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創業者がビリオネアに。クラウドフレアがIT時代に快進撃

出典:Getty Images

時代の動向を見極める方法の一つに、「ビリオネア」に注目する方法があります。

ちなみに1987年〜1994年までは西武鉄道グループの元オーナー堤義明が第一回から四回までトップ、五回、六回は森泰吉郎(森ビル創業者)、七回、八回は再び堤義明がトップで日本経済が当時、いかに好調だったのかが分かる結果でした。

ビリオネアは時代を映す鏡です。

2021年はSPACを使った上場ブームでビリオネアを達成した起業家も多く、財をなした起業家の顔ぶれを見ると今、旬のビジネスが見えてきます。

ちなみに2021年の世界長者番付1位はAmazonのジェフ・べゾフ、2位はテスラのイーロン・マスクと続きます。

今回、紹介するクラウドフレア(NYSE:NET)は21年に創業者が株価上昇でビリオネアになった会社です。

しかも一人目ではなく二人目となります。

創業者2人をビリオネアに押し上げたクラウドフレアは、今後の注目が予想される成長企業です。

2人のビリオネアを産んだクラウドフレア

2020年5月にクラウドフレアの創業者マシュー・プリンスが保有資産10億ドルを突破してビリオネアになりました。

2021年には共同創業者のミッシェル・ザトリンが2人目のビリオネアになりました。

ビリオネアになれた理由は、保有しているクラウドフレアの株が高騰したためです。

他にビリオネア入りした米国企業の人物名をあげると、ロイヤリティー・ファーマのパブロ・レゴレッタ、ドアダッシュのトニー・シューがIPOでビリオネアに名を連ねています。

バイオ医薬品開発の資金提供と特許購入・販売をする新しいビジネスモデルのロイヤリティ・ファーマ、フードデリバリーアプリで時流に乗ったドアダッシュは成長株として名がよく挙がっていた企業でビリオネア輩出もうなずけます。

もちろんクラウドフレアも他のビリオネアを生み出した企業と同様、時代の需要にこたえたサービスを提供しています。

クラウドフレアは安全なインターネットを提供する企業

クラウドフレアのサービスはCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)、インターネットセキュリティーサービス、分散型ドメイン名サーバーシステムを提供している企業です。

しかし、この説明ではインターネットやWebについて詳しくない人が聞いても理解しづらいかもしれません。

簡単にいえば、Web上のサイトやサービスを安全にストレスなく使えるようにする運営できるプラットフォームを提供しています。

レンタルサーバーなどを用いて、サイトビルダーなどを使えば個人でも簡単なWebサイトを公開できる時代です。

しかし、アクセスが集中する企業や大規模なサービスをWeb上で提供している企業では、本格的なセキュリティとアクセスが集中しても耐えられるインフラが必要になります。

つまり個人レベルでサイトをアップしたり運営したりする以上に、プラットフォームの質にこだわらなければいけません。

このプラットフォームの部分を支えるのがクラウドフレアのビジネスです。

Webはスピードとセキュリティーが重要な時代

Webのプラットフォームのスピード・安全性はそこまで大事なのかと思う方もいるかもしれません。

しかし大手のWebメディアやサービスになればなるほどストレスなく閲覧できるスピードと安心して使えるセキュリティが求められます。

特にサイトの表示速度が遅い、スマートフォンから閲覧する際になかなかページが読みこまれないと閲覧者はストレスを感じます。

閲覧速度が遅いだけで多くの離脱を招いてしまいます。

特に大規模なサービスほど少しの閲覧速度の遅さが長い目でみて大きな損失につながってしまうため手を抜けないところです。

またセキュリティーも重要で個人情報などが漏れたら企業としての信用を失います。

Webが積極的に活用されていく中、スピードとセキュリティを担保したプラットフォームは世界的に需要があります。

特に在宅ワーク・リモートの仕事が増え企業ネットワークだけを守れば済む時代ではなくなってきましたが、クラウドフレアの技術はリモートワーク向けのゼロトラストネットワークを提供しており、今の時代にあったセキュリティを提供できます。

Webの様々な分野でスピードとセキュリティーを担保する仕組みの需要は高いため、クラウドフレアは一過性の流行ではなく時流に乗ったビジネスと言えそうです。

ちなみにアクセスが集中しても落ちないサーバーも重要です。

例えばEC系SaasのShopifyが世界的に支持される理由の一つは、アクセスが集中しても耐えられる安定したサーバーの質の高さです。

ECサイトを作ること自体は簡単でも、安定したサーバー・プラットフォームを用意するのは個人では簡単なことではありません。

実は、Shopifyもクラウドフレアと提携しています。

クラウドフレアは安定したネットワークにも強みがあります。

クラウドフレアは無料で個人でも試せる

クラウドフレアは実は小規模事業者やスタートアップでも使いやすいようにサービスを無料で提供し、ビジネスの拡大に応じて有料サービスになるという特徴があります。

個人で運営するWordPressのような日本でもよく使われているCMS(ウェブサイトビルダーのようなもの)とも連携ができるため、Webサイトやメディアを運営している人は試しにクラウドフレアを導入しても良いかもしれません。

クラウドフレアは日本法人もあるため、日本企業でも安心して導入できそうです。

クラウドフレアの決算・業績は?

クラウドフレアは売上高が毎年上昇している代わりに、営業利益は赤字という典型的なIPOしたての成長しているIT企業の決算・業績を出しています。

ただし売上高の伸び率がとても高いのが特徴です。

2017年から2020年まで前年比で40%〜50%台の伸びを見せています。

また大口顧客の数も増え続けています。

拡大路線の中で販管費、マーケティング、設備投資などもかかっており赤字続きですが、今後黒字転換できるかどうかに注目したいところです。

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免責事項と開示事項 記事の作者、田守正彦は、記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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