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【米国株動向】動画ストリーミング配信業界を変えるディスラプター3銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021927日投稿記事より

ポイント

・動画ストリーミング配信はディスラプションをもたらしているが、業界が初期段階にあるにもかかわらず、一部の企業は良い意味でゲームチェンジャーとなっている。

・フボTV、ロク、ビジオは動画ストリーミング配信業界で3つの異なるニッチに取り組んでいるが、どの企業も刺激的な方法で業績を高めている。

・ディスラプターへの投資は、市場を上回るパフォーマンスを挙げるための賢明な方法となることが多い。

最近はテレビの前で過ごす時間が増えています。

しかし、私たちは親の世代と同じようにテレビを見ているわけではなく、いわば増え続けるデジタルコンテンツの波に乗っていると言えます。

皆が同じ3~4つのテレビ局の番組を見ていた時代は過去のものとなり、誰もが自分の望む番組をいつでも好きな方法で楽しめるようになりました。

ストリーミング配信革命は最近、急速に拡大しましたが、既に一部の企業はディスラプション(破壊的変革)への新たな道を拓いています。

クラウドベースのライブTVプラットフォームプロバイダーであるフボTV(NYSE:FUBO)、ストリーミング機器メーカーのロク(NASDAQ:ROKU)、スマートテレビメーカーのビジオ(NYSE:VZIO)は業界の在り方を変えつつあります。

投資家と視聴者は共にこの変化による恩恵を受けるでしょう。

フボTV

ライブTVストリーミング配信サービスは、従来のケーブルテレビや衛星放送に代わる選択肢として数年前に登場しました。

こうしたクラウドベースのプラットフォームは、かつてケーブルテレビや衛星放送に加入していた視聴者にとってなじみがある何十ものチャンネルを揃え、柔軟なサービスと次世代のインターフェースを提供しており、視聴者はリアルタイムで見られない番組もクラウドの録画から簡単に視聴することができます。

フボTVは破壊的なライブTV配信業界の中で既にディスラプター(破壊的変革者)となっています。

同社は視聴者の多くが望むスポーツ以外のほとんどのネットワークをカバーしていますが、「スポーツファースト」を掲げており、世界中のスポーツを24時間配信する30以上のスポーツチャンネルを提供しています。

売上の伸びは加速しています。

前年同期比の増収率は、上場後初の四半期決算発表となった昨年第3四半期決算の71%から直近では196%に上昇しました。

フボTVは有料サブスクリプションと広告収入の増加から大きな利益を得ており、ユーザー当たり平均売上(ARPU)は前年同期比30%増の1月当たり71.43ドルとなっています。

サブスクリプション加入者数は前年同期比138%増加して68万1,721人となりました。

破壊的変革と言うには控えめに感じるかもしれませんが、フボTVには切り札があります。

スポーツファンは一般にスポーツ賭博を好みます。

そこで、同社はこのブームを収益化しようとしているのです。

今年夏、視聴者が試合の過程や結果を予測しクイズに答えて他の視聴者に勝てば賞金を得ることができる無料のサービスを開始しました。

9月中には、視聴者が見ている試合に賭け金を賭けられるスポーツ賭博アプリを展開する予定です。

もちろん、こうした機能を全米で展開するには規制上のハードルがあります。

しかし、フボTVは既に主要な州で許可を得ており、従来にない大きな変化をもたらすことができます。

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ロク

ロクはストリーミング機器業界のトップ企業として台頭しました。

同社のドングルはわずか20~30ドルで、誰でも従来のテレビをスマートテレビに変えることができます。

ロクは無数のストリーミングサービスアプリに対応しており、そのためスマートテレビメーカーから人気を得ています。

ロクのオペレーティングシステムは、米国で出荷されるスマートテレビの38%にデフォルトで搭載されています。

ロクのアクティブなアカウント数は5,510万件で、前年比で28%増加しています。

広告収入によって運営される無料プラットフォームのARPUは増加を続けており、売上の伸びはアカウント数の伸びの3倍に上ります。

ロクはオリジナルコンテンツや昔の番組の取得を進めています。

特に大きいのは、動画ストリーミング配信サービスのクイビー(すでにサービス終了)が制作した、豪華キャストが出演する一連のショート番組や動画を取得したことです。

クイビーが失敗したのは、コンテンツが不足していたためではなく、モバイル機器からしか視聴できないという奇妙なビジネスモデルのためでした。

ロクは今や、相当量のオリジナルコンテンツを保有しており、視聴者のロイヤリティとエンゲージメントを維持できるでしょう。

ユーザー当たり広告収入は今後急増する見込みです。

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ビジオ

最後に破壊的変革者となりそうなスマートテレビメーカーについてです。

スマートテレビメーカー各社は自社のストリーミング配信サービスを拡大しようとしていますが、インターフェースが使いづらく、常にアップデートが必要であるため、消費者を獲得できていません。

そのため、多くの消費者は、ストリーミング配信サービス用のオペレーティングシステムを搭載したテレビを持っていても、ロクやその他のドングルを接続してストリーミング配信サービスにアクセスしています。

ビジオは、自社ストリーミングプラットフォームのスマートキャストを通じて、その状況を変えようとしています。

スマートキャストの昨年の売上は133%も急増しました。

2020年の売上全体に占めるスマートキャストの割合はわずか7%です。

しかし、売上全体が11%増加したのに対し、テレビの売上は7%増で、残りはスマートキャストの売上増によるものでした。

ロクのストリーミングプラットフォームの売上が、利益率の低いハードウェア事業よりも貢献度が大きいのと同様に、ビジオのスマートキャストも非常に好調です。

スマートキャストは今や、同社の売上の16%を占めています。

スマートキャストのアクティブなアカウント数は1,400万件に上り、前年同期比で43%増加しました。

ARPUは同90%と急増しており、広告主のビジオへの関心は強まっています。

直近四半期には、デバイスの売上が9%減少したにもかかわらず、全体的な売上は増加しました。

今やストリーミング配信サービスの粗利益率はデバイスの粗利益率を上回っています。

【米国株動向】フボTVの積極的な拡大が続く

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Rick Munarrizは、ロク株、フボTV株を保有しています。モトリーフール米国本社は、ロク株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、フボTV株を推奨しています。
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