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米国債をETFで購入するメリットとデメリット、代表的なETFも紹介

アメリカの金融緩和縮小が発表されてから、中央銀行による金利引き上げが粛々と行われ、昨年には米国10年物国債利回りが3%台まで一時期回復しました。

こうなってくると、米国債への投資妙味が増し、新たに米国債の購入を検討する投資家が次第に増えてきています。

しかし、米国債に投資したいけれども満期まで我慢することができない。

好きなタイミングで売却できないから嫌だと考える方は非常に多いのではないのでしょうか。

そこで今回は、米国債であるにもかかわらず流動性に優れている米国債ETFについて、その特徴とメリット・デメリットについて詳しく解説していきたいと思います。 

米国債の特徴

米国債とは、米国財務省が発行する米国政府の債務証券であり、主に利付債と割引債(ゼロクーポン債)の二種類が存在し、それぞれに特徴とメリット・デメリットが存在します。

基本は満期まで保有しておくことが前提であり、短期での値上がりを期待するものではありません。

長期投資を検討している方にとって向いている商品性といえます。

また、売買時には円から外貨、外貨から円に為替を転換するための為替コストがかかり、為替変動リスクが存在します。

米国債をETFで投資するメリット

いつでも売買できる

一般的に、純粋な債券は満期が決まっており、途中で売却するためにはいくつかの条件を満たさなければいけないので、すぐに売却できないデメリットがあります。

しかし、米国債をETF(上場投資信託)で運用する場合、市場に上場していますので株と同じようにいつでも売買が可能です。

期間の縛りがないという面で米国債よりも優れているのです。

為替リスクをヘッジできる

米国債で運用をする場合、ドル円の為替変動リスクがあります。為替が円安になれば上昇要因、円高になれば下落要因となりますので、満期時に為替水準次第では想定以上の損失が出てしまう可能性があります。

しかし、債券ETFには、為替変動のリスクをヘッジする「為替ヘッジあり」と、為替のヘッジを行わず、為替変動の影響を受ける「為替ヘッジなし」があります。

為替ヘッジありの場合、日本円と現地通貨間のレートは、あらかじめ決められた価格で取引を行います。

価格変動のリスクを抑えたい場合は、為替ヘッジありのETFを選ぶことができるのです。

一方で為替ヘッジなしの場合、為替の変動が加わるため、ETFの基準価額は為替変動リスクを受けますのでその分リスクは高くなります。

分散投資されている

純粋な米国債1銘柄で運用すると、タイミング次第では金利条件が低い時に買い付けてしまう可能性があります。

そうなると満期まではその低金利が継続してしまうデメリットがあります。

しかし、米国債ETFは上場投資信託であるため、複数の銘柄が組み込まれて運用がなされています。

様々な年限、利回りの物で運用されているので分散投資という面においてメリットがあります。

売買手数料が安い

米国債を直接買い付ける場合、円から外貨、外貨から円に変換する時の為替コストがかかります。

このコストは、買い付け金額がどれだけ高くても割引されることがないため、手数料は割高となってしまいます。

その点ETFの場合、株と同様の売買手数料で済むため、為替コストよりもはるかに安くなります。

一口から購入可能

米国債の場合、最低買い付け金額が決まっていますので、ある程度まとまった金額で購入しなければいけません。

しかし、米国債ETFの場合、1口から購入が可能なので、時間分散しながら購入することが可能です。

また、NISA口座を使って購入することも可能なので、ドル・コスト平均法を用いることも可能なのです。 

米国債をETFで投資するデメリット

金利上昇局面に弱い

金利と債券単価はシーソーの関係にあり、金利上昇局面において債券単価は下落します。

純粋な米国債で運用する場合は、途中債券単価が下落したとしても発行体が破綻しない限り満期時には100%で返ってきます。

しかし、ETFの場合、額面で返ってくるわけではないので、米国債ETFの下落要因となります。

米国債よりリスクが高い

米国債は純粋な債券ですが、ETFの場合は株と同じように売買が可能なため、リスクが株と同レベルまで引きあがります。

証券会社での投資目的においても株式と同様の投資目的でないと売買はできませんので注意が必要です。 

代表的な国内米国債ETF

1482 iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)

iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)は、ブラックロック・ジャパンが運用しているETFで、償還残存期間7年以上10年未満の米国債で構成された「シティ米国債7-10年セレクト・インデックス」に連動するETFです

  • 決算日:年4回(1,4,7,10月)
  • 信託報酬:0.1512%

1487 上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり)

上場インデックスファンド新興国債券は、日興アセットマネジメントが運用している、新興国が発行した自国通貨建ての債券で構成した「ブルームバーグ・バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス」に連動するETFです。

  • 決算日:毎年1月10日、7月10日
  • 信託報酬:0.095%

米国債ETFに投資するなら国内ETFと海外ETFどちらがオススメ?

国内・海外ETF双方にメリット・デメリットが存在し、それらに対するニーズは人それぞれなので、どちらがおススメなのかは一概には言えません。

ようは、どこまでのリスクを取ることができ、どれだけのリターンを望むのかで対象が変わってくるのです。

その判断基準として、海外ETFの場合は、為替変動リスクがかかること、信託報酬が国内ETFより高いこと、それに応じてリターンも大きくなっていることから検討していかなければいけません。

また、国の政策金利も関係してきます。

例えば、日本国債は日銀により金利がゼロ誘導されていますので、ほとんどうまみはありません。

しかし、米国債の場合、10年物国債利回りが2.7%程ありますので、魅力は断然上です。

基軸通貨である米ドル資産を保有するという点においても、分散投資として十分機能しますので、そこの違いを正確にグリップしておく必要があります。

まとめ

以上より、米国債と比べいつでも売買することが可能であることと、小額から購入することができることが米国債ETFを購入する上での最大のメリットといます。

分散投資することもできることから勝手がききますが、その分リスクは高くなりますので、米国債との違いをきちんと把握し、どちらに通ししたほうがいいのか慎重に検討していきましょう。


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