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コンセプトを大事にする「エコファンド」とは?メリット・デメリットや代表的な商品も紹介

投資というのは、投資家が資産を増やすことが第一の目的にはなってきますが、そもそもの大前提として「成長してほしい企業、応援したい企業への出資」という側面もあります。

上場企業の企業規模と、個人投資家の資金の額を考えると「出資している」という意識は希薄になってしまうかもしれませんが、この前提は全ての投資家の方に頭の片隅には置いておいてほしい考え方です。

今回紹介する「エコファンド」も、当然リターンを狙いつつも、そのコンセプトを応援したいと思う方が多いような投資商品です。

エコファンドに実際に投資を行うかは置いておいても、「投資先が見つからない」と悩んでいる方にはぜひこういうファンドもあるのだということを知ってほしい内容です。

エコファンドとは

エコファンドとは、事業を行うにあたって環境への配慮が高い企業を中心に選定された投資信託です。

SRIファンドという呼び方をすることもあります。

広義には「エコ」に関する取り組みだけでなく、障碍者雇用や女性の管理職登用など、社会的な貢献度の高い企業の株も、ファンドの中に組み込まれることがあります。

ESG投資の一環として注目を浴びている

エコファンドは、近年日本でも徐々に知名度を上げつつある「ESG投資」の一環としても注目を浴びつつあります。

ESG投資とは、

  • E:環境(Environment)
  • S:社会(Social)
  • G:企業統治(Government)

に配慮した企業に対して投資を行う投資手法です。

ESG投資とは?世界で急拡大している7つの投資手法

短期的な利潤の追求だけでなく、長期的に環境や社会に配慮した企業に対して投資を行うことで、長期的な目線でリターンを得られるという考え方です。

日本ではまだまだ認知され始めたばかりの概念ではありますが、機関投資家を中心に急激に広まっている考え方です。

このESG投資の中でも特に環境に配慮したエコファンドは投資対象として近年あらためて注目を浴びています。

エコファンドのメリット

エコファンドに投資することで得られるメリットは2つあります。

1点目は、環境に配慮した企業の活動を支援できる点です。

エコファンドを購入することで、環境問題に積極的に取り組む優良企業に資金が流入し、企業が活動を拡大することができます。

資産運用と、社会的貢献度の高い企業の支援が同時に行えるのは魅力的な視点です。

2点目として、長期的な目線でのリターンが期待できるということです。

次の項目で詳しく述べますが、現状としては「環境に配慮しているか」という視点を外して投資対象を考えた方が、リターンは期待しやすいです。

しかし、エコファンドが注目され、多くの投資家がその理念に賛同しさらにエコファンドに投資が集まると、環境への取り組み意識を考慮してきた企業が成長でき、出資者はそのリターンを受け取ることができるという、株式投資本来の正のサイクルがつくりだすことができます。

エコファンドのデメリット・問題点

エコファンドは、環境などの問題への意識の高い投資家にとって購入するモチベーションが大きいファンドですが、一方で投資効率としては高いパフォーマンスは期待しにくいというデメリットがあります。

社会貢献性の高い企業を応援したいというのは、投資家としてというよりも一人の人間としてごく当たり前の感情ではあるものの、私財を投げうってまで支援するというのは投資のそもそもの目的からも外れてきますよね?

エコファンドの多くはそれほど利益を得ることができないだけでなく、元本割れを起こしてしまうというケースすら決して珍しくはありません。

投資対象を選定する時に、少なくとも短期的なリターンが期待しにくい点はご認識いただきたいです。

国内の主要なエコファンド

改めて、国内の主要なエコファンドについて解説していきます。

企業のCSRへの配慮が注目されるようになったのは比較的最近の話ではありますが、エコファンド自体は、実は20年前には出現しています。代表的なものを簡単に挙げてみます。

日興エコファンド

日興エコファンドは日興アセットマネジメントが運用しているエコファンドです。

国内で最も歴史のあるエコファンドの一つでもあります。

投資対象のほぼすべてが国内株式で、「環境問題への対応が優れている企業」「環境に関連した事業を行う企業」といった軸で投資対象が選択されています。

ダイワ・エコ・ファンド

ダイワ・エコ・ファンドは、大和証券が扱うエコファンドです。

日興エコファンドと同様、国内株式に投資を行っています。

「環境に配慮した技術開発」「環境配慮型商品の供給」「エネルギー効率化」といった視点で企業を選定し、その中で成長性の見込める株式を中心にポートフォリオを組み立てています。

損保ジャパン・グリーン・オープン

「ぶなの森」の愛称を持つ、損保ジャパン・グリーン・オープンは、損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントが運用する、歴史あるエコファンドです。

国内株式の中で環境対策に積極的に取り組む国内企業を中心に投資対象が選定されています。

国内最大級の損保、損保ジャパン日本興亜を中心とするSOMPOホールディングス傘下のSOMPOリスクマネジメントが環境経営を調査、分析している点に安心感がありますね。

まとめ

環境に配慮した企業を中心に銘柄を選定したエコファンドは、近年急激に注目を浴びている、手法である「ESG投資」の一環としても、非常に注目されています。

応援したい企業に投資を行うという、株式投資そもそもの理念とも親和性が高いです。

投資の軸を定められていない方や、これから投資を始めたいという方にとっても、コンセプトが理解しやすく、始めやすいものなのではないでしょうか?

ただし、少なくとも短期的なパフォーマンスとしては現状では期待しにくい可能性が高いことも念頭に置かなければなりません。

長期的なスタンスで社会貢献性の高い投資を行いつつも、短期的なリターンを期待するのであれば、他の投資も見ながらバランスよく組み立てる必要があります。

もし、エコファンドの理念に賛同したり、長期的なリターンに可能性を感じるのであれば、ご自身のポートフォリオの一部に組み入れることを検討してみてください。


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