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米国の配当支払い額TOP20の中で、増配率が高い4銘柄

出典:Getty Images

配当株に投資をするにあたって配当の成長率は一つの指標と言ってもいいでしょう。

また、配当成長の中でも小型株か、大型株かによっても投資の安定性は異なってきます。

この記事では大型株かつ、5年間のDPS(一株あたりの配当額)成長が優秀だった4銘柄についてご紹介します。

JPモルガン・チェース

JPモルガン・チェース(NYSE:JPM)は大企業や政府、機関投資家、個人の富裕層向けに金融サービスを展開する企業です。

世界の60カ国以上に営業拠点を展開しています。

2000年にJPモルガンとチェースが合併して現在の社名となっています。

その後も買収を続け、米国内では最大の資産規模を誇る企業となっています。

同社はNYダウ工業株30種平均指数にも採用されています。

JPモルガン・チェースの5年間における年間のDPS成長率は年平均17.20%です。

2016年からのDPSは下記の通りです。

2016 2017 2018 2019 2020 2021
1Q 0.44 0.48 0.56 0.80 0.90 0.90
2Q 0.44 0.50 0.56 0.80 0.90 0.90
3Q 0.48 0.50 0.56 0.80 0.90 0.90
4Q 0.48 0.50 0.80 0.90 0.90 (0.90)
total 1.84 1.98 2.48 3.3 3.6 3.6

Nasdaq.comより作成

2020年のコロナ禍で増配は断念したものの、配当は維持しています。

また5年間で見ると、四半期配当は2016年の第一四半期の配当に比べ現在2倍以上になっています。

2021年の第二四半期決算では、純利益が12億ドルと前年同期比の155%とコロナ禍からの復活が見える決算となっています。

与信準備金が30億ドル分リリースされたことがこの要因の一つになっています。

2020年から増配をストップしているため連続増配年数は0年です。

配当性向は25.83%です。

執筆時時点でのPER(株価収益率)は10.5倍で配当利回りは2.3%です。

アッヴィ

アッヴィ(NYSE:ABBV)はイリノイ州に本社を置くバイオ医薬品企業です。

もともとはアボット・ラボラトリーズの医薬品部門でしたが、2013年にスピンオフされてできた企業です。

アッヴィの5年間のDPS成長は年平均18.16%です。

2016年からの配当の推移は下記の通りです。

2016 2017 2018 2019 2020 2021
1Q 0.57 0.64 0.71 1.07 1.18 1.30
2Q 0.57 0.64 0.96 1.07 1.18 1.30
3Q 0.57 0.64 0.96 1.07 1.18 1.30
4Q 0.57 0.64 0.96 1.07 1.18 (1.30)
total 2.28 2.56 3.59 4.28 4.72 5.2

nasdaq.comより作成

※( )部分は予想配当額

アッヴィの収益はヒュミラという医薬品が売上の4割を占めています。

IQIVA社リサーチによると、2020年の医薬品市場ではヒュミラの売り上げは290.1億ドルで第1位となっています。

2位のエリキュースの173.9億ドル、3位のキイトルーダの151.1億ドルにと比べると圧倒的な売上高です。

ただし、2023年には主要の収益地域の米国内でバイオシミラーとの競争が始まります。

これにより、ヒュミラの売上高は大きな影響を受けることが予想されます。

アラガンの買収やイムブルビカやリンヴォックの売上高は着実に伸びています。

ヒュミラが売上の半分以上を占めていたこともありましたが、今では3割強まで落ち着いてきています。

今後も収益ポートフォリオの動向、既存製品の成長はチェックしていく必要はあるでしょう。

連続増配の点では分社化した2013年から8年間毎年増配を行っています。

配当性向は41.23%です。

執筆時時点でのPER(株価収益率)は13.8倍で配当利回りは4.7%です。

ホーム・デポ

ホーム・デポ(NYSE:HD)はジョージア州に本社を置く、ホームセンターを運営する企業です。

ホームセンター業界としては世界最大で、米国内を中心に2,200店以上の大型店舗を運営しています。

品揃えは日曜大工からプロ向けまで、店頭に3.5万点、ネットに100万点といった豊富な品揃えも特徴の一つです。

同社はNYダウ工業株30種平均指数にも採用されています。

ホーム・デポの5年間のDPS成長は年平均19.10%です。

2016年からの配当の推移は下記の通りです。

2016 2017 2018 2019 2020 2021
1Q 0.69 0.89 1.03 1.36 1.50 1.65
2Q 0.69 0.89 1.03 1.36 1.50 1.65
3Q 0.69 0.89 1.03 1.36 1.50 1.65
4Q 0.69 0.89 1.03 1.36 1.50 (1.65)
total 2.76 3.56 4.12 5.44 6.0 6.6

