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カジノ関連株に明暗。マカオは未だコロナを抜け出せず。MGMには投資妙味ありか

出典:Getty Images

2010年代には世界一のカジノシティとしての地位を確立したマカオですが、パンデミックの影響で現在、客足は鈍くなってきました。

またパンデミック以外ではマカオと経済圏が重なる隣の香港の中国共産党の影響が強くなり、香港市民と公安との衝突が続き治安は悪化。

香港人の中には国外移住をする人が出てくるほどです。

香港からのマカオへの客足も鈍りました。

さらに香港居民のマカオ入境にも24時間以内のPCR陰性証明、14日間の隔離医学観察が必要(2021年8月)となっています。

広東省からの旅行者に関しても、48時間以内にCOVID-19の陰性反応が出ていなければならないという規則もありました。

他の中国の地域でもCOVID-19の感染が広まっているところは、マカオ入境後に隔離が必要な地域があるなど、マカオ入境のハードルは高く気軽に遊びに行ける状況ではありません。

マカオのカジノは中国本土、香港からの観光客とカジノ客がメインのターゲット層でしたが、マカオに行くハードルは高くなり、ラスベガス・サンズ(NYSE:LVS)やウィン・リゾーツ(NASDAQ:WYNN)などの米国資本のカジノ関連企業の株価は低迷しました。

今後、カジノ関連銘柄はどのように動いていくのでしょうか。

マカオのカジノは苦境。しかし少し規制緩和の兆しも

マカオのカジノはメインターゲットの中国本土や香港の客が入境するハードルが高く、とても気軽に遊びに行けるところではなくなりました。

ただ、少しだけ規制緩和の兆しもあります。

広東省では48時間以内のPCR検査陰性証明が7日に緩和されました。

まだまだ自由に往来はできませんが、マカオの経済にとっては希望の兆しです。

また、このニュースに反応してラスベガス・サンズやウィン・リゾーツの株価は反発しました。

やはり投資家はマカオに客足が戻る兆しがあるかどうかという材料に反応しています。

特にマカオの売上が大きいラスベガス・サンズ、ウィンに関しては特にマカオへの人の流れが株価回復の鍵です。

2021年カジノで好調なのはラスベガスとオンライン

現在、カジノで好調なのは、パンデミックから立ち直りつつある米国のラスベガス、そしてオンラインカジノです。

ラスベガスは観光産業がコロナ前まで回復したと報じられています。

パンデミックの反動でラスベガスは好調です。

皮肉にもラスベガスの名を冠したラスベガス・サンズは、元CEOのシェルドン・アデルソン氏の死去からラスベガス撤退に舵をきり、力を入れていたアジアの状況が思わしくないため、株価は伸び悩んでいます。

ラスベガス・サンズが「ラスベガス」を捨てた?コロナ後にアジアで生まれ変われるかに注目

またオンラインカジノは在宅で参加できるため、パンデミックに左右されづらい強みがあります。

アジア、特にマカオの厳しい現状とは対照的です。

MGMはラスベガスとオンラインカジノに力を入れているため株価堅調

カジノ関連銘柄で株価が右肩あがりで伸びているのはMGM(NYSE:MGM)です。

MGMもマカオでカジノを運営していますが、力を入れているのがラスベガスとオンラインでした。

そのためマカオのカジノが振るわなくても、MGMの株価はしっかりと伸びています。

好調なラスベガスとオンラインに追い風が来ていることから、MGMは好調です。

ただMGMの株価の伸びは、今後マカオをはじめとしたアジアが今のラスベガスと同じようにコロナ前に戻れば、同じようにラスベガス・サンズやウィン・リゾーツの株価回復も今後十分ありえることを示唆しているのではないでしょうか。

もちろんMGMにとってもマカオの規制緩和はポジティブな材料です。

MGMの業績の回復は数字でもはっきりとわかります。

2021年6月の2Qでは売上高が前年同期比で682.6%のプラス、営業利益も115.2%の上昇です。

ラスベガス・サンズ、ウィン・リゾーツは営業利益に関しては赤字でしたが、MGMは黒字の決算でした。

MGMはコロナ前の売上高、営業利益が射程圏に入る決算内容でした。

またMGMはオンラインカジノでも30%のシェアをとり、現在オンラインカジノ銘柄としてもリーダー的な立ち位置となっている点も見逃せません。

日本進出も視野に入れるMGMは投資妙味ありか

ラスベガス・サンズが日本進出を取りやめましたが、MGMは日本に進出しようとしています。

パートナー企業はオリックスです。

日本に統合型リゾートをつくる計画や、オンラインでMGMのリーダーを育成するプログラムを実施するなど、将来に向けて着々と動いていることがうかがえます。

シンガポールではマリーナ・ベイ・サンズがカジノの象徴として有名になりました。

しかし日本ではMGMがカジノの象徴になる可能性も感じられます。

IR候補地は大阪の夢洲です。

パンデミックが落ち着けば、MGMが日本人スタッフ募集を開始する可能性もありそうです。

フィリピンではメルコクラウンの運営するメルコリゾーツや、日系のオカダマニラの存在感が強いのですが、日本にもカジノができれば、アジアのマカオ一強にも少し変化があるかもしれません。

日本にMGMが進出するなら、MGM株を買ってみる方が他のカジノ銘柄よりも身近に感じられ、投資妙味はあるのではないでしょうか。

日本のカジノ誘致のニュースもMGMをはじめとしたカジノ関連銘柄に影響を与えていきそうです。

アフターコロナを見据えたらカジノ銘柄の伸びしろはある

コロナウイルスの変異株の登場や、ワクチン供給の動向もあるため、アフターコロナが世界的にいつ訪れるのかは、まだまだ分かりません。

しかしマカオは少しだけ規制を緩和しました。

ラスベガスはコロナ前の活気を取り戻しつつあります。

カジノ関連銘柄全体がまた一段上昇するには、アジアのパンデミック脱却が重要なファクターとなっていきます。

コロナ後はレジャー関連の銘柄が伸びると言われています。

カジノ関連も基本的にはエンターテイメントのレジャー銘柄なので、アフターコロナ後を見据えた投資をするなら、一つの選択肢となるでしょう。

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免責事項と開示事項 記事の作者、田守正彦は、記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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