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【米国株動向】ファイザーはワクチンの正式承認によって最大の勝利を得たのか

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021830日投稿記事より

ファイザー(NYSE:PFE)は、アメリカ食品医薬品局(FDA)がワクチンの緊急使用許可(EUA)を付与した2020年12月に最初の大勝利を収めました。

これにより、ファイザーはコロナウイルスワクチンを最初に市場に投入することができました。

他の勝利もこれに続きました。

たとえば、米国とヨーロッパから10億ドル分のワクチンが注文されました。

そして2021年の春には、12歳以上の若者にワクチンを使用するためのEUAが出されました。

FDAは8月にファイザーのワクチンの正式承認を決定しました。

これはファイザーにとって最大の勝利といえるのでしょうか。

EUA対正式承認

まず、EUAと正式承認の違いを見てみましょう。

FDAは、パンデミックなどの緊急事態においてEUAを認可します。コロナウイルスワクチンのEUAは、第3相試験でワクチンを接種してから2か月後に収集されたデータに基づいています。

EUAは、状況が緊急事態と見なされている間のみ有効です。

その間、同社は臨床試験データを収集し続けます。

正式承認を得るために、ファイザーは第3相試験の2回目のワクチン投与から6か月後のデータをFDAに提供し、より広範な製造情報を規制当局に提出しました。

このデータに基づくFDAの承認により、ファイザーのワクチンは安全性と有効性が確認されました。

そしてこれはEUAのように一時的なものではありません。

この承認は、ファイザーが2つの方法でワクチンを販売し続けることを期待できることから非常に重要です。

まず、ワクチンの安全性を心配していた一部の人は、接種しやすくなるかもしれません。

これは、FDAが長期間にわたって収集したデータを分析し、ワクチンが安全で効果的であると判断したためです。

また、医療システムや他の組織は、従業員にワクチン接種を義務付けやすくなるかもしれません。

たとえば、ミシガン州の非営利団体であるスペクトラムヘルスは、2021年の夏に、FDAがワクチンを承認してから8週間以内にワクチン接種をする必要があると述べました。

売上が伸びるか

ファイザーの売上が伸びるかどうか疑問に思うかもしれませんが、すぐにそうなるわけではないでしょう。18歳以上の米国の人口は約2億5,500万人です。

全員が今すぐワクチンを必要とする場合、ファイザーの製品は2回接種する必要があることから、これは5億1,000万回の接種に相当します。

ファイザーと米国の合意により、ファイザーは5億回分のワクチンを国に供給しています。

ただし、これまでに、1億7,200万人の米国人が2回のワクチン接種を終えています。

これには、モデルナ、またはジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンを接種した人々も含まれています。

多くの米国人はすでにワクチン接種を受けていることから、現在のファイザーワクチンの供給量でも、新しい需要の波を満たすのに十分かもしれません。

それでも、ファイザーのワクチンは、将来的に売上高の増加をもたらす可能性があります。

今日、ファイザーのワクチンを接種している場合、将来的にはファイザーブースターを接種する必要があります。

そして、これらの人々がファイザーのワクチンの効果に満足している場合、再びファイザーワクチンを継続して接種したいと考えるでしょう。

ファイザーのCEOを含む専門家は、コロナウイルスのワクチン接種は毎年行われる可能性があると述べています。

したがって、政府は最終的に需要に追いつくためにより大きな注文に備える必要があるかもしれません。

正式承認されたファイザーのワクチンが最大の勝利であるかという元の質問に戻ると、「そうである」というのが答えになるでしょう。

同社は正式承認前に市場でトップの座を確保しており、競合よりも多くの米国人にワクチン接種を行っています。

ファイザーの9,300万人に対して、モデルナは6,500万人、ジョンソン・エンド・ジョンソンは1,400万人です。

現在、FDAの決定により、ワクチンの品質が確認され、パンデミックを超えた市場での位置付けが保証されています。

これと、将来の売上高増加の可能性は、ファイザーとその投資家にとって大きな勝利であると言えるでしょう。

米国コロナワクチン銘柄の最新業績(2021年Q2):ファイザーとジョンソン・アンド・ジョンソン

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Adria Ciminoは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、モデルナ株、ジョンソン・エンド・ジョンソン株を保有し、推奨しています。

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