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【米国株決算】ウォルト・ディズニーの2021年第3四半期決算と今後の株価の推移

ミッキーとミニー
出典:ディズニー

ウォルト・ディズニー (NYSE:DIS)は、世界的なエンターテイメント会社です。

映画制作とテーマパーク経営を中心に全世界で事業を展開し、2018年には売上高695.7億ドルに達するメディア・コングロマリットとなっています。

同社は4つの主要事業を中心にDisney+やESPN+、Huluなどの動画配信サービスといった消費者直結型サービスにも積極的に取り組んでおり、ネットフリックスへの対抗を試みています。

本記事ではウォルト・ディズニーの最新決算である2021年3四半期決算の情報と今後の株価の推移などについて見ていきます。

株価および配当について

2009年頃から上昇を続け、2015年頃に120ドル付近を二度つけた後は失速し、90ドルから115ドル前後のレンジとなっていました。

コロナショック直前では150前後を推移していましたが、コロナショックの影響で90ドル前後まで下落し一時90ドルを割る場面もありました。

その後回復し、上昇を続けて2021年に入って3月の頭には201ドルを超え、コロナショック以前の水準を大きく飛び越え過去最高値を記録しました。

その後はゆるやかに下落しており、現在は175ドル前後で推移しています。

同社はNYダウ工業株30とS&P500の構成銘柄の一つであり、執筆時点における同社時価総額は3,290億となっています。

2020/5/5にコロナウイルスによる業務および財務上の大きな混乱を考慮し、2020年度から配当金の支払いを見送っています。

2021年も配当はありません。

最新決算情報について

概要

2021年第3四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 純売上高…170.22億ドル(前年同期比45%増)
  • 営業利益…23.82億ドル(前年同期比117%増)
  • 同社に帰属する純利益…9.23億ドル(前年同期比56億ドル増)
  • 希薄化後一株当たり純利益(GAAP)…0.50ドル(前年同期比3.11ドル増)
  • 希薄化後一株当たり純利益(non-GAAP)…0.80ドル(前年同期比0.72ドル増)

当期における純売上高は、前年同期から45%増加した170.22億ドルとなっており、アナリストの予想167.6億ドルを上回りました。

非GAAP基準による希薄化後EPSは、前年同期比で0.72ドル増加した0.80ドルとなっており、0.55ドルというアナリスト予想平均を大きく上回りました。

同社の業績は、新型コロナウイルスにより悪影響を受けており、最も大きな影響を受けたのは、ディズニー・パークス、エクスペリエンス&プロダクツ部門で、2020年度第2四半期後半以降、パークやリゾートが閉鎖または大幅に縮小して運営されており、クルーズ船の運航も停止しています。

テーマパークおよびリゾートは、2020年5月から2021年6月までの間、様々な時点で、通常よりもキャパシティを縮小して営業を再開し、クルーズ船の出航およびガイドツアーの再開を継続しています。

また、劇場公開の延期、または短縮もしくは中止を行ったほか、2020年3月から舞台劇の上演を中止し、2021年度第1四半期に限定的な舞台劇の上演を再開しました。

この決算情報を発表するにあたって同社が発表したコメントは以下の通りです。

当社は第3四半期を好調に終え、パンデミックという継続的な課題の中で事業を拡大していく当社の軌跡に満足しています。

当社は引き続き、世界中のパークやリゾートでエキサイティングな新体験を提供するとともに、ゲストを中心とした新しいサービスを提供しています。

また、当社の消費者向け直接販売事業は非常に好調で、当四半期末時点で、Disney+、ESPN+、Huluの合計で約1億7,400万件の契約を獲得しており、これらのプラットフォー ムには多数の新しいコンテンツが配信されています。

