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機械受注とは?株価を動かす重要な指標について解説

Yahoo!ファイナンスや経済記事などでもよく見かける「機械受注」の意味はご存知でしょうか?

機械受注は景気の動向を判断する上で、非常に重要な指標となります。

製造業は市場が海外にまで及び、他産業への影響も大きいものです。

日本の技術力の高さは世界に誇れるものであり、製造業が日本経済の中核を担っていると言っても過言ではありません。

また、機械受注は景気に先行する指標でもありますので、投資判断に役立てます。

今回は、機械受注についての基礎的知識と、工作機械受注との違いについて説明します。

景気の動向を捉える参考にしていただけると幸いです。

機械受注とは?

機械受注とは、文字通り各企業が設備投資をするための設備用機械類の受注状況を調査したものです。

内閣府が主体となって調査しており、設備投資動向を早期に把握、経済動向分析の基礎資料を作成することを目的とします。

機械受注の調査項目は、①需要者別、機種別 受注額、②機種別販売額および受注残高に区 分されています。

対象となる機械は、各企業や官公庁が業務を遂行するために必要となる機械で、「原動機」「重電機」「電子・通信機械」「産業機械」「工作機械」「鉄道車両」「道路車両」「航空機」「船舶」が大分類です。

上記の大分類で、「原動機」「重電機」「電子・通信機械」「産業機械」はさらに中分類に細分されます。

例えば、自動車メーカーが自動車を製造するために導入する機械が設備用機械類です。

企業は生産性を高めて売上を向上させる目的で、このような設備用機械類に投資します。

また、設備用機械類への投資は、投資を行った企業だけでなく設備を作ったメーカーの売上増に寄与し、そのメーカーが設備を拡大することでさらに他の企業にまで影響が波及します。

このように機械受注は「投資が投資を呼ぶ」と言われており、景気に与える影響は非常に大きく大切な指標の一つです。

機械受注調査の対象企業

機械受注調査の対象企業は、機械を製造している主な企業280社がベースとなっています。

対象企業は調査が開始された昭和62年より、基本的には固定されており変動しません。

機械受注統計が株価に与える影響

設備用機械類を購入するには多額の資金が必要です。

企業が機械受注をできるということは、設備投資に回せる資金があり経営が良好であることを意味します。

また、設備投資をした資金を回収し、利益が出せるような見通しがなければ機械受注はされません。

つまり、機械受注が増加すればGDPの増加に伴って株価は上昇傾向、逆に減少していれば株価は下降傾向にあると判断されます。

機械受注の調査は受注された時点での統計です。

受注があってから実際に機械が納品されるまで数ヶ月~半年ほどのタイムラグがあります。

ですので、機械受注を調査することによって数ヶ月~半年先の株価を先行して予測が可能であり、景気動向指数の先行系列の一つにもなっています。

ただし、近年はITの活用などによりタイムラグが短縮化される傾向にあります。

特に影響を受けやすいのは、半導体や機械に関わる設備投資関連や、設備投資に積極的である通信事業です。

機械受注と工作機械受注の違い

機械受注と混合されがちなのが「工作機械受注」。

工作機械受注とは、工作機械の受注動向を示す指標であり、機械受注同様に景気に先行するという特徴を持ちます。

機械受注との違いは発表される場所です。

機械受注は内閣府から発表されるのに指標であるのに対し、工作機械受注は日本工作機械工業会から発表される指標になります。

工作機械受注の発表は、内閣府から発表される機械受注よりも景気への影響は少ないです。

工作機械受注は、その金額が1,000億円を超えるかどうかが、好況・不況の分かれ目とされています。

機械受注は内閣府のホームページで確認できる

機械受注は内閣府より毎月10日前後に2ヶ月前の結果が発表され、ホームページより確認することができます。

内閣府ホームページ

また3ヶ月ごとに、以降3ヶ月の見通しも発表されます。

ちなみに以前は午後2時に発表されていましたが、株価を大きく変動させるため混乱を避ける目的で株式市場が開かれる直前の午前8時50分に変更されました。

機械受注を確認して投資に役立てよう

機械受注は景気に数ヶ月から半年ほど先行するとされていることから、投資の判断材料として有用です。

しかし、機械受注は金額が大きい案件でも単月で計上されるという特性より、振れ幅が大きくなりがち。

ですので、短期間の指標でのみの判断はせずに、ある程度の比較期間を持つ必要があります。

また、機械受注を確認する際には、船舶・電力を除く民需(国内民間需要)の数字で確認するのが一般的です。

船舶・電力の機械受注は景気の動向と一致せず受注額も大きいため、景気の動向の判断材料として適当ではないからです。

まとめ

機械受注は代表的なマクロ経済指標の一つであり、景気に先行するため投資判断の材料としている投資家も多いです。

必ずしも機械受注に市場が連動するわけではありませんが、重要度は高いといえます。

ですので、定期的に内閣府ホームページで機械受注を確認することをおすすめします。

あなたが投資をする上での判断材料の一つになれば幸いです。


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