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オーストラリアの建築関連企業への不動産価格下落の影響

モトリーフール・オーストラリア支局、2019年2月15日投稿記事より

オーストラリアの不動産価格についての話題になると、住宅価格がどのくらい下落しているかが注目されます。

私たちが忘れているのは、住宅市場の急成長を支えてきた企業のこと、そして住宅ブームの終焉がそれらの企業にとって何を意味するのかということです。

以下の数値は執筆時点のものです。

影響を受ける可能性のあるオーストラリア証券取引所上場の3

CSR Limited(ティッカー:CSR、以下「CSR」)は、オーストラリアとニュージーランドで建築関連製品を製造・供給しています。

同社の株価は、この1年で33%以上下落しました。

Boral Limited(ティッカー:BLD、以下「Boral」)は、国際的な建築資材会社です。

同社の株価も、昨年2月以来34%以上下落しています。

James Hardie Industries plc(ティッカー:JHX)は、繊維、セメントおよび下地板の製造会社です。

同社の株価も、この1年で23%下落しました。

住宅価格の下落がこれらの建築関連株式にどのように影響するか

これら3社すべての財務実績と株価は、オーストラリアの住宅価格指数と強い相関関係にあります。

たとえば、オーストラリアの不動産市場が最後に大幅な減速を経験したのは、2015年後半から2016年初めにかけてでした。

この時、CSRの株価は43%も下落しました。

住宅市場の価格下落が止まる兆候は見られません。

事実、シドニーの住宅価格は20年以上ぶりに最も急激な下落を記録し、ここ12ヶ月で10%以上も下落しました。

多くのエコノミストは、最悪の事態はまだ到来していないと考えています。

オーストラリア準備銀行は、住宅市場を「重大な不確実性分野」と位置付け、経済成長予測を引き下げました。

これらの建築関連企業と密接に関連している指標は「建設工事指数(PCI)」です。

2019年1月の当指標は「住宅およびマンション部門では、この6年間で最も新規受注が減少」ということを示しました。

その他の懸念事項としては、エネルギー価格の高騰や商品価格の高騰などが挙げられます。

現在の状況

住宅市場は本質的に景気循環的であり、現時点では確かに建設関連のビジネスに参入する時期ではないといえます。

CSRやBoralのような企業はどちらも利益の大半をオーストラリア市場に頼っています。

ですから、オーストラリアの不動産市場が下降トレンドを続けた場合には、リスクが大幅に高まります。

モトリーフールの結論

これらの企業は現時点で割安に見えるかもしれませんが、急いで買う必要はありません。

もし、投資家が建設分野へのエクスポージャーを望む場合、Cimic Group Ltd(ティッカー:CIM)が注目に値します。

同社は、住宅市場ではなく大規模なインフラプロジェクトに関与している質の高い建築関連企業です。


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