詳細

続いて同社決算情報をセグメント別に見ていきます。

総売上高…前年同期比45%増

メディア・エンタテインメント…前年同期比18%増

Linear Networks…前年同期比16%増

 Direct-to-Consumer…前年同期比57%増

パークス・エクスペリエンス・プロダクツ…前年同期比308%増

メディア・エンタテインメント部門の売上高は前年同期比で18%増加した126.81億ドルとなっています。

パークス・エクスペリエンス・プロダクツ部門の売上高は前年同期比で308%増加した43.41億ドルとなっています。

新型コロナウイルスの影響を受けており、2020年度第2四半期以降の営業利益の減少は、ディズニーパーク、体験・製品部門の減収によるもので、当四半期はパークやリゾートの再開により前年同期に比べて業績は改善しましたが、ディズニーパーク、体験・製品部門の多くの事業において、クルーズ船の出航停止や操業能力の低下などの影響を引き続き受けています。

一方で、メディア・エンタテインメント部門はいくつかの重要な映画作品の公開延期や中止による収入減があり、影響は軽微でした。

ここで、Direct-to-Consumer部門に含まれる、Disney+、ESPN+、Huluのそれぞれの売上高について見てきます。

  • Hulu…42.8億ドル(前年同期比21%増)
  • ESPN+…14.9億ドル(前年同期比75%増)
  • Disney+…116億ドル(前年同期比102%増)

Hulu SVOD専用サービスの有料会員1人当たりの月間平均収入は、バンドルサービスの加入者数の増加により一部相殺されたものの、加入者1人当たりの広告収入の増加及びホールセールサービスの加入者数の減少により、 11.39ドルから 13.15ドルに増加しました。

ESPN+の売上高は前年同期比で75%増加した14.9億ドルとなっており、有料会員1人当たりの月間平均収入は、4.18 ドルから 4.47 ドルに増加しました。

Disney+は前年同期比で102%増加した116億ドルとなりましたが、Disney+の第3四半期末時点の加入者数は1億1,600万人とアナリスト予想平均の1億1,520万人をわずかに上回りました。

また、有料会員1人当たりの月間平均収入は、「Disney+ Hotstar」の加入者の増加により、4.62ドルから 4.16ドルに減少しました

2021年第3四半期決算発表を受けて

決算発表を受けて、13 日の始値は186.29ドルと上昇して始まりました。

開場直後から値を下げ続け、終値は181.08ドルとなりました。

今回の株価上昇の要因としては、5四半期ぶりに増収となったことがあげられます。

コロナウイルス感染症の影響で閉鎖していたテーマパークなどが規制緩和から続々と再開しており、前年同期比で大きく増収となりました。

同部門の純利益は3.56憶ドルとなり、前年同期の19億ドルもの損失から大きく回復しました。

また動画配信サービスでは、Hulu、ESPN+、Disney+の3つ合わせて1,500万人近い新規契約者を獲得するなど今四半期も好調でした。

ただ、現在もまだコロナウイルス感染症はおさまっておらず、デルタ株などの変異株も猛威をふるっている状況から、政府の規制に対応するための安全対策にかかるコストは今後も続くとしています。

ディズニーワールドのある米国フロリダ州では、今まさに感染が拡大しており、今後もテーマパーク部門に大きな影響がありそうです。

最後に同社の今後について見ていきます。

ダイレクト・トゥ・コンシューマー部門は2.93億ドルの赤字となりましたが、これは映画などへの投資がかさんだ結果であり、むしろ良いといえます。

というのもディズニー+を中心とした動画配信サービスはライバルのネットフリックスと比較しても大きく成長をしており、今後の伸びも期待されます。

株価としては現在170ドルと180ドルの間で推移していましたが、今回の決算で上昇しました。

終値ベースではそこまで伸びたわけではないですが、ストリーミングサービスの成長性からまだまだ期待できそうです。

コロナの終息とともにストリーミングサービスの伸びが落ち着く可能性はありますが、本業であるテーマパークが回復することからそこまで大きな問題でもないでしょう。

参照元:

THE WALT DISNEY COMPANY REPORTS

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