世界的に見て優れたシンガポールの配当株10銘柄(その2)

モトリーフール・シンガポール支局、2019年1月23日投稿記事より
FTSE All-World High Dividend Yield Indexには、シンガポール上場株式が26あります。
このグローバル高配当利回り指数には、平均以上の配当利回りを持つ1,389のグローバル上場株式が含まれています。
この指数は、不動産投資信託(REIT)や今後12ヶ月間配当を支払わないと予測されている株式を除外しています。
この記事では、FTSE All-World High Dividend Yield Indexに含まれ、シンガポールで上場していて、最も高い配当利回り(2019年1月18日時点の利回りデータ)を持った10社のうち下位の5社をご紹介します。上位5社については、下記の記事をご覧ください。
優れた企業
フレーザーズ・プロパティ(ティッカー:TQ5)は4.9%の配当利回りで6番目となっています。
この不動産開発業者は、2014年度(2014年9月30日に終了した会計年度)から2018年度まで、1株当たり8.6シンガポールセント(以下同じ)の配当金を維持しました。
税引後純利益の最大75%を配当として支払う方針を取っています。
コンフォートデルグロ(ティッカー:C52)は、同じく4.9%の配当利回りとなっています。
この陸上輸送大手会社は、2017年に前年度の1株当たり10.3セントから、1株当たり10.4セントに配当を引き上げました。
同社が2018年も引き続き配当を増やすかどうかは2月に通期決算を発表する時に判明するでしょう。
DBSグループ・ホールディングス(ティッカー:D05)は、配当利回り4.8%で8番目となっています。
DBSの1株当たり配当は、2016年の0.60ドルから2017年には138%増の1.43ドルとなりました。
2017年の配当には、1株当たり0.50ドルの特別配当が含まれています。
この特別配当がなかった場合、2017年の配当は前年同期比で55%減となっていましたが、それでもいい配当であったと言えるでしょう。
DBSは2018年第2四半期に、2017年に支払われた中間配当より82%増の1株当たり0.60ドルの中間配当を支払いました。
SIAエンジニアリング・カンパニー(ティッカー:S59)は4.7%の配当利回りで9番目となりました。
2018年3月31日に終了した会計年度(2017-2018年度)において、同社は1株当たり13セントの配当を支払いました。
2016-2017年度は、特別配当5セントを含む18セントの配当を支払いました。
最後にシンガポール証券取引所(ティッカー:S68)を紹介します。
2018年6月30日に終了した会計年度(2018年度)には1株当たり30セントの配当金を支払いました。
配当性向は、2017年度の1株当たり28セントの配当金支払額から7%増加しました。
まとめ
投資家として、高配当利回りのみを見て投資を行うべきではありません。
配当利回りから、その企業の配当金が今後どうなるかは分かりません。
前年比で成長する、あるいは少なくとも持続することができる企業を探す必要があります。
上記の企業は、投資する前に調べるための基礎として役立てることができるでしょう。
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