座年間取引報告書
  • 個人番号および本人確認書類

特定口座(源泉徴収なし)の場合

  • 印鑑
  • 給与所得、退職所得、公的年金などの源泉徴収票
  • 特定口座年間取引報告書
  • 取引報告書など一年の取引の損益が計算できるもの
  • 個人番号および本人確認書類

一般口座の場合

  • 印鑑
  • 給与所得、退職所得、公的年金などの源泉徴収票
  • 取引報告書、受渡計算書など一年の取引の損益が計算できるもの
  • 個人番号および本人確認書類

まとめ

株については原則確定申告が必要ですが、特定口座(源泉徴収あり)を選択した人のみ不要です。

確定申告に自信のない人は、特定口座(源泉徴収あり)を選択しましょう。


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