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【米国株動向】アマゾン vs. ナスダックのインデックスファンド、どちらに注目か?

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021年8月30日投稿記事より

機関投資家は、常に余剰資金の活用方法を考えています。

安全性を考えれば、ナスダック100指数のパフォーマンスに連動するインベスコQQQトラスト(NASDAQ:QQQ)等のインデックスファンドに投資することが賢明なのでしょうか?

あるいは現在の株価やリスクとリワードのバランスから、個別銘柄に投資することが理にかなっているのでしょうか?

ナスダック総合指数(NASDAQINDEX:^IXIC)は、昨年3月に記録した底値から120%上昇して史上最高値の水準にあります。

しかしナスダック上昇を牽引する銘柄の中には減速を始めたものもあり、事態は複雑です。

たとえばアマゾン(NASDAQ:AMZN)の株価は、第2四半期の売上が予想を下回ったことを受けて、7月に記録した最高値を11%下回る水準にあります(本稿執筆時点)。

フェイスブック(NASDAQ:FB)の株価も鈍化する可能性を抱えており、他の主要テクノロジー銘柄に影響を及ぼしかねません。

同社株価は、経営陣から第3四半期の成長鈍化の見通しが発表されたことに反応して下落しましたが、現在は過去最高値に近い水準に戻っています。

とはいえ、遅かれ早かれ購入を考えるのであれば、(割高な)ナスダック総合のようなインデックスよりも、株価が下落しているアマゾンに投資チャンスがあると考えます。

ナスダック総合

今から5年も経てば、ナスダック総合を購入するタイミングが1〜2カ月前後したとしても大差はありません。それでも、購入のタイミングは重要なポイントとなります。

1928年から2020年までの92年間のデータによると、9月は概して市場が軟調だということが分かります。

同期間における9月のS&P500指数(SNPINDEX:^GSPC)は平均1%下落しており、12カ月で最低のパフォーマンスです。

さらに、92年間で、月間での上昇よりも下落の方が多かった唯一の月です。

ナスダック総合はS&P500とは異なりますが重複銘柄も多く、傾向は似通っています。

したがって9月に差し掛かる本稿執筆時点では、直近で軟調な相場が予想されることになります。

もう一つの懸念材料は、新型コロナウイルス感染症の変異株が急速に拡大しつつあると同時に、経済刺激策による直近の業績成長が鈍化し始めていることです。

フェイスブックなどは、この事態の影響を受けています。

デービッド・ヴェーナー最高財務責任者(CFO)は、第2四半期の決算カンファレンスコールで「大きな成長を遂げた時期(2020年)が基準となるため、対前年売上成長率は、前期と比べて大幅な減速を予想する」と発言しています。

これはフェイスブックに限ったことではありません。

アマゾン

第2四半期の予想を下回る売上が発表されたことで、アマゾンの株価が下落したことは理解できますが、その反応は行き過ぎだったかもしれません。

同時期の営業活動によるキャッシュフローは、前年同期比16%増、1株あたり利益は同27%増の15ドル12セントでした。

その一方でガイダンスによると、第3四半期の売上成長率は前年同期比10%〜16%と、明らかな減速となります。

しかし、2020年の第3四半期にはオンラインショップによる買い物が唯一の選択肢であった状況を考えると、比較の基準が厳しくなったことが減速の大きな要因と考えられます。

したがって、7月の最高値から10%下落した水準にある今こそ(本稿執筆時点)、アマゾンの買いの好機かもしれません。

加えて、アマゾンは新型コロナウイルスの再拡大にも恩恵を受けるとみられる銘柄です。

ちなみに2021年上半期の営業利益の約50%はアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)によるものでした。AWSもパンデミックによるマイナスの影響を受けにくい事業です。

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結論

これら2つの投資オプションを比較することは必ずしも適切ではないかもしれません。

しかし、複雑に考えることなく、最もシンプルなアプローチが効果的である場合もあります。

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。Randi Zuckerbergは、フェイスブックのマーケティング開発部の元ディレクターおよび元スポークスウーマンであり、マーク・ザッカーバーグCEOの姉です。Randiはモトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者James Brumleyは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、フェイスブック株、アマゾン株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株のオプションを推奨しています(2022年1月の1940ドルのショート・コール、2022年1月の1920ドルのロング・コール)。
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