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【米国株決算】フェイスブックの最新決算情報と今後の株価の推移

出典:フェイスブック

フェイスブック(NASDAQ:FB)はアメリカに本社を置き、FacebookやInstagram、WhatsAppなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の開発・提供を行う企業です。

主な収益源はSNS運営時の広告料となっています。

同じSNSとしてはWeChat、Linkedin、Twitterなどが挙げられます。

同社のSNSはこれらの競合サービスと比較してもユーザー数が多く世界的に知名度が高いSNSとなっています。

また近年ではVR(バーチャルリアリティ、仮想現実)デバイス及びコンテンツの開発を行っています。

また、AR(オーグメンテッドリアリティ、拡張現実)グラスの開発を行っていることも公表しており、主力事業となるSNS以外についても事業を拡大しています。

本記事ではフェイスブックの最新決算情報となる、2021年第2四半期と今後の株価の推移について見ていきたいと思います。

株価のデータ

2021年第2四半期決算発表直前となる28日の同社株価の始値は374.56ドルでした。

開場後下落し、その後に微増しましたが、終値は373.28ドルとなりました。

2018年半ばを境にそれまで上昇傾向であった株価が下落傾向となり、同年12月の株価は約130ドルを記録しています。

その後、一転して2019年は通年で上昇傾向にありました。

しかし、2020年初頭より世界的に新型コロナウイルスが感染拡大し、同社もその影響を受けたとされ、株価が大幅に下落しています。

その結果同年3月の中旬の株価は約150ドルを記録しています。

その後は再び上昇傾向にあり、5月中旬にはコロナショック以前の水準を超えて8月下旬には290ドルほどになりました。

この値をピークに株価は上下していましたが、2021年3月頃から上昇しはじめ、4月の頭に313ドルに至ったのち、現在は360ドル前後で推移しています。

フェイスブック社はS&P500の構成銘柄の一つであり、執筆時点での時価総額は1.01兆ドルです。

また同社は株式配当を実施しておりません

最新決算情報について

概要

2021年第2四半期決算の概要は以下の通りです。

売上高…290.77億ドル(前年同期比56%増)

広告収入…285.8億ドル(前年同期比56%増)

その他収入…4.97億ドル(前年同期比36%増)

営業収益…123.67億ドル(前年同期比107%増)

純利益…103.94億ドル(前年同期比101%増)

希薄化後EPS…3.61ドル(前年同期比101%増)

売上高はアナリスト予想である278.9億ドルを上回る結果となっています。

そのうち主力事業となる広告収入が285.8億ドル、その他収入が4.97億ドルとなります。

広告収入は56%増加した285.8億ドルで、広告単価は47%増加しました。

同社のCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏が決算短信で発表したコメントは以下の通りです。

ビジネスの成長と人々のつながりの維持を引き続き支援し、好調な四半期となりました。

クリエイターとコミュニティ、コマース、次のコンピューティング・プラットフォームの構築などの主要な取り組みが、メタバースのビジョンを実現するために一丸となっていることを嬉しく思います。

続いて、同社の主力サービスであるFacebook及び同社が「ファミリー」と呼ぶ各サービスを総括したユーザー数の推移が以下の通りです。

「ファミリー」は同社の主力サービスとなるFacebook及びInstagram、Messenger、WhatsAppと言った各サービスを総括した呼称です。

  • Facebook DAUs…19.1億人(前年同期比7%増)
  • Facebook MAUs…29.0億人 (前年同期比7%増)
  • Family DAP…27.6億人(前年同期比12%増)
  • Family MAP…35.1億人 (前年同期比12%増)

Facebookの1日あたりのアクティブユーザー数(DAUs)は、事前予想と一致しました。

今後の見通し

同社CFOにより今後の見通しが示されており、以下に示します。

2021年第2四半期の広告収入の伸びは、広告単価が前年同期比で47%増加したことと、広告配信数が6%増加したことによりもたらされました。

第2四半期と同様に、2021年の残りの期間においても、広告収入の成長は主に前年同期比での広告価格の上昇によってもたらされると予想しています。

2021年の第3四半期および第4四半期には、ますます好調な成長の時期を迎えるにつれ、前年同期比の総収入の成長率が逐次大きく減速すると予想しています。

COVID-19の回復の遅れによる影響を除いた2年ベースの成長率で見ると、2021年下半期の総売上高の成長率は、第2四半期の成長率に比べてわずかに減速すると予想しています。

2021年の総支出は、前回の見通しと変わらず、700億ドルから730億ドルの範囲になると見込んでいます。

2021年の資本支出は、前回の予想から変更なく190億ドルから210億ドルの範囲になると見込んでいます。

当社の資本支出は、主にデータセンター、サーバ、ネットワークインフラ、オフィス施設への投資によってもたらされます。

決算発表後の株価の推移

決算発表日の翌日となる7月29日の推移を確認したいと思います。

28日の終値である373.28ドルに対して、29日の始値は361ドルと前日終値から3%ほど下落して始まりました。

開場と同時に下落し、日中も下落を続け同日の終値は358.32ドルとなりました。

増収増益となったにも関わらず株価が下落した要因としては、同社が発表した今後についての見通しが悲観的であったことがあげられます。

同社の業績は広告単価が大きく上昇したことと、配信数が伸びたことで増収増益となりました。

しかし、昨年と比較される今年の決算として、ワクチンの接種による経済活動の回復がスマホやパソコンを利用する時間の減少を促し、昨年ほどの広告事業の伸びが期待できないのではという投資家たちからの懸念が株価を下落させました。

また、同社はアップルのiPhone上でのデータ収集に関する新たな制限によってターゲッティング広告を売り込む能力が損なわれ、今後の成長に大きな影響がでる可能性があると警告してきました。

アップルはメーカーによるユーザーの追跡を明確な許可を求めるようになりました。

これにより、今まで自由に収集できた行動情報が得られなくなり、多くの企業が個人に最適化されたターゲッティング広告をできなくなります。

さらに今回の発表で2021年第3および第4四半期は、総売上高の前年比伸び率が著しく鈍化すると予想していることを示しました。

コロナ収束に伴う成長鈍化を懸念していた投資家たちにとってこれらの情報は株価を下げるのに十分すぎました。

さらに将来的にさらなる規制や反トラスト法(独占禁止法)当局の監視強化などが同社の業績に大きな逆風となります。

朗報も一つあります。

同社は広告収入にほとんどの収益を依存しており、その一本足でのビジネスは危険視されており異なる収入源の確保に迫られていました。

同社はインターネット上の仮想空間「Metaverse」について決算発表会で触れました。

人々が異なるデバイス間を行き来し、バーチャルな環境でコミュニケーションをとることができるデジタル世界であるMetaverseに今後と取り組んでいくために製品チームを立ち上げることを示しました。

まだ構想に過ぎませんがこの事業が収益化すれば、同社の第二の収益源として活躍することになるでしょう。

今後しばらくは広告業界における先行き不透明感から株価は軟調に推移すると思われます。

参考元

Facebook Reports Second Quarter 2021 Results

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