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【米国株動向】市場が見逃している有望で割安な金関連銘柄3選

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、202184日投稿記事より

キャッシュフローが強い成長を示しているにも拘わらず株価が低く抑えられている銘柄は注目に値します。

金関連銘柄の株価は通常、金価格に連動しますが、業界をリードする金鉱銘柄には、生産量や売上が堅調に伸びているのに株価が苦戦しているものがいくつかあります。

例えば執筆時点では、最大の金鉱関連上場投資信託(ETF)であるVanEck Vectors Gold Miners ETF (NYSEMKT:GDX)の株価は年初来19%下落しています(金価格の下落幅は8.4%)。

つまり、金関連銘柄は概して割安な水準にあります。金価格の動向を予測することは容易ではありませんが、新型コロナウィルスの感染再拡大で株式市場が打撃を受ければ、金価格も金関連銘柄の株価も上昇が期待できます。今買いを検討したい金関連3銘柄を見ていきます。

フランコ・ネバダ

数ある金関連株の中で、金価格がどう動こうと投資家を失望させる可能性が最も低いと言えるのがフランコ・ネバダ(NYSE:FNV)です。

同社株価は大手金鉱銘柄のリターンを上回ってきた実績があり、また金の価格が大幅下落した際にも他社より早く回復してきました。

その強さを支えているのが非常に高い利益率です。同社はストリーミング企業(自社で鉱山を持たず他社の鉱山開発に出資して、割安で採掘物を受け取る)であり、受け取った金をスポット価格で売却するため、採掘関連の費用やリスクを負いません。

50の金鉱山、42の開発中の鉱山に対してストリーミング契約を有しており、これらの鉱山が拡大すればフランコ・ネバダの売上も、出費を伴わずに増加する仕組みです。

売上の多くに貢献している鉱山には、ファースト・クォンタム社が運営するCobre Panama(パナマ)、ランディン・マイニング社のCandelaria(チリ)、グレンコア社のAntapaccay(ペルー)などがあります。

コストを抑えアセットライトなビジネスモデルに加えて、金価格にレバレッジをかけることでネバダ・フランコは14年連続して増配を継続しています。

また、金関連事業に主軸を置きながらも事業の多角化による収益源の拡大を図っています。

石油・ガス分野にも数年前に進出し、この4月には米国の鉄鉱石サプライヤー大手Vale社と、カナダのLabrador Iron Oreから鉄鉱石のロイヤルティを購入しました。

これにより、石油価格の上昇やインフラ投資の増加、またこれを受けた製鉄会社による鉄鉱石の需要増が、フランコ・ネバダの売上増加に寄与する見込みです。

2020年の売上合計は過去最高の10億2000万ドルでした。

今後も高い成長見通しを示しており、2021年の売上が11億8000万ドル、2025年が12億9000万ドルとなっています。数年たてば、現在の株価が買いのチャンスであったことが分かるでしょう。

ニューモント

コストを抑えた運営で、金価格が低迷する環境でもプラスのキャッシュフローを維持できる金鉱会社は、将来の勝ち組候補です。

ニューモント(NYSE:NEM)は最近、第2四半期の業績を発表し、金の生産量は前年同期比で15%増となりました。

金の生産にかかる総コストの指標であるAll-in-sustaining cost (AISC)は6%減のオンス当たり1035ドル、フリーキャッシュフロー(FCF)は49%増となりました。

同社は配当面でも業界の中でトップクラスであり、金価格が1オンス1200ドルの場合の基準となる年間配当額を一株当たり1ドルとしています。

金価格が1200ドルを超える場合には、増加分のFCFの40~60%相当を追加の配当に向けることとしています。

例えば、金価格が1オンス1500ドル、同社の今後5年間の累積FCFが95億ドルだった場合の年間配当額の試算は1株1.60~1.90ドルとなります。

金価格が1800ドルで累積FCFが155億ドルの場合は1株2.20~2.80ドル、金価格が2100ドルで累積FCFが215億ドルだった場合は1株2.80~3.70ドルです。

つまり、金価格が現在の1オンス1800ドル前後から3分の2程度まで下落したとしても、ニューモントは2025年までに35億ドルのキャッシュフローを創出し、基準となる年間配当1ドルを支払う力があるということです。

これは金鉱企業としては非常に高い水準で、配当利回りも業界トップクラスの3.5%です。

株価はこの2カ月ほどで19%近く下落しており、買いチャンスが訪れています。

カークランド・レイク・ゴールド

カークランド・レイク・ゴールド(NYSE:KL)は7月末に第2四半期の業績を発表し、最終利益は前年同期比67%増加し過去最高となりました。

FCFは前期比3倍増となり、金生産量も保有する3鉱山全てにおいて増加が示されました。

その中で鉱山寿命の短いオーストラリアのFostervilleの生産量は45%増で、40万~42万5000オンスという経営陣の通年生産予想を上回る可能性があります。

カークランドはFostervilleの今後の生産量減少を補うため、昨年カナダのDetour Goldを買収しました。

Detour LakeとMacassaの鉱山を拡張しており、金生産量は今後数年間で徐々に増加する見通しです。

第2四半期のAISCはオンス当たり780ドルで、2021年の目標値は790~810ドルと、同社のコスト水準は業界でもかなり低くなっています。

AISCを低く抑えられることは金鉱業界において大きな強みです。

さらに同社には債務がなく、これは資本集約的な鉱山業界では非常に珍しいことです。

キャッシュフローはここ何年かで最高の水準にありますが、株価キャッシュフロー倍率の5年平均よりもかなり低い水準で取引されており、買いチャンスとなっています。

配当利回りは1.8%です。

【米国株動向】株主還元が期待できる注目の金(ゴールド)関連銘柄3選

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Neha Chamaria は、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、事で言及されている株式を保有していません。
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