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似ているようで違う?外貨預金とFXの違いについて解説します

皆さんの中には外貨預金とFXのどちらで資産運用しようか悩まれている方も多いでしょう。

共に同じ外国の通貨を扱いますが、どのような違いがあるのか調べている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

様々なサイトを閲覧すると、「外貨預金は損することが多いのでFXの方が良いです」という記事をよく見かけます。

本当にそうなのでしょうか?

外貨預金とFXのそれぞれの本質について理解し、自分に合った運用方法を選択するべきだと思います。

そこでこの記事では、

  • 外貨預金とFXは似ている?違いを確認
  • 投資期間
  • 手数料
  • リスク
  • リターン

以上について解説していきます。

この記事を読んで頂ければ、外貨預金とFXの違いを理解でき、自分に合った適切な運用方法を見つけることができるようになります。

ぜひ最後までご覧ください。

外貨預金とFXは似ている?違いを確認

外貨預金とFXは似ているようですが、本質は異なります。

まず大きく異なる点として、ペイオフ(預金保護制度)が義務付けられているかいないかです。

外貨預金はペイオフの対象外です。

しかし、FXの場合は取引業者が破綻した場合は全額信託保全が義務付けられているため、信託法により全額保全されます。

他にも外貨預金は外貨を買うことしかできませんが、FXの場合は外貨を持っていなくても売りから入ることが可能です。

またレバレッジという少ない自己資金で大きな取引を行うことが可能です。

大きなリスクをとることにもなりますが、レバレッジを効かせて最大で25倍もの資金を運用することが可能です。

ここまででも様々な違いがある外貨預金とFXですが、さらに以下の点においても異なります。

  • 投資期間
  • 手数料
  • リスク
  • リターン

それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。

投資期間

外貨預金とFXは投資期間という点で目指すところが違います。

一般的には、

  • 外貨預金は長期投資
  • FXは短期投資

と言われています。

外貨預金は長期での投資が適している場合が多いです。

前述の通り、買いからしか入ることができずエントリー(通貨を売るまたは買ってポジションを持つこと)するチャンスが少なくなるというデメリットも考えられます。

買いの一方向しか利益を上げるチャンスがありません。

そのため、ドルコスト平均法を用いて長期でコツコツと積立てる方法が最も適していると言えます。

ドルコスト平均法とは?今さら聞けない基本的な投資手法について解説

一方FXですが、ほとんどの場合短期での投資をされことが多いです。

FXの最大の特徴は前述したようにレバレッジを効かせられることと、売り買いのどちらからでも入ることができる点です。

手数料

海外旅行に行かれた経験がある方はわかるかと思いますが、日本円から外国の通貨へ両替をする場合は手数料が発生します。

これを為替手数料と言います。

外貨預金とFXももちろん為替手数料が発生します。

それぞれの手数料について細かく見ていくことにしましょう。

住信SBIネット銀行とSBI FXトレードの米ドルの比較してみます。

外貨預金:2銭(外貨積立の場合)

