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信用取引の規制銘柄が相場に与える影響。規制銘柄の種類について解説

米中貿易摩擦により株価が乱高下する中、信用取引による買い残は予想以上に大きく増加してしまいました。

底値だと思ったところから何段階も下落し、追証による売りがさらなる売りを呼ぶ、この悪循環が相場環境の足かせとなってしまっているのです。

こういった環境だからこそ、信用倍率やその規制、仕組みを信用取引をしていない投資家も十分理解しておかなければ想定外の損失につながる可能性があります。

そこで今回は、信用取引の規制措置について特徴とその種類について詳しく解説していきたいと思います。

信用取引の規制銘柄をおぼえよう

証券金融会社、証券取引所は、株価が急騰した場合や、売買高、信用取引残高が急増した場合などに、株式市況の過熱を調節するために信用取引につき規制措置を実施することがあります。

規制には様々な種類があり、その用途、株価に与える影響を把握しておかなければ損失につながる可能性がありますので、どういったものがあるのか覚えておきましょう。

日々公表銘柄

日々公表銘柄とは、信用取引による売買が過熱している銘柄について、取引の過度な利用を未然に防止するために、信用取引残高の公表を日々行うことにより投資者に信用取引の利用に関して注意を促すためのものです。

しかし、信用取引に関する規制措置を実施している銘柄ではありませんので勘違いしないようにしましょう。

監理銘柄

証券取引所では、上場銘柄が上場廃止基準に該当するおそれがある場合(または、発行者からの上場廃止申請の審査期間中)は、その銘柄を一定期間「監理銘柄」に指定します。

監理銘柄に指定された後に上場廃止基準に該当するおそれがなくなれば、再び通常銘柄として取引されます。監理銘柄の上場廃止が決定されると、「整理銘柄」に指定されます。両者を混同しないよう気を付けましょう。

なぜ管理銘柄に指定するのか

上場廃止になると、証券取引所での売買が行われなくなるため、最悪の場合資産価値はゼロとなります。

上場廃止となる可能性が高い銘柄を投資家に周知させるのが主な目的です。

規制銘柄

規制銘柄とは、証券取引所が信用取引に関する規制措置を行っている銘柄のことをいいます。

なぜ規制措置を取るのか

ある情報がきっかけで売買が過度に行われると、株価の値動きが乱高下する可能性があります。

そこに、信用取引による売買が介入してくると株価が予測不可能な値動きをしてしまうケースが考えられます。

それを避けるために、取引所では保証金率の引き上げや新規取引の制限・停止などの措置を設けています。

規制銘柄になっても、取引が正常化されれば、その後規制は解除されます。

一般に規制銘柄に該当した場合、証券会社は、投資家に対して信用取引の勧誘を自粛し、規制の有無を知らないで信用取引をしようとする顧客には、それを告知する義務があります。

銘柄規制が起こると相場にどんな影響がある?

また、規制銘柄に指定されると売買が制限されたり、保有するための資金力の強化などが必要となったりすることから、その指定や解除の公表自体が売買の材料となり、株価がさらに大きく変動することもあります。

増し担保(信用取引委託保証金率引き上げ)

証券取引所は信用取引の利用が行き過ぎ、株価の騰落を激化させ、投資者に不測の損害を与えるなど、本来の機能を逸脱するおそれがあると判断した場合に、新規の信用取引の利用を抑制するため、委託保証金率の引上げ等を行うことがあります。

即日現金徴収

新規上場銘柄の上場初日等で人気が過熱し、買い気配のまま取引が終了し値段がつかなかった場合に、証券取引所が行う規制です。

買付代金の入金を約定日当日に限るものとし、当該銘柄を売却した場合にその売却代金を他の銘柄の買付けに充当することを規制する措置です。

空売り規制

株価の下落により市場はパニックを起こす場合がありますので、一時的に空売りを規制する事で大きな下落を阻止しようという制度です。

当日の基準値段から10%以上下落した銘柄に空売り規制がかかります。

もし、ある銘柄に対して空売り規制が入ると直近の株価を下回る空売り注文はできなくなります。

また、規制が適用された日から翌営業日の取引終了時点までかかり、翌営業日も再び基準値段から10%以上下落した場合は翌々営業日終了時点まで空売り規制が適用されます。

大きく下落すると思っても空売り規制が入れば動きが変わる事もあるので注意が必要です。

まとめ

以上より、信用規制には様々なものがあり、一度発動するとしばらくはその銘柄は上がりにくくなります。

規制が一度解除されると、市場はいったん値動きが落ち着いたと判断し、短期的に上昇する可能性がありますので、チャンスにつながることもあるのです。

しかし、すべての銘柄が、規制が解除されれば上がるというわけではないので、それを判断するにもある程度の経験と感性が必要となります。

常日頃から、信用取引を手掛けている投資家が今どういった心理状況なのか、規制が解除されたところを狙ってくるのか考えることで、いざ自分の保有銘柄にそのような規制がかかる事態となっても冷静な判断をすることができるようになるので、注目しておくべきでしょう。


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