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【米国株動向】次の10年間で注目したいサステナブル投資のトレンド

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2020930日投稿記事より

持続可能なエネルギーのテクノロジーへの投資、特に再生可能エネルギーや電気自動車(EV)は、今後10年間で最も期待されている投資トレンドの1つです。

コストも下がり、インセンティブは強く、二酸化炭素(CO2)の排出量と吸収量を全体としてゼロにするカーボンニュートラルな社会を目指す公共政策や企業目標設定などが2020年に大きく進みました。

長期的なトレンドを考えることで投資戦略の目的を見出すことができます。

この10年で成長過程にあるトレンドに気が付くことで巨額の富を築いた投資家は多くいます。

2010年代にソフトウェアやスマートフォン、ストリーミングが飛躍したように、2020年代はサステナブル投資の10年間となるかもしれません。

ブレイクの準備は整っている

CO2の排出削減の目標期日はまちまちです。

多くの企業は2025年や2030年と中期的な目標期日を掲げていますが、2050年までのカーボンニュートラルの達成が最も一般的です。

排出量を実質ゼロにするための方法について、国際エネルギー機関(IEA、International Energy Agency)が発表したレポート「Net Zero by 2050」でも言及されている通り、これを実現できるかどうかというのは今後10年間でどれだけクリーンテクノロジーを推し進めることができるのかという点にかかっています。

IEAによると、2030年までに世界経済は40%の拡大が見込まれていますが、2050年の目標を達成するためには、エネルギー消費は現在よりも7%削減する必要があります。

一見して実現の難しい目標ですが、2030年までの大幅な削減を可能にするために必要なテクノロジーは既に存在しており、必要な政策も既に明らかにされています。

バイデン米大統領は、米国の温室効果ガス排出量を2030年までに2005年時点の50%まで削減するという目標を発表しています。

インカム戦略

世界中で化石燃料から再生可能エネルギーへの移行が進んでいることは明白ですが、多くあるカテゴリーの中から利益を得られる銘柄を選ぶのは至難の業です。

インカム投資家は、ネクステラ・エナジー(NYSE:NEE)や、ドミニオン・エナジー(NYSE:D)、デューク・エナジー(NYSE:DUK)などの配当株に偏りがちですが、米特殊金融会社のハノンアームストロング・サステナブル・インフラストラクチャ―・キャピタル(NYSE:HASI)などのように、再生可能エネルギープロジェクトのファイナンスを提供する企業のカテゴリーもあります。

再生可能エネルギー米大手のブルックフィールド・リニューアブル・パートナーズ(NYSE:BEP)は利益の殆どを配当しており、配当額を年間5%~9%増加させるという目標を掲げています。

今後、原油や石炭の消費は減少する見込みですが、天然ガスは再生可能エネルギーを補完するエネルギー源として重要な役割を引き続き果たすでしょう。

石油や天然ガスのパイプラインを提供する大手キンダー・モルガン(NYSE:KMI)は、配当利回りが6%以上で(執筆時点)健全なバランスシートを持ち合わせており、再生可能エネルギーを専業とする配当銘柄と合わせて保有するのにぴったりです。

グロース戦略

リスク許容度の高い投資家には、グロース株への投資はポートフォリオの株価上昇機会を増やすすばらしい方法です。

太陽光発電用のマイクロインバータ技術を提供するソーラーエッジ・テクノロジーズ(NASDAQ:SEDG)やエンフェーズ・エナジー(NASDAQ:ENPH)は、この数年間ですばらしいパフォーマンスを上げています。

これらの企業は、インバータや貯蔵システム、太陽光発電の展開に必要な部品を製造しており、世界中で太陽光エネルギー業界が成長するに伴い、需要は高まっています。

これからの10年間を考えれば、太陽光発電事業者のサンパワー(NASDAQ:SPWR)のような小型株を通して太陽光発電のブームに投資するのも良いかもしれません。

地上に設置するソーラートラッキングデバイスでリードするアレイ・テクノロジーズ(NASDAQ:ARRY)や、世界最大の風力発電用ブレード専門メーカーのTPIコンポジット(NASDAQ:TPIC)なども、見落とされがちなグリーンエネルギー銘柄です。

また、電気自動車メーカーやEV関連のインフラストラクチャーなども魅力的です。

EVリーダーのテスラ(NASDAQ:TSLA)は2020年に最高のパフォーマンスを記録した大型株ですが、これからは新規参入企業の方が投資対象として魅力的だという意見もあります。

フォード・モーター(NYSE:F)のような歴史ある自動車メーカーから、充電ステーションを提供するチャージポイント(NYSE:CHPT)や新進気鋭のEVメーカーのルーシッド・グループ(旧ルーシッド・モータース)(NASDAQ:LCID)まで、EVには多くの投資対象が存在します。

分散投資はかつてなく容易に

リスク許容度に関わらず、サステナビリティへの投資ではバスケット・アプローチを取ることがベストだと考えられます。

太陽光発電よりも風力発電、EVよりも水素燃料電池、液化天然ガスよりも圧縮天然ガスなど、投資家達の中にはいろいろな意見があります。

しかし現在の投資環境のすばらしい点は、株式、ETF、インデックスファンドに低価格で投資できる点です。

低価格により分散投資やドルコスト平均法が容易になっています。

2030年までに大きく変わることが予想される世界で、クリーンエネルギーのセクターが将来的に大きく成長していくのは確実のようです。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Daniel Foelberは、アレイ・テクノロジーズ株、ルーシッド・グループ株、TPIコンポジット株を保有しています。Daniel Foelberは、以下のオプションを推奨しています(フォード株の2023年1月の10ドルのロング・コール、ルーシッド・グループ株の2023年1月の25ドルのロング・コール、アレイ・テクノロジーズ株の2022年4月の20ドルのショート・コール、TPIコンポジット株の2021年12月の35ドルのショート・コール、ルーシッド・グループ株の2022年2月の24ドルのショート・コール、アレイ・テクノロジーズ株の2022年1月の20ドルのショート・コール)。モトリーフール米国本社は、テスラ株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、ドミニオン・エナジー株、デューク・エナジー株、ネクステラ・エナジー株、ソーラーエッジ・テクノロジーズ株、TPIコンポジット株を推奨しています。
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