FX:0.27

同じ系列のSBIの中でも手数料が10倍違います。

これは前述でもしましたが、FXは短期で頻繁に売買を繰り返すため、手数料の負担を考慮し安く設定しているためと思われます。

外貨預金はFXに比べ手数料が高いので、短期での売買というよりは長期でコツコツと積立てるまたは、一度に大量に外貨を購入し保有し続けるというスタイルが一般的です。

ただし、外貨預金とFXどちらの場合も通貨の種類によって手数料は異なりますので確認しておく必要があります。

リスク

外貨預金とFXのそれぞれのリスクについて見ていくことにしましょう。

まず、前述の通り外貨預金はペイオフの対象外ですが、FXは全額保全されます。

この点を踏まえればFXの方が安全性が高いと言えます。

しかし、実際の投資となると少し話が異なります。

それぞれの投資スタイルにもよりますが、FXがリスクが高いと言われるのが短期でレバレッジをかけて取引をすることが多いからです。

外貨預金もFXも外貨の売買という点では変わりません。

つまり、FXであっても長期でコツコツと積み立てる運用を行えば、結果として外貨預金とほとんどリスクが変わらないということもあり得ます。

FXは一攫千金や短期で多くの利益を得るための投資、というイメージが強く、確かにリスクも高いです。

しかし、FXも外貨預金と同様スワップ金利と言って、長期で外貨を保有していれば利息を受け取ることも可能です。

ただし長期で外貨を保有する場合は、為替変動リスク、金利変動リスクという二つの点で注意が必要です。

為替は日々動き続けており、特定の要因で為替が動くというわけではなく、予想もしなかったことが要因で為替が大きく動くことも珍しくはありません。

例えば、米ドルを外貨預金という名目でFXの口座で保有していたとします。

アメリカの中央銀行(FRB)が急に政策金利を大幅に引き下げると発表したとしましょう(金利変動リスク)。

この場合、米ドルの金利が下がるので米ドルが売られる可能性が高まります。

米ドルが売られるため米ドル円では米ドル安円高となり、一気に円高に振れる可能性が高まります(為替変動リスク)。

この時、FXの口座内では損失が一気に膨らんだことにより、追加証拠金というものをFX会社へ支払う必要が生じます。

この追加証拠金を支払わなければ、新規の売買が停止させられるなど取引に制限がかかります。

外貨預金にはこの追加証拠金というものは存在しないため、FXの方が急激な為替変動の場合はリスクが高いと言えるでしょう。

リターン

投資はよくリスクをとってこそのリターンと言われます。

これは外貨預金もFXも同じことが言えます。

このことだけを取って考えると、外貨預金の場合はFXと異なり、レバレッジをかけたりして、自己資金の何倍もの取引をすることはできません。

一方FXはレバレッジをかけることにより、最大で自己資金の25倍も取引を行うことができます。

このような点で言えば、FXの方がリスクの取り方の幅が広いため、リターンも自然と高めることができます。

また、短時間での取引きを積極的に行えばエントリーするチャンスも多くなりさらにリターンを高めることも可能です。

ですが、冒頭にも書いた通り、リスクを取ってこそのリターンであるということに留意してください。

リスクとリターンを把握して正しい投資を

リスクとリターンには相関関係があります。

リスクを取れば、当然リターンも高まります。

しかし、リスクを積極的にとれば当然損失する可能性も高まります。

大切なことはまず自分のリスク許容度がどのくらいあるのかです。

今行っている投資は自己資金のうち、無くなっても大丈夫な資金なのか、絶対に無くしたくはない資金なのか考えてみてください。

前者の場合であれば、多少リスクをとってもいいと言えます。

リスクを積極的にとって、上手く取引できればリターンも高めるチャンスがあります。

一方、後者の場合は全く逆です。

仮にこの場合、短期でレバレッジを最大限にかけて取引することはとても危険です。

絶対に無くしたくないお金ということは、極論リスクをとってはいけないお金のため現金で保有しておくことが正しい選択です。

外貨預金もFXも他の投資商品に比べると、リスクは高い傾向にあります。

前述の通り、為替の動きは時に予期せぬ方向に動くこともあります。

まとめ

外貨預金とFXの違いについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

今回の記事のポイントは、

  • 外貨預金は長期投資向け、FXは短期投資向け
  • 為替は時に予期せぬ方向に動くことがある
  • リスクとリターンをよく考えて投資を行おう

でした。

また、通貨にはそれぞれの通貨ペアにより動きにも特徴があります。

例えば、世界一流通量が多い米ドルと2位のユーロでは大きく為替レートが動くことは少ないです。

逆に英ポンドと日本円では、流通量の関係から少しの事象で大きく動くことがあります。

外国通貨は銀行が扱っているという理由から株式などに比べて、身近に感じやすいですが実はリスクは比較的大きいです。

しっかりと為替について理解した上で取引を行うようにしてください。


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