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香港では、良好なリターンのために「退屈な株」を追求

モトリーフール・香港支局、2019年3月13日投稿記事より

投資の世界では、投資家の注目を浴びていない「退屈な株」よりも「スター株」を選ぶ傾向があります。

多くの投資家が購入して人気がある株であるならば、良い株だと思うのが一般的でしょう。

しかし、これは自己完結的な見方であるとも言えるでしょう。

基礎となる事業の実績が実際に利益を裏付けるかどうかにかかわらず、株式が注目を集めるにつれ、より多くの人々がそれを購入するようになり、価格が上がっていきます。

2007年のスター株:HSBC(ティッカー:5

さまざまなスター株は異なる時期に注目を浴びます。

2008年以前、HSBCは市場で最も注目されている株式でした。2007年、HSBCがピークの150.2香港ドルに達したとき、香港のほとんどの個人投資家はHSBCの株式を保有していました。

彼らは購入後保有し続け、そのままの勢いで価格が上昇し続けると確信していました。しかし、金融危機が起こり、HSBCはピークからわずか2年後の2009年3月に38.25香港ドルの最安値となりました。

現在、HSBCは80香港ドルで取引しており、2007年の最高値のわずか半分を超えたところです。

HSBC株式のみを保有している投資家は大変な思いをしているでしょう。

現在のスター株:テンセント(ティッカー:700

テンセントはIPO価格3.4香港ドルで2004年6月に上場し、ASEAN市場の最新スターになりました。

2014年の株式分割を考慮すると、現在のテンセントの市場価格は1500香港ドルを超えており、400%以上のリターンを生み出しています。

しかし、これはIPOの日以来、テンセントを保持し続けてきた投資家にのみ当てはまることであり、そのような人はほとんどいないと言えるでしょう。

創造的破壊の力

アメリカの人気アナリスト、ケン・フィッシャーは、資本主義の成功は、変化、創造的破壊、再生から導き出されていると述べています。

若い新興企業は古い企業を一掃し、その後に一掃される古い企業となっていきます。

たとえテンセントが今日まだ好調であったとしても、永遠に光輝き続けることはできません。

卵(資本金)を1つのカゴ(株式)に一緒に全部入れてしまうのは、いい判断とは言えないでしょう。

テンセントのようなTMT株(テクノロジー・メディア・テレコム関連株)は厳しい競争に直面しています。

新しいテクノロジーが古いテクノロジーを簡単に置き換えることができるのと同様、新しい企業が新製品で新たな消費者需要を創造することで、以前のスーパースターを引きずり下ろすことができてしまいます。

創造的破壊の典型的な例として、アップルを挙げることができます。

アップルは携帯電話業界において、ノキアとモトローラを駆逐しました。

ノキアが世界最大の携帯電話会社であった20年前、誰もその将来の下落を予見することができなかったでしょう。

しかし、アップルは技術的に優れた携帯電話を製造し、その後も新しいiPhoneが出た際に買い続けてもらえるよう、顧客を捉えることでノキアとモトローラを打倒しました。

ポートフォリオに退屈な株も必要

テンセントのようなスーパースター株を見つけるのは難しいことです。

また、それを10年間保有し続けることはさらに困難なことです。

持続可能なポートフォリオの成長を確実にするためには、人気のあるスター株とスポットライトを決して浴びることのない退屈だが信頼できる株とのバランスを取る方が得策でしょう。

香港中華ガス(ティッカー:3)を考えてみましょう。

株価はここ数年でそれほど上昇しませんでした。

しかし、1対10の株式分割を考慮すると、その利益と株価の上昇はうまくいっていると言えます。

そして、生活必需品関連株であるフェアウッド(ティッカー:52)とビタソイ(ティッカー:345)の株価は、過去20年間着実に上昇しており、その期間の財務状況の変動は特に気になりません。

退屈は素晴らしい

市場に愛されている株式に投資することは、簡単かつ安全なことのように感じます。

しかし、このように注目を浴びることで、株価が不当に高くなったり、成長を抑制されたりする可能性があります。

投資を外食と同じようなものだと考えてみてください。

街で最も人気のあるレストランで列に並ぶか、それとも、安くてすぐ入れる、あまり知られていない地元の美味しいレストランに行くのか。

時間とお金の使い道としてより良いのはどちらでしょうか?


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