The Motley Fool

2021年の原油価格は概ね堅調。原油関連投資の3つのポイント

出典:Getty Images

原油価格の高騰を実感するのは、車の運転でガソリンを入れるときです。

2021年、原油価格が上昇しており、ガソリン価格の上昇を日常生活でも感じている人も多いのではないでしょうか。

原油価格は日常生活だけでなく、企業活動にも影響を与えます。

例えば石油・石炭製品を扱う製造業、燃料を必要とする航空関連などは、直接原油高の影響を受けるセクターです。

またアメリカのように車移動が多い国では、ガソリン価格高騰がレジャーや小売にネガティブな影響を与えることも知られています。

企業では原油の先物取引などで原油価格による影響をヘッジします。

また現在は個人投資家でも原油価格の高騰をヘッジすること、純粋に原油そのものの上げ下げをトレーディングの対象とすることもできます。

また原油価格高騰の恩恵を受ける企業への投資という手段もとれます。

そこで本記事では原油関連投資で最低限、知っておきたい3つのポイントをまとめます。

2021年、原油価格が上昇している背景

2021年に原油価格が上昇している背景について簡単に触れておきます。

端的にいえば、パンデミックから脱却すれば経済が正常化して原油需要が高まり、結果的に原油高になることが予測されるため価格上昇につながっています。

そして石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの加盟国で構成されるOPECプラスも石油供給を特に増やす見込みもないことから、需要高・供給低となり原油価格の上昇が続いています。

ただしコロナの変異株の拡大によって経済正常化が遅れると原油需要の見通しは悪化します。

原油価格は様々な要因で左右されますが、パンデミックの拡大・収束についても考えなければいけません。

このような原油価格高騰の背景を踏まえたうえで、原油への投資を考える必要はあります。

ポイント1:原油の値動きの特徴を知る

原油の値動きの特徴をまずは知る必要があります。

原油はどちらかと言えばボラティリティが高い、トレンドが決まると一方的な値動きになりやすい傾向にあります。

そのため、普段値動きが比較的穏やかな株価のインデックスや、大型株などに比べると、値動きが少し激しいと考えた方が良いかもしれません。

ボラティリティが高いということは短期のトレーディングの対象としても値幅がとりやすい対象といえます。

原油そのものを投資やトレーディングの対象とする場合は、しばらくはどのような値動きをするのかチャートで確認する方が賢明です。

ポイント2:原油価格が変動する要因

原油価格が変動する要因についても理解する必要があります。

例えば、原油価格上昇の要因はOPEC(石油輸出国機構)による原油の減産や中東情勢の悪化などが挙げられます。

石油の価格は需給バランスで決まります。

OPECは世界の原油の約4割を占めているため、OPECが原油を増産すれば在庫がダブつき価格が下落、減産すれば在庫が減るため価格が高騰するのが原則です。

また好景気・不景気も原油価格変動の要因となります。

例えば、好景気になると工業が活発になり、原油を材料とするモノがたくさん作られるようになるため、原油需要が上がり、結果原油が高騰します。

車などの移動も活発になるため、燃料の需要が高まることも原油価格上昇につながります。

不景気ならば逆に原油でモノを積極的につくらなくなるため、原油価格は下落します。

また米国石油週間在庫報告(EIA原油在庫)も原油価格を左右する指標として注目されています。

ポイント3:原油に投資する手段を選ぶ

原油に投資する手段は様々です。

原油取引でメジャーなのは先物取引です。

ただし、先物取引は限月や証拠金など株投資にはないルールも多いため、投資初心者が手を出すのは現実的には難しいでしょう。

FXなどの経験がある人が取り組みやすいのはCFD(差金決済)です。

CFDは限月がないため、先物取引よりも比較的取り組みやすいのではないでしょうか。

ただ先物取引、CFDはどちらも証拠金やレバレッジなどの仕組みの理解が必要になります。

株投資と同じ感覚で取引できるのはETFです。

ETFは先物と異なり限月がなく、長期保有がしやすいため、原油投資に興味をもちはじめた人には使いやすいでしょう。

原油ETFは投資しやすいが原油価格との乖離に注意

原油ETFは株投資と同じ感覚で取引できますが、注意点もあります。

原油ETFは金ETFと異なり、現物の裏づけがある訳ではなく、原油先物取引を用いて原油価格と連動させる設計です。

そして原油ETFは先物の乗り換えを行っているため、コンタンゴとバックワーデーションの問題が発生します。

簡単にいえば、原油ETFは原油価格と乖離しやすいというデメリットがあります。

コンタンゴは期日の長い先物価格の方が、期日の近い先物価格よりも高くなる状態。

バックワーデーションは期日の遅い先物価格が、期日の近い先物価格よりも価格が低くなる状態のことです。

先物、CFD、ETFそれぞれ一長一短なので、目的にあった対象を選ぶようにしましょう。

原油関連の企業に投資

原油価格は世界経済の動向や中東情勢、原油の生産状況など様々な影響を受けて値が動きます。

しかし、原油価格を左右する様々な要因を正しく予測し、読み解くのは簡単なことではありません。

そのため原油そのものではなく、原油高の恩恵を受ける企業の株に投資をする方法もあります。

原油関連の銘柄の中には配当がある株もあり、決算情報を見ることで業績に基づいたファンダメンタルズ分析もできるため、株投資に慣れている投資家は原油高メリットのある銘柄を買うのも手です。

例えば米国株ならエクソン・モービル、シェブロンなどは原油高の恩恵を受ける銘柄です。

原油ETFは株取引に近い感覚で取引ができますが、原油価格との乖離が設計上起こることも考えると、このような銘柄に注目するのも手です。

フリーレポート配信

優良企業30社で構成されるダウ平均株価は、1世紀以上にわたり世界中でフォローされています。ダウ構成銘柄の長年の良好なパフォーマンスを考えると、市場参加者が注目するのはごく自然なことで、最近はこれから紹介するダウ4銘柄が注目されています。

著名投資家も注目の優良大型株4銘柄」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。

公式ツイッターアカウント公式フェイスブックアカウントをフォローする。

また、公式LINEアカウントの方では、投資初心者向けの情報を発信しています。
友だち追加

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

最新記事