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【米国株動向】ペロトンのトレッドミルは事件後から復活したが、株価は勢いを失ったか

出典:ペロトン

モトリーフール米国本社、2021829日投稿記事より

ペロトン・インタラクティブ(NASDAQ:PTON)の機器の使用に当たって複数の負傷者が出て、5月に子供が死亡する事故が発生しました。

同社は、トレッドミルをすべてリコールしました。

ペロトンは8月末にトレッドミルを再導入しますが、評判の低下、機会の喪失、経済再開の影響により、今までの成長軌道をたどるのは困難となる可能性があります。

ペロトンの損失

表面的には、ペロトンはまだ成長しているように見えます。

報告されたばかりの第4四半期では、サブスクリプション売上高が2倍以上の2億8,200万ドルになり、コネクテッドフィットネス売上高が35%増の6億5,500万ドルとなったため、全体的な売上高は前年比54%増の9億7,300万ドルになりました。

しかし、ペロトンは2020年の損失8,900万ドルとアナリスト予想の損失4,300万ドルをはるかに超える3億1,300万ドルの損失を発表しました。

その数字は、今後も悪化する可能性があります。

経営陣は、今四半期の売上高が前年比5.6%増の計8億ドルになることを予想しています。

これは、それ以前の3四半期の売上高の伸びをはるかに下回っており、アナリスト予想の10億ドルを大きく下回っています。

2021年の多くの失敗

パンデミックの間、消費者が家で立ち往生して体調を維持するためにフィットネス機器を購入したことから、ペロトンの売上高は2倍になり、年間売上高は40億ドルに達しました。

しかし、パンデミックによって引き起こされた大規模なサプライチェーンの混乱によってペロトンは、増加するフィットネス機器の注文を処理できなかったため、新たな需要の急増は問題を引き起こしました。

これらの混乱は業界全体で続いており、ペロトンの出荷遅延は例外的なものではなく、標準的なものになりました。

ペロトンは、米国における製造能力の再構築を開始し、遅れを軽減するために「プレコール(Precor)」を買収しましたが、その後、すべてのトレッドミルをリコールすることを余儀なくされました。

フィットネス機器は使用後も長時間稼働し続けるものであり、子供が非常に簡単に起動することができました。

ペロトンはソフトウェアのアップデートで問題を修正しようとしましたが、そのためにはユーザーが接続されたフィットネスクラスの1つに加入している必要がありました。

クラスに加入していないトレッドミルの所有者は、ユニットが更新されていないことに気付くでしょう。

ペロトンは最近この問題を解決し、ユーザーはサブスクリプションがなくても基本的なトレッドミル機能を使用できるようになりました。

ペロトンの競合

ペロトンはトレッドミルの販売を再開する準備が整いました。低価格の「スレッド」の小売価格は2,495ドルで、高価格の「スレッド+」の小売価格は4,295ドルとなっています。

ただし、これには値下げが行われる可能性があります。

ペロトンは、「バイク」と呼ばれるオリジナルのコネクテッドエクササイズバイクの価格を引き下げると述べ、小売価格は400ドルまたは21%値下げされた1,495ドルになります。

ペロトンは「値下げする目的は、製品をより利用しやすくするためである」と述べていますが、競争がますます激しくなっているためでもあります。

たとえば、ノーチラス(NYSE:NLS)は、主にボウフレックスブランドで出しているフィットネス機器の人気により、四半期売上高が62%増となったと発表しました。

2020年の1株あたりの損失は0.17ドルでしたが、前四半期の1株あたりの純利益は0.43ドルとなりました。

まとめ

投資家が今後のペロトンの成長軌道について心配すべき理由はいくつかあります。

競争が激化し、製品の出荷が遅く、製品に関する悪い報道が殺到し、急激な成長を支えていたコロナウイルスのワクチン接種が進んでいます。

同社はまた、トレッドミルによる負傷について、司法省、国土安全保障省、およびSECから召喚状を受け取っています。

ペロトン・インタラクティブはまだ成長を続けており、フィットネスクラスのユーザーの基盤は大規模で熱心であり、ローイングマシンも今後販売する可能性があると噂されています。

それでも、売上高は9倍、フリーキャッシュフローは72倍となっているため、ペロトン株は割高であり、株価は過去最高値を33%下回っています。

ペロトンの成長は落ち着いているように見えるため、投資家はしばらく見守るのが賢明だと思われます。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Rich Dupreyは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、ペロトン・インタラクティブ株を保有し、推奨しています。

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