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【米国株動向】パンデミック後は避けたいグロース株2銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、202196日投稿記事より

ベンチマークのS&P500指数が高値更新を続け、年初来で20%を超える上昇をしている(執筆時点)ため、これまで好調であったハイグロース株を追いかけたくなるかもしれませんが、過去の実績は将来の物差しとしては当てになりません。

特に巣ごもり経済のなかで好調だった銘柄については、以下の2銘柄のようにパンデミック後は警戒が必要です。

ドアダッシュ

食品宅配業は新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)中は明らかな勝ち組であると見なされ、ドアダッシュ(NYSE:DASH)は桁外れの成長によって、それを証明しました。

2020年第3四半期の同社の売上高は前年同期比で268%の増加となりましたが、これをピークにその後は減速が続き、2021年第2四半期には増収率が3桁を割り込みました。

指標 2020年

第3四半期

2020年

第4四半期

2021年

第1四半期

2021年

第2四半期

売上高 8億7,900万

ドル

9億7,000万

ドル

10億7,700万

ドル

12億3,600万

ドル

前年同期比 268% 226% 198% 83%

データ出所:ドアダッシュの米証券取引委員会(SEC)提出資料

83%は依然として高い水準ですが、同社は年末にかけて季節的な減速があると警告しており、当面、増収率が2020年の水準に戻る望みはほとんどありません。

実際、アナリストコンセンサスでは、2022年通期の増収率がわずか19%まで減速すると予想されています。

しかし、より大きな懸念は同社が黒字化していないことです。2020年の目覚ましい成長にもかかわらず黒字化できず、通期の1株当たり損益(EPS)は7.39ドルの損失でした。

赤字は2021年上半期も続き、EPSは0.64ドルの損失でした。損益分岐点に近づいてはいますが、増収率の鈍化が長期的な黒字化に向けた取り組みの妨げとなる可能性あります。

同社はまた、競争の激化という逆風にもさらされています。

ブルームバーグの第2四半期の調査で、ドアダッシュ、ウーバーイーツ、およびグラブハブは最大で40%の顧客を共有していることが明らかとなりました。

食品宅配業はほとんど参入障壁のないビジネスであるため、顧客獲得のための際限のない支出によって長期的な収益性に対するドアダッシュの希望はかなわない可能性があります。

2021年度予想売上高に対する株価売上高倍率(PSR)は14倍弱(執筆時点)であり、当面黒字化は望めず、成長が急速に鈍化していることから、現在の株価で投資をするのは慎重になるべきかもしれません。

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バンブル

パンデミック後に警戒すべき2つ目の銘柄は、女性向け出会い系アプリであるバンブル(NASDAQ:BMBL)です。

広く開放的な社会の方がデートに適しているのは確かですが、アプリベースのテクノロジーにとっては、スクリーンを見る時間が長かったロックダウンの時期の方がよかったようです。

ロックダウンが最も厳しいステージに入った2020年3月にアプリの利用時間が26%増加し、それは同社の四半期決算の数字に現れていますが、その後成長は鈍化し、2021年初頭に経済が再開するとバンブルの成長は完全に失速したことがわかります。

指標 2020年

第3四半期

2020年

第4四半期

2021年

第1四半期

2021年

第2四半期

売上高 1億6,230万

ドル

1億6,560万

ドル

1億7,070万

ドル

1億8,620万

ドル

前四半期比 20% 2% 3% 9%

データ出所:バンブルの米証券取引委員会(SEC)提出資料

同社が保有する2つ目の出会い系アプリ「バドゥー」は、欧州市場と中南米市場で成功しています。

バンブルのような女性向けアプリとは異なり、より一般的なものですが、全社的には業績の足を多少引っ張っています。

バドゥーのユーザー数はバンブルと同程度ですが、有料ユーザー1人当たりの平均売上高はバンブルを約55%下回っています。

さらに、有料ユーザー1人当たりの第2四半期の売上高は、バンブルが前年同期比13%増であったのに対し、バドゥーはわずか4%の増加であり、ユーザー数の増加率もバンブルを下回っています。

アナリストコンセンサスでは、バンブルの今年度EPSが1.65ドルになると予想していますが、その多くは第1四半期に計上された法人税の優遇措置によるものであり、2022年度の予想EPS0.34ドルの方がより現実的な同社の状態を表しています。

これを前提にすると同社の予想株価収益率(PER)は175倍超(執筆時点)となります。

2月の新規株式公開(IPO)初日の終値から株価が15%下落している(執筆時点)のも驚きではありません。

【米国株動向】マッチングアプリのバンブルが堅固な決算を発表

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Anthony Di Pizio は、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、バンブル株、ウーバー・テクノロジーズ株を推奨しています。
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