nasdaq.comより作成

※( )部分は予想配当額

特筆すべきなのは配当成長率が、EPSと共に増加している点です。

ホーム・デポのEPSは10年間において年平均19.5%で成長しています。

ホーム・デポはコロナ禍において住宅の修繕需要が高まったこともあり、業績は歴史的な伸びとなっていました。

しかし、2021年の5-7月期では、既存店の売上高の伸びに減速感が見られ株価が下落する場面も見られました。

CEOのクレイグ・メネア氏は「一般消費者がコロナ禍の生活に戻り、支出を娯楽や旅行に向け始めている」と発言しています。

しかし、収益性を示すEBITDAマージンは16.1%と過去最高で競争優位性や収益性の高さは変わっていません。

したがってホーム・デポはコロナ禍で勝った企業では終わらず、今後も投資妙味のある企業と言えそうです。

連続増配の点では12年連続で増配を行っています。

配当性向は45.32%です。

執筆時時点でのPER(株価収益率)は23.1倍で配当利回りは2.0%です。

バンク・オブ・アメリカ

バンク・オブ・アメリカ(NYSE:BAC)はノースカロライナ週に本社を置く金融期間グループ会社です。

世界最大級の大手金融グループとして名を馳せており、「バンカメ」という略称で呼ばれることもあります。

同社はウォーレン・バフェット氏の主力銘柄の一つでもあり、保有比率はアップルに次ぐ第2位となっています。

また、筆頭株主もバフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイです。

バンク・オブ・アメリカの5年間のDPSの成長は年平均23.63%です。

2016年からの配当の推移は下記の通りです。

2016 2017 2018 2019 2020 2021
1Q 0.05 0.075 0.12 0.15 0.18 0.18
2Q 0.05 0.075 0.12 0.15 0.18 0.18
3Q 0.075 0.12 0.15 0.18 0.18 (0.21)
4Q 0.075 0.12 0.15 0.18 0.18 (0.21)
total 0.25 0.39 0.54 0.66 0.72 0.78

nasdaq.comより作成

バンク・オブ・アメリカは金融危機の影響で大幅減配した過去があります。

その際、四半期配当は0.64ドルから0.01ドルまで引き下げられました。

その後5年間に渡って0.01ドルの四半期配当が続きましたが、2014年から増配を行い続けており現在は0.18ドルまで回復しています。

さらに、9月からの四半期配当は0.21ドルと17%の増配を行うことを発表しました。

最近の第二四半期決算では、調整後EPSが予想0.77ドルに対して1.03ドルと予想を上回り好調な決算となっています。

消費者の支出の増加、借り入れの増加、クレジットカードの支払い延滞日数の減少などといった指標が改善されている背景も今後の同社の利益を押し上げる明るいニュースです。

CEOは以下のようにコメントしています。

「消費者支出はパンデミック前の水準を大幅に上回り、預金の伸びは勢いがあり、ローン残高は増加に転じました。」

連続増配の点では8年連続で増配を行っています。

配当性向は26.49%です。

執筆時時点でのPER(株価収益率)は13.3倍で配当利回りは2.1%です。

まとめ

今回紹介してきた4銘柄は5年間と比べ、配当が2倍以上に増えています。

どの銘柄も競争優位性があり、歴史ある企業なのでどの銘柄に投資しても大きく失敗することはないでしょう。

どれも魅力的な銘柄ですが、この4銘柄の中では特にホーム・デポが配当の安定感と配当成長も期待でき長期目線で保有しやすい銘柄と推察します。

参考:

Dividend Monitor by Wisdom tree

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