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2021年9月の日本株市場を見通してみる

出典:Getty Images

普段、どちらかと言えば後から読んでも参考になるようなものを思って記事を書いているので、相場見通しなどはどちらかと言えば書かないのですが、にわかに騒々しい感じにもなってきたので、たまにはマーケットに触れてみます。

日本株は米国株に比べて出遅れているとこの夏ずっと言われていたように思いますが、2021年9月3日に菅首相が退陣を表明した後、一気に雰囲気が変わったように見えます。

とりあえず、NYダウと日経平均株価の推移を確認しておきましょう。

出所: Yahoo! ファイナンス

赤がNYダウで、青が日経平均株価です。

昨年11月から今年の6月ぐらいまでは日経平均株価の方が好パフォーマンスだったことがわかります。

NYダウを下回るようになったのは今年の7月以降です。

そして、先週一気に日経平均株価が上向きました。

以前、日経平均株価を動かす銘柄はせいぜい10銘柄程度だという記事を出しました。

みんなが知っている日経平均株価の意外と知られていないこと

ですので、日経平均株価の変化を追うなら、日経平均株価への寄与度が高い銘柄の値動きを追うべきです。

2021/9/3現在は以下の通りです。

出所: https://nikkei225jp.com/nikkei/

上位3銘柄で全体の約20%を占めます。

ではこの3銘柄のチャートを見てみましょう。

ファーストリテイリング

東京エレクトロン

ソフトバンクグループ

出所: Yahoo! ファイナンス

東京エレクトロン(8035)は、高値からやや軟調に推移している程度ですが、ファーストリテイリング(9983 以下:ファストリ)とソフトバンクグループ(9984 以下:SBG)はよく似た形状をしています。

年初に高値を付けてから、山を下っています。特にSBGの下げは底が見えないように感じます。

日経平均株価への寄与度が高いこの2銘柄が年初からじりじり下げていることが、日経平均株価が軟調に推移した理由でしょう。

現実的ではないですが、ファストリとSBGが日経平均株価に採用されていなければ、日経平均はそれほど軟調ではなかったかもしれません。

3ヶ月チャートで比較するとTOPIXは日経平均株価をアウトパフォームしています(以下のチャートの緑がTOPIX)。

日経平均株価ばかりを見ていると、見落とすことがあると教えてくれているようにも思えます。

出所: Yahoo! ファイナンス

政権が変わることが決まって、少し雰囲気が変わったように見えますが、筆者は、今の日本株を取り巻く環境が決して良好だとは思いません。

COVID-19の感染拡大が再び広がったことで、サービス業の多くは依然として今後の見通しが立たず、日本だけでは完結しない製造業のサプライチェーン網にほころびが出ており、特に半導体不足によって自動車製造関連業の中には減産を余儀なくされている企業もあります。

よって、好決算が好感されないのがこの夏でした。

一方で、8月以降、10年来高値を更新している銘柄もあります。

筆者が保有している銘柄だと、味の素(2802)、トリドールHD(3397)、JESHD(6544 上場が2017年)、日本管財(9728)あたりが、該当します。

東証33業種でいえば、海運も好調です。

トリドールHDに関しては、ワクチン接種が進めば株価は下がるんじゃないかという記事を先日出していますが、業態から感染の収束見通しが立たないことが株価にプラス寄与しているかもしれません。

ワクチン接種が進むと売られる銘柄があるかもしれない

10年来高値を更新した銘柄群は、指数ばかり眺めるのではなく、ときには個別銘柄も眺めてみたほうがいいかもしれないよと教えてくれているような気がします。

ご自身の保有銘柄がどのような立ち位置なのかを改めて考え直してみてはいかがでしょうか。

折しも、出遅れ出遅れと言われていた日本株は、政権交代がトリガーになり、出遅れている分割安と感じる投資家が多いとも考えられ、そうであるならばしばしの間は資金が入りやすくなると考えています。

また、ワクチン接種済者等への行動制限の緩和を考慮するようにもなってきているようですので、サービス業も少し回復の兆しが見えることでしょう。

夏以降売られがちだった銘柄は反転するものが多いと考えています。

9月末の配当を取りに行く動きもあるでしょう。

ただ、反転してからの上昇が長く続くかと言われるとそうではないようにも思っています。

裏を返せば、総選挙が終わるぐらいまでの間は利益確定のいいタイミングかなとも思います。

あくまでも私見ですので、皆様熟慮の上自己責任で売買なさってください。

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免責事項と開示事項 記事の作者、おせちーずは、味の素、トリドールHD、JESHD、日本管財を保有しています。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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