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合法マリファナ大手企業、ペットの健康市場に照準

-キャノピー・グロース、TVセレブのマーサ・スチュワートと連携し新たな市場を開拓へ-

モトリーフール米国本社、2019年3月2日投稿記事より

北米において合法マリファナ産業は巨大ビジネスです。取り上げる指標によりますが、合法的な大麻業界の年間売上高は、2030年までに750億ドルに達する可能性があります。焦点は、どこで売上高が拡大するのか、またどのマリファナ株が明確な産業リーダーになるか、です。

成功へのかなり明確な道筋を持っていると思われるマリファナ株の一つが、キャノピー・グロース(ティッカー:CGC)で、時価総額で最大の上場大麻株式です。同社のピーク年間生産量は制限されていますが、合計560万平方フィートの生産耕地を持ち、うち430万平方フィートでは栽培許可を取得しています。同社は、年間で最大50万キログラムの大麻を生産することが可能になるため、これはおそらく1企業としては2番目に大きな量になる見込みです。

キャノピー・グロースは、潤沢な現金も保有しています。2017年10月以降、「コロナ」や「モンデロ」のビールで有名なコンステレーション・ブランズは、キャノピーに対して直接および間接投資を行っており、間接投資は40億ドルに達しています。キャノピー・グロースは現在、49億カナダドルを超える現金および現金同等物を有しているため、買収、ブランド・マーケティング、新規顧客への商品ポートフォリオの拡大などが十分出来る状況です。2月28日に発表された提携は、その背景に恐らく新規顧客への商品ポートフォリオ拡大戦略があります。

キャノピー・グロース、ペットの健康市場に照準

キャノピー・グロースとシーケンシャル・ブランズは、人間と動物向けの大麻由来カンナビジオール(CBD)製品開発での提携を発表しました。CBDは医学的効用で知られており、非精神作用性カンナビノイド(大麻草に含まれる化学物質の総称)です。

昨年12月のトランプ大統領による農場法案への署名により、大麻および大麻由来CBD製品が合法化されました。なお、いくつかの州は、食品および飲料へのCBD添加を禁止しています。しかし、CBDの需要は特に米国とカナダで強く、世界全体でのCBDの売上高は、2022年まで年率147%で拡大するとの予測があります。

シーケンシャル・ブランズとの提携で非常に興味深いことは、テレビのセレブリティであるマーサ・スチュワートがアドバイザーとして参加していることです。マーサ・スチュワートは、ブランド・マーケティングを成功させてきた実績があり、さらに動物愛護主義者です。

動物の健康、特にペット(犬や猫など)の健康関連市場に焦点を合わせることは、それがキャノピー・グロースの補助的な売上チャンネルになるとしても、有効な可能性があります。2012年のハリス・インタラクティブの調査によれば、米国人10人中9人以上の回答者がペットを家族の一員と見なしており、ペットの健康を維持するために必要なことは何でもしていると回答しています。そして、米国ペット製品協会によると、米国ペット業界の年間売上高は18年連続で拡大しており、米国人は2018年に、獣医医療に183億ドル、消耗品および一般医薬品に155億ドルを費やしたとの推計があります。長期的に見た場合、CBDベースの動物健康市場には成長が見込まれます。

この市場のライバルをお忘れなく

しかし、キャノピー・グロースの企業規模、潤沢な現金、優れた販売チャネルにもかかわらず、動物の健康改善目的でCBD製品を研究している企業の存在を忘れてはいけません。

例えば、マリファナ株として初めて上場したメディカル・マリファナ・インク(ティッカー:MJNA)は、ペット向け子会社を約1年前に設立しました。同子会社は、犬、猫、馬向けにCBDオイル製品、麻の寝具およびトイレ砂を昨年発売しました。

2018年4月にニューヨーク証券取引所に上場したキャン・トラスト・ホールディングス(ティッカー:CTST)も、獣医向け大麻関連市場に参入しました。キャン・トラストは、グレイ・ウルフ・アニマル・ヘルスと子会社設立でパートナーシップを結び、子会社はペットの健康を改善できる大麻製品を扱います。

ペット向けCBD市場はまだ初期段階であり、ペットに大麻製品を使用することの長期的な影響については具体的にはあまり知られていないため、上述の企業のどれかが主要生産企業としての地位を確立出来るでしょう。さらに、ゾエティスのような既存の大手動物用医療品開発会社が参入する可能性もあります。

結論としては、これはニッチ市場で、家族としてのペットの重要性を考えると大きな成長の可能性がありますが、明確なリーダー企業を特定するには時期尚早です。


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