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インカム重視の退職者が注目する米国配当株3銘柄

モトリーフール米国本社、2019年3月18日投稿記事より

あなたがインカム重視の投資家であれば、配当株は安定した収入をもたらすだけでなく、市場平均を上回るリターンも期待できることはご存じかもしれません。

一部の配当株は退職者が保有するのに適しており、それらは予想可能なインカムを生み、間違うことが少ないと考えられます。

以下で、AT&T(ティッカー:T)、Ventas(ベンタス、ティッカー:VTR)、シェブロン(ティッカー:CVX)をご紹介します。

AT&T:配当利回りの巨人

保守的な投資家がAT&Tを避けていることは理解出来ます。

そのバランスシートは、一見すると混乱した状態だからです。

AT&Tは最大の非金融債発行者であり、バランスシート上のその債務金額は約1,700億ドルです。

AT&Tの配当利回りはS&P 500インデックスの配当利回りの約3.5倍になっているので、投資家は減配の可能性を織り込んでいることは明らかです。

しかし、バランスシートの負債サイドだけを見るのは欠陥のある分析であり、資産サイドも考慮する必要があります。

AT&Tは、キャッシュフロー増加が見込めるディレクTVとタイム・ワーナーを買収しています。

2018年のフリーキャッシュフローは過去最高で、配当支払いには十分すぎるほどでした。

経営陣は2019年のフリーキャッシュフローを260億ドルと見込んでおり、配当支払いの150億ドルを十分に賄います。

AT&Tは35年連続で増配してきましたが、投資家は配当成長を重視するようなら、別の配当株を探すべきでしょう。

AT&Tは、残りのフリーキャッシュフローを負債返済に活用するとみられるためです。

経営陣は債務返済を「極めて重視している」と言及しています。

それでも、現在の配当利回りは既に7%であるため、同社は配当性向を著しく高める必要はありません。

ベンタス:米国高齢化に伴う事業機会を享受できるREIT

2035年には、約7,800万人の米国人が65歳以上になり、米国市場初めて高齢者数が子供の数を上回ることになります。

ヘルスケア不動産投資信託(REIT)は、配当を追求する退職者にとって、米国の高齢化へのエクスポージャーを得るための素晴らしい方法です。

ベンタスは、普通の投資家が購入できる最大のヘルスケアREITの1つです。

ベンタスが保有するヘルスケア施設の約54%が高齢者向け住宅ですが、ポートフォリオには診療所(19%)、ライフサイエンス施設(7%)、およびヘルスシステム施設(6%)も含まれています。

そのポートフォリオは、専門の高齢者向け住宅の需要、医師の訪問数の増加、および次世代治療への投資から、ベンタスに大きなメリットをもたらします。

なお、規制当局が、ベンタスの施設の空室率を上昇させるような形でヘルスケア制度を変更するかもしれません。

また金利は、新しい不動産開発をより高価なものにし、利益を圧迫する可能性があります。

しかし、これらのリスクは、「高齢化する米国」の事業機会によって十分に相殺されると思われます。

5%の配当利回りと今後の多くの物件建設の可能性により、ベンタスは退職者にとって良好な配当株でしょう。

シェブロン:大きな石油会社、大きな配当、そして安定したリターン

原油価格は、2018年10月の高値から年末のホリデーシーズンまでの間に約40%下落しました。

そのような価格変動は化石燃料産業に大きな打撃を与える可能性があり、今回も例外ではありませんでした。

値段が下がると利益が下がるのが一般的であるため、多くの株式は原油価格とともに下落しました。

シェブロンの株価を見ると、この統合型エネルギー大手が業界他社と同様だったように思えますが、そうではありません。

シェブロンの株価は2018年第4四半期中に下落しましたが、その後反発し、過去12カ月間で7%上昇しました。

一方、エネルギー価格は昨年秋に付けた高値にまだ戻っていません。

シェブロンの成功への鍵は何でしょうか?

同社は多角化されており、採掘、精製、関連サービス事業を展開しており、それによって原油生産で避けることができない価格変動に対応しています。

業界全体の下振れにもかかわらず、同社の2018年の生産は7%増で、2019年も4%から7%の成長を予想しています。

その結果、同社の売上高と利益は、それぞれ17%、60%増加しました。

エネルギー価格が回復し、生産も拡大しているので、2019年はシェブロンの株主にとっても、再び良好な年となることでしょう。

シェブロンのようなグローバル企業にとって、上記の業績は突出しています。

そして、ゆったりとしかし着実に成長を続ける企業は、増配を継続させるため、退職者向けと考えられます。

シェブロンはまさにそうであり、2019年初めに配当を6%引き上げ、32年連続の増配となり、配当性向も上昇しました。

年間配当利回りは3.9%となっており、貯蓄を重視する投資家はシェブロンに注目していいでしょう。


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