MENU

バフェットはなぜアップル株が高すぎると思っているのか?

モトリーフール米国本社、2019年2月25日投稿記事より

―しかし、オマハの賢人がアップル株を売っているわけではありません―

S&P 500構成銘柄のPER21.5倍に対してアップル(ティッカー:AAPL)が14.3倍と割安で推移している時、著名投資家が「アップル株は高すぎる」と主張するのは、よくあることではありません。

しかし、それがウォーレン・バフェットだと、市場は注目します。

買わないし、売りもしない

25日朝のCNBCとのインタビューで、バフェットは、アップルの現在の株価は高すぎるので買い増そうとは考えていない、と示唆しました。しかし、これはバフェットが、アップルが過大評価されていると考えているわけではありません。また、彼がバークシャー・ハサウェイ(ティッカー:BRK-A、BRK-B、以下「バークシャー」)のアップルのポジションを一部売却しようと考えているわけでもありません。

バフェットは、「私自身はアップル株を売るつもりはありません。安くなれば、もちろん買いたい」と説明しています。しかし不思議なことに、2018年第4四半期にアップル株は30%下落しましたが、それでもバークシャーはアップル株を全く買っていないのです。どれぐらいの価格なら買い増すのかと聞かれても、バフェットは「もし安ければ、私たちは買い増す。今の水準では買わない」とだけ答えています。

なお、バークシャーは第4四半期にアップル株を約290万株売却しました。これは、株式ポートフォリオを担当するテッド・ウェスクラーまたはトッド・コムズのどちらかが、ポートフォリオ内で他の株を買うためにアップル株を一部売却した、とバフェットは説明しています。バフェット自身は、これまで自らのポートフォリオでアップル株を1株も売ったことはありません。

バークシャーのポートフォリオにおけるアップル株のポジション(単位:100万株)

出典:SECへの提出資料。モトリーフールがチャート作成

2019年に入り、アップルは、中核のiPhoneビジネスが著しい困難に直面しているため業績見通しの下方修正を行いましたが、それでも株価は反発しています。また、アップルは第4四半期に自社株買いの規模を大幅に縮小しています。これは、売上高が当初見通しを大幅に下回ったからでした。

アップルの自社株買いの推移(単位:10億ドル)

出典:アップル。モトリーフールがチャート作成

バフェットは、アップルの成長減速への懸念について聞かれた時、一笑に付しました。アップルは「ネット・キャッシュ・ニュートラル」を目指していて、現金のポジションと債務のポジションをほぼ同じにするために、長期的に十分な資本を株主に返すと経営陣は約束している、とバフェットは指摘しました。

「恐らく、(自社株買いによって)アップルの発行済株式数は3年以内に40億株になるでしょう(1月中旬現在で約47億株)。そうなった場合、バークシャーの現在の持ち株比率5%は、その時点で6%超となります。私はこのような見通しが好きです」とバフェットは続けました。

つまり、バフェットは、バークシャーがアップル株の買い増さなくても、バークシャーの持ち株比率がゆっくり上昇していく自社株買いの効果を強調しています。

バフェットの結論は、「アップルは、株価が安いと判断すればするほど多くの株を買い戻すだろう。単純に計算しても、今後3年間アップル株が安ければ、(自社株買いによって)我々はさらに有利になる」です。


フリーレポート配信

モトリーフールの日本進出にあたって日本の投資家、また、これから投資を始めたい方に向けて「株式投資にどう臨むか -スペシャルフリーレポート-」を配信しております。

こちらは無料レポートです。ここからアクセスできます。

ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。

最新記事