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第2金曜日のSQとは?SQが市場に与える影響も解説

出典:Getty Images

毎月第2金曜日はSQ日のため、株式市場に大きな動きが生じやすいと言われています。

しかし、投資を始めたばかりの方や勉強中の方だと、SQの意味や、大きな動きが生じる理由などが分からないかと思います。

そこで今回は、毎月第2金曜日のSQ日について解説します。

SQの意味や、株式市場に影響を与える理由なども併せて解説します。

SQとは?

SQとは、Special Quotation(スペシャル・クオテーション)の略称で、日本語に訳すと「特別清算指数」になります。

日経225先物やTOPIX先物などの株価指数先物取引やオプション取引は、最終売買日の日中立会終了時間までに対象の建玉を決済しないと、自動的に清算が行われます。

この自動的に行われる清算の時に用いられるのがSQ(特別清算指数)です。

SQ決済日

SQ決済が行われる日をSQ決済日、あるいはSQ日と呼びますが、SQ決済日には次の2種類があります。

  • メジャーSQ日…先物取引とオプションの両方の清算が重なるSQ決済日
  • マイナーSQ日…上記以外の清算があるSQ日

日経平均オプションなどの指数オプション取引は毎月第2金曜日がSQ日となっています。

一方、日経255先物やTOPIX先物などの、指数先物取引は3月・6月・9月・12月の第2金曜日がSQ日になります。

つまり、3月・6月・9月・12月の第2金曜日は先物取引とオプション取引の両方の清算が重なる日になることから、メジャーSQ日と呼ばれています。

反対に、オプション取引のみの清算があるSQ日はマイナーSQ日、あるいはミニSQ日と呼ばれています。

2021年のメジャーSQ日は次の4日間です。

  • 3月12日(金)
  • 6月11日(金)
  • 9月10日(金)
  • 12月10日(金)

SQが市場に与える影響力

基本的に、SQやSQ決済は先物取引やオプション取引に関わっている人に影響を与えるイベントになります。

しかし、SQ日はある理由から株式市場の現物取引にもある程度の影響を及ぼします。

SQ日が株式市場の現物取引に影響を与える理由とは、裁定取引の解消です。

裁定取引の解消とは?

裁定取引とは、同じはずの2つの価格に乖離が生じている場合に、乖離が解消される特性を利用して利益を手に入れる手法です。

裁定取引とは?現物と先物の価格差を利用した取引方法のメリット・デメリット

例えば、日経平均先物と日経平均構成銘柄の現物株の株価は投資対象が同じのため、比率も同じならば価格も同じになるはずです。

しかし、日経平均先物は需給バランスの変動により価格が決まるので、現物株の株価との間に乖離が生じます。

裁定取引は、乖離が生じているタイミングで先物を売るのと同時に株式の現物を購入する手法です。

乖離が生じていることで利益を得ることができます。

しかし、先物取引は満期日までに反対売買を行って、裁定取引を解消しなければなりません。

そのため、SQ日には裁定取引を解消するための大口の売買注文が出やすくなっており、日経平均構成銘柄の株価が異常な変動をする可能性があります。

TOPIXではなく日経平均株価が異常な価格を付けやすいのは、構成銘柄の平均値によって株価を算出するため、値嵩株の変動が大きな影響を与えるからです。

そのため、SQ日には日経平均構成銘柄の株価が変動しやすいと言われています。

SQ値の算出方法

SQ(特別清算指数)値の算出方法は、SQ日における各指標の構成銘柄の始値から算出されます。

例えば、日経225先物だと、日経平均構成銘柄の全ての始値を基に計算し、証券会社や取引所を通じて発表されます。

ただし、各指標の始値は、構成銘柄の始値だけでなく、寄付(前場・後場の最初の取引き)時点での気配値段を用いて計算することがあります。

例えば、日経平均株価は5秒ごとに最新の株価が算出されるので、9時00分5秒の時点で始値が決定します。

しかし、この5秒間に全ての構成銘柄の売買が成立するとは限りません。

そのため、SQ値は寄付時点での気配値段が含まれているので、各指標の構成銘柄の始値とズレる場合があります。

幻のSQ

SQ値は各指標の構成銘柄の始値とズレる場合があります。

そして、SQ日に指標がSQ値に一度も届かなかったケースを「幻のSQ」と呼び、場合によっては株式市場に大きな影響を与えます。

例えば、日経平均株価がSQ値に一度もタッチしなかったとします。

この時、幻のSQと日経平均株価の位置によって次のような可能性が想定されます。

  • 日経平均株価の上にSQ値がある…相場が弱くなる
  • 日経平均株価の下にSQ値がある…相場が強くなる

SQは指標を構成する銘柄の始値を基に算出しますが、気配によっては値段が付かない銘柄もあります。

そのため、幻のSQがレジスタンスライン・サポートラインになって、相場が切り替わるタイミングになる傾向があります。

魔の水曜日とは?

魔の水曜日とは、SQ日がある週の水曜日は相場が軟調になりやすいという経験則です。

先物取引やオプション取引は大きなポジションを取っている機関投資が多いため、SQ日のある週のボラティリティが上がりやすいです。

そのため、様々な投資家の思惑が複雑に絡み合った結果、売買注文がSQ日(毎月第2金曜日)や最終売買日のある木曜日ではなく、前日の水曜日に集中しやすくなります。

上記のような、理論的な根拠の無い経験則のことをアノマリーと呼びますが、投資参加者のなかには信じている方も少なくないため、頭に入れておきましょう。

まとめ

以上が、SQについての解説になります。

SQ日は先物取引やオプション取引の清算日のことを指しています。

先物取引やオプション取引は満期日までに反対売買を行うため、SQ日に近づくと様々な思惑により相場が変動しやすくなっています。

特に3月・6月・9月・12月の第2金曜日は、先物取引とオプション取引の清算が重なっているメジャーSQ日です。1年に4回しかないタイミングのため、相場は非常に変動しやすくなっているので、時期が来たらポートフォリオの見直しも検討してみましょう。

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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