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【米国株動向】敬遠したほうがよさそうな暗号通貨株2銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2020104日投稿記事より

暗号通貨は今年に入ってからのリターンでS&P500指数を大きく上回っており、最近ではその売買取引を仲介するコインベース(NASDAQ:COIN)やロビンフッド(NASDAQ:HOOD)の上場により、個人投資家以外からも注目されています。

しかし、特に人気のある暗号通貨でさえ現実世界での流通にはほど遠い状況で、さらに規制が強化されつつあることから、両社ともリスクは高まっているように見えます。

コインベースを敬遠すべき理由

ここ最近、コインベースは米証券取引委員会(SEC)との応酬でメディアを騒がせています。

同社は暗号通貨を保有する顧客が暗号通貨の貸し付けによって利息収入を得られる仕組みをつくろうとしましたが、この貸付プラットフォームはSECに認められず、計画は現状でとん挫しています。

新規サービスの先行きは不透明であるものの、今年上半期の収益は前年同期の10倍以上に膨らみました。

とはいえ、暗号通貨の世界資産総額が2021年年初からの5カ月間で7,800億ドルから2兆5,000億ドルに伸びたこの期間の爆発的な成長が、今後も続くとは思えません。

同社は収益の95%以上を取引手数料で上げており、暗号通貨市場が落ち着けば収益は落ち込むでしょう。

アナリストは、今年度の収益は前年の12億8,000万ドルから68億8,000万ドルに急増するものの、来年は62億ドルに減少し、1株当たり利益(EPS)は50%以上落ち込むと予想しています。

そのため、同社株は持続的な長期成長を見込める健全な銘柄とは真逆の、短期リターン狙いのハイリスク銘柄のように感じられます。

株価は執筆時点で4月につけた高値から46%下落しており、当時の株価急上昇は暗号通貨の普及によるものではありませんでした。

同社が取引仲介を行うだけの会社である限り、今後も消費者による仮想通貨の使用拡大ではなく、投機的な値動きに左右され続けることになるでしょう。

ロビンフッドを敬遠すべき理由

コインベースとは異なり、ロビンフッドは暗号通貨のプラットフオームとして始まった会社ではありません。

オンライン証券取引から始まり、大成功を収めているロビンフッドですが、最近は投資を「ゲーム化」し、若年層によるハイリスク投資を促しているとして、規制当局に目をつけられています。

さらに、若年層の需要をさらに取り込もうと、今年に入って暗号通貨取引へ大きく舵を切りましたが、同市場がSECの厳しいチェックを受けているタイミングでの本格参入となりました。

暗号通貨が顧客資産に占める割合は22%にすぎませんが、取引収入ベースではすでに52%を超えるに至っています。

これは、ロビンフッドを利用する若者の取引回数は、暗号通貨のほうが株式よりも多く、手数料も株式投資に比べて高い額を支払っていることを示しています。

ロビンフッドの暗号通貨への転換は、若年層の顧客に対して一層のリスクテイクを煽っているという見方もできます。

同社の第2四半期の暗号通貨取引収入2億3,300万ドルのうち、62%以上はソーシャルメディアの有名人が宣伝する「ジョークコイン」のひとつであるドージコインが取引対象でした。

ドージコインは実用性という面でも期待できず、調査会社のクリプトワークによると世界で決済手段として受け入れているのは小規模事業者1,700社のみで、増加ペースも月50社程度にすぎません。

同社は、ペイメント・フォー・オーダー・フロー(PFOF)という形でマーケットメーカーからリベートを受け取っており、手数料ゼロを掲げているにも関わらず、顧客は知らされないうちに手数料を払わされているとして、SECから6,500万ドルの罰金を科されています。

アナリストは、来期の収益は37%増加すると予想していますが、株価売上高倍率が約18倍という高いバリュエーションを正当化するには課題が多すぎると言えそうです。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Anthony Di Pizioは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式を保有していません。
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