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【米国個別株動向】ドミノ・ピザ、売上高は減速しつつも店舗数は拡大継続

―経営陣、売上高の減速に懸念する必要はないと強調―

モトリーフール米国本社、2019年2月22日投稿記事より

ドミノ(ティッカー:DPZ)は21日、2018年第4四半期における堅調な売上高および利益の成長を発表しましたが、高い成長を予想していた株主は当惑しています。

ピザ宅配業界のリーダーは、米国市場のシェア拡大を続け、海外売上においても100四半期連続で成長を記録しました。

しかし、これらの成長は過去数四半期においては最も低いものだったため、ドミノの成長計画の安定性に疑問符が投げかけられています。

CEOのリチャード・アリソン氏と経営陣は、アナリストとの決算電話会議において、長期的な見通しの重要性を強調しました。

ただ、営業および財務に関する業績に関しては、根拠に乏しい楽観的な見方を示しました。

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成長減速について

「第4四半期には、米国の既存店売上高が31四半期連続で成長を遂げ、2018年通期は極めて好調な中で終えました。

このパフォーマンスは、私たちの3,5年見通しのレンジを上回るものです」とアリソン氏は述べました。

ドミノの売上高の伸び率は5.6%となり、3四半期連続で減速しました。

2018年第1四半期に8%の急上昇でスタートしましたが、第2四半期に7%の成長、第3四半期には6.3%の成長となっています。

売上高成長の減速にもかかわらず、市場シェアは拡大している、と経営陣は強調しています。

店舗数の拡大ペース

CFOのジェフリー・ローレンス氏は、ドミノは「第4四半期に米国内において、127店の出店と2店の閉鎖を行い、差し引き125店純増になりました」と述べました。

しかし、この出店ペースは、ドミノの通常の店舗拡大戦略とは異なります。

実際、2017年には米国で258店オープンしており、出店数は米国の普通の外食業界の中ではトップでした。

また、2018年の出店数は、1988年以来最も高い伸びでした。

米国は成熟市場なので、新店舗の多くは既存店売上に影響を及ぼします。

こういったカニバリゼーション(共食い)によって、2018年の既存店売上高が1~1.5%ポイント減少したと経営陣は見ています。

しかし、店舗拡大戦略により、近隣から競合店を排除し、顧客の待ち時間を減らすことができるので、広範なビジネス強化につながります。

今後の見通し

「ドミノの効率的な店舗運営が業界を引き続き先導しており、成長志向のフランチャイズにとっては、現在が最も良好な時でしょう」とアリソン氏は強調しました。

ドミノは通期見通しを公表していませんが、3、5年経営計画によれば、米国および海外の既存店舗売上高の3%~6%増を見込んでいます。

これにより、全般的な売上高の8%から12%の増加を見込んでいます。

2019年にドミノが直面している課題は、食品コストおよび人件費の上昇に加えて、宅配やテイクアウト分野で全面的に進む「要塞化」戦略の短期的な圧力です。

予想を下回る売上高成長率により、投資家は、反転の兆しを見るために今後数四半期の既存店売上高を注視するとみられます。

なお経営陣は、以前と同様に良好な全般的業績を強調しています。

その根拠として、入店者数の順調な増加、店舗レベルにおける経済性、低い閉店率を挙げています。

世界的に約16,000店舗がある中、昨年は125店舗のみ閉店しました。

これは、ブランドの世界的な魅力、食品宅配に特化したビジネスモデルが評価されていることを示唆しています